テーブルと椅子
3月も後半ですね。いよいよ春到来。
自宅近くの善福寺川緑地公園の桜も、徐々に色づき始めて。
こちらは3/24に撮影。
昨年10月下旬に店舗をオープンしたこともあって、暖かい季節の営業は初体験。
寒さを凌ぐためほとんど締め切っていた扉を大きく解放すると雰囲気が劇的に変化。
店内とテラスの一体感が増し、珈琲を飲まれるお客さまとの距離がぐっと近づく。
ある土曜日の夕方。
テラスの気持ち良さを実際に体験してみようということで、
たまこさんと2杯の珈琲を淹れてテラスに着席。
まだ、少し肌寒かったけれど、大きく解放されたドアから覗く店内は
これまでよりもぐっと近く感じられ、ボサノバも心地いい音量。
この空間、妙に癒されるなぁと実感。
きっとお客さまも同じように感じ、気に入っていただける方も多いのでは。
そう思った瞬間に大きな問題に気づく。それは椅子とテーブルの少なさ。
テラスには作り付けのベンチがあり、大人4人が座るので精一杯。
お客さま用のテーブルは1つかないのでお客さまが2組になった瞬間にテーブルがない。
Yahooオークション、家具屋さんのサイトなどを検索するも、
これと思える椅子やテーブルに出会えず。春は日に日に近づいてくるのに。
焦る気持ちを抑えつつ、納得できるものを探し続ける。
そんな状況に幸運が舞い降りる。しかもほぼ同時に。
まずはテーブル。
たまこさんの実家で使っていたものをお借りできることに。
何を隠そうオープン時から使っている2つのテーブルは、
たまこさんの実家からお借りしているもの。
1つはお客さま用テーブル、もう1つはメニューなどを置くテーブルとして。
今回さらにもう1つをお借りし、合計3つに。
デザインもまったく同じ折り畳みテーブルなので、お店にもピッタリ。
次に椅子。
たまこさんが通う三茶のヨガ教室の外に
何気なく置いてある椅子がイメージにぴったりという、たまこさん情報。
早速、自分も足を運び、その椅子を拝見。
先生にどこで購入されたかなどを聞いて、それに近いものを購入しようと
思っていたところに、先生から「それ持っていっていいよ。」というお言葉。
そこまでは甘えられないと心の中で思いながらも、
この椅子をテラスに置いた雰囲気をイメージし、自分の中で葛藤、葛藤。
どうしたら良いかと悩むこと数分。
先生のご厚意に甘えちゃいけないという気持ちは、
この椅子をテラスに置きたいという気持ちにあっさり敗北し、
「先生、ありがとうございます。お言葉に甘えます。」と発言する自分が・・・。
このお礼は別の機会に何かできっちりしよう。
そう自分に言い聞かせ、自分の判断を一生懸命正当化。
少し高さの異なる2つの椅子を抱え、田園都市線で渋谷、井の頭線で西永福駅へ。
暗くなってきた店舗に明かりを灯して椅子を置いたのがこちら。
いま置いたばかりの椅子が、何年も前からここにあったような一体感。
その椅子に座って、押し寄せる嬉しい気持ちを深呼吸しながら落ち着かせる。
次第に、ゆったりした気持ちとなり、妙にリラックス。
普通の椅子よりも、気持ち低い高さが不思議な癒しを与えてくれるような。
これが最近起こった、テーブルと椅子の奇跡。
ご来店いただくお客さま、テーブルと椅子がこのような奇跡で増えました。
より快適に過ごせるようになったテラス空間ができあがりましたので、
天気の良い日にこの空間での癒し時間をを是非お楽しみください。
多くの方に支えられて、たまじ珈琲が運営できていることに心から感謝。
感謝、感謝でが8回も登場した今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
モチベーション
珈琲屋になって6年。
先日のこと、お客さまから素朴な質問なんですがという前置きのあとで・・・
「珈琲のお仕事をされていて良かったと思うのはどんな時ですか」
という質問をされ、その場では思うことを回答したわけですが、
その日の晩に風呂に入りながら、なんだかモヤモヤするので、じっくりと考えなおしてみることに。
お客さまにおいしいと言われたとき
お客さまにとって店舗という場所がいきたい場所になったとき
珈琲をとおしてお客さまとの距離が近づいたとき
珈琲という商品がお客さまの生活に良い影響を及ぼしたとき
たまこさん、スタッフがこの仕事を楽しい、充実していると言ってくれたとき など
どれも間違いなく良かったと思う事柄。言われて本当に嬉しい言葉ばかり。
そこに共通しているものが何なのかを今回はじっくりと考えてみることに。
大別すると、とが同じグループ。
とが同じグループ。
が前述の2つと違ったグループ。つまり3つのグループに分類できそう。
とは、
「自分たちで作る商品・空間をお客さまに認めらた」ことが嬉しい理由。
真っ白なキャンパスに絵を描いて、それを褒められたり、認められたりするのと同じような感覚。
何かルールがあって、それに基づいて行う仕事とは異なり、
自分たちの感性、価値観、味覚などを信じて作り上げる達成感と
さらにそれを認めてもらえたという満足感が遣り甲斐やモチベーションにつながっている。
とは、
珈琲の販売をとおして、店舗を運営する我々の人となりがお客さまに伝わり、
心を開いてくれたお客さまは自然とご自分のことを語ってくださる。
1回目、2回目、3回目と会う回数を重ねるごとに少しずつ情報が増え、距離が近くなる。
あるいは、珈琲をギフトで贈られたり、自宅で家族と飲まれたりすることで、
お客さまのまわりにいる方々に珈琲が届き、その方の生活に良い影響が生まれたり。
良い影響の意味が分かりにくいので一例を。
たまじ倶楽部で定期郵送をはじめられたお客さまから、
毎朝の珈琲で夫婦の会話が一層楽しくなったというメールをいただきました。
奥さまが、毎朝豆をミルで挽き、ハンドドリップして珈琲を淹れられる。
5分ほどかけて、香りを楽しみながら珈琲を淹れる時間は香りであったり、味の違いだったり、
どれが好みで、どれがいまいちかだったり・・・。そんな新たな会話が自然に生まれてくると。
他のお客さまからは、珈琲を飲むと胃が痛くなると言って飲めなかったお母様が、
たまじ珈琲は雑味がなく、後味がさっぱりしているので砂糖もミルクもなしで飲めますよと。
いずれのケースも、お客さまの向こう側にいらっしゃる、我々がお会いしたことのない方々が
珈琲でより深くつながったり、喜びがうまれたり。このようなメールをいただくたびに
嬉しくて、何度も何度も読み返すんです。
なぜ、こんなに嬉しいんだろう
考えた末の結論は、我々がお会いした、お話ししたお客さまが、本当に幸せそうだったからかと。
そのお客さまの役に立てた気がしたから。
最初の達成感や満足感とは違った感動がそこにあるような。
そして最後のは、
これまでの2つがあるからこそ、自分も、たまこさんも、スタッフも感じられることかと。
逆に、があるからこそ、これまでの2つを実現できているという想いも。
「鶏と卵」なんて良く言いますが、まさにどっちが先かどっちが後かはわからないけど、
相互に深く関係して、ぐるぐる回っていくものではないかと。
読み返してみると、何だか小難しくて、おかしなブログとなってしまいました。
読んでいただいた皆さま、ありがとうございます。
将来、自分がこのブログを読み返したときに、いま感じてることを思い出せるように
敢えて文章を修正せず、書いたままにさせてもらいますね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
西永福(その1)
先週のブログ後半で、たまじ珈琲がある「西永福駅」を軽く紹介しましたので、
今週はこの街の魅力についてもう少し踏み込んで。
ちなみに、たまじ珈琲は「西永福駅」から徒歩3分ですが、住所は「杉並区永福」なので、
まずは「永福」という地名の由来から。
「永福」は、1522年に開創された「永福寺」という古寺の名前に由来する。
北条氏の家臣であった武士が、この寺の住職を頼ってこの地に身を寄せ、
永福寺の檀家となって村の開発に尽くしたと伝えられています。
記録には残っていませんが、その頃からこの一帯は「永福寺村」と
呼ばれるようになったという説があります。明治に入って「永福寺村」という
村名はなくなりましたが、「永福」の地名は残り、その西部に位置していた
ことから「西永福駅」という駅名が付けられました。
[出典] 京王ニュース よくばり散歩「西永福駅」より
西永福駅を中心に徒歩圏内を見渡すと目に飛び込んでくるのはこちら。
和田堀公園/善福寺川緑地
大宮八幡宮
高千穂大学
【和田堀公園】
ぐるりと深い緑に覆われた和田堀池を中心に、多くの生き物が生息する和田堀公園。
「つり堀 武蔵野園」は自分が中学生だった頃に実家から歩いていける釣堀として
遊びに行った懐かしい思い出の遊び場。今から30年以上も前なのにその当時の雰囲気が
今も残っている空間。そこに足を踏み入れると、真夏のギラギラした太陽のしたで
蝉を追い掛け回す子供たちの姿を思い出す。甘酸っぱいですね。
【善福寺川緑地】
和田堀公園のまわりを囲むのが全長4.2kmの善福寺川緑地。綺麗な川が流れる横を
散歩すると、緑豊かな街に旅行へ来たような気分に。約20年ぶりとなる昨年4月に
この地に戻ってきてからは、散歩コースとして毎日のように利用中。
野球場、サッカー場、バスケットボールのゴールや公園ははもちろんのこと、
広い駐車場を完備したバーベキュー専用スペースまであって、花見のシーズンには
遠くから足を運ばれるお客さまも多く、とても賑やか。
【大宮八幡宮】
東京のへそ、子育・厄除八幡さまと称される「大宮八幡宮」。
毎年家族で初詣はもちろん、厄除などでお世話になっているお宮様。
閑静な住宅街の中に古き良き時代の重厚な雰囲気でどっしりと構える大宮八幡宮は、
行くたびに気持ちがすっと綺麗になるような、心地良い空間。
昔から勝手にパワースポットと思っていたところ、本当にそうだったことを最近知った場所。
そもそも東京の重心「東京のへそ」だからこそパワーが集まるとか。
胎内回帰の出来る神秘的な場所を称えられ、そのパワーを求めて全国から参拝者が多数訪問。
【高千穂大学】
高千穂とは、日本の建国神話に由来する日本人の心のふるさと、天孫降臨に象徴される
日本民族の精神的な発祥の聖地、すなわち日本人の精神的原点を指している言葉。
すぐ横に、東京のへそなる大宮八幡宮と、このあたりはパワーが集まっている場所なんですね。
高千穂大学は授業公開・公開講座も盛んで、自分の父も通学させてもらっている大学。
大学時代にもっと勉強しておけば良かったと思う方、この機会にぜひどうぞ。
かく言う自分もその一人で、大学時代にもう少し遊び時間を削って勉強しておけばと
猛省している今日この頃なので機会をみて参加するつもりです。
魅力満載の西永福は1回では紹介しきれませんので、
次回はグルメスポットを中心に紹介させていただきますね。
大きな商店街はありませんが、個性あるこじんまりとしたお店が点在しており、
それぞれのお店を運営する方々も魅力的。
店舗運営の仲間入りを果たしたことで、そういう方々ともお近づきになれてきたので
その目線で紹介させていただきますね。
自分が実際に食べたお店、食べたグルメを紹介ますので、リアル情報な情報で。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
ホワイトデーギフト
3月になったというのに寒い日が続きますね。
今年の冬は例年以上に寒さが厳しく、雪の降る日もしばしば。
そんな寒さ厳しい冬でも、自分は風邪を引かないという大記録を更新中。
もともと寒さに弱く、冬ともなれば数回は風邪を引いていたこれまでと比べると
偉大なる記録に我ながら驚いているわけです。
言うまでもなく、たまこさんをはじめ、日々支えてもらっている
家族や友人のお蔭なわけですが・・・。
そんな寒さを吹き飛ばすべく、先週のブログで紹介した新製品を3月からスタート。
さらに、今月は「ホワイトデー」ということで前回の「たまじバレンタインギフト」に続き、
「たまじホワイトデーギフト」を販売開始しました。
それがこちら。
ホワイトデーということで、今回は焼き菓子をセット。
コラボいただいたのは西永福の焼き菓子とパンのお店「ココペリ」さん。
当店から徒歩2分というアクセスの良さもあり、
いちファンとしてちょくちょくパンや焼き菓子を購入していたお店なんです。
焼き菓子の中身は以下の2種類。
ミックスクッキー(ココア&ココナッツクッキー/ナッツ入り)
メープルクッキー
甘さ控えめの素朴なクッキーでは食べ応え満点。
いただいていると不思議と優しい気持ちになれるクッキーなんです。
そのクッキーにぴったりの珈琲を目指してブレンドしたのが「たまじ春ブレンド」。
モカの甘さが引き立つ優しいブレンド。
プレゼントされた女性が珈琲とクッキーで優しい気持ちになれるギフトというわけ。
言うまでもなく3月14日までの期間限定販売なので
バレンタインのお返しをまだ決めていない殿方はお早めにご注文を(営業)。
http://tamajicoffee.com/i-5
風邪の話しと同じで、ギフトコラボができるのも、そのお店の方々のご支援があるからこそ。
私も、たまじ珈琲も、多くの方に支えれていることに心から感謝、感謝です。
不思議なご縁で西永福という街に店舗をオープンしてもうすぐ半年。
大きな商店街ではないのでお店の数が多いわけではないけど、
キラリと光るお店との出会いがある街。
バレンタインギフトでご一緒した「フランスのチョコレート・ケーキ専門 CQL]さん。
http://www.cql.jp/
今回のホワイトデーギフトをご一緒している「ココペリ」さん。
http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13136672/
商品が魅力的なお店は、そのお店を運営する方々も魅力的。
そんな方々との出会いも楽しみながら、お客さまが笑顔になるようなサプライズ商品を
西永福を中心に作り出せていけたらと思う。
ブログを読みながら、西永福ってどこって思われている皆さん。
たまじ珈琲に遊びに来るついでに西永福散策を楽しんでくださいね。
善福寺川公園、大宮八幡宮など緑と癒しスポットがいっぱいの魅力的な街ですよ。
次回のブログでは西永福の街についてもご紹介しますね。
今週なこのあたりで。
ではでは。
たまじ春ブレンド
いつもありがとうございます。
3月1日から、「たまじ春ブレンド(3月~5月限定)」を販売開始しました。
合わせて、テイクアウトドリンクの「水出しアイス珈琲」も販売開始しましたのでお知らせします。
今後ともよろしくお願いします。
春の新製品
2014年も3月がスタート。
今年の冬は寒さが厳しかっただけに、春が待ち遠しいですね。
ちらほらと春の日差しを感じられる日も増えてきたので、
春を先取りということで、本日から新製品を販売開始することに。
今週のブログは「春の新製品」と題してつらつらと。
最初は、たまじ春ブレンド(季節ブレンド)。こちらは先週のブログで触れたので割愛。
次は、水出しアイスブレンド。
水出しアイスは、お湯ではなく水でじっくりと珈琲を
抽出することで作り出される柔らかい味わいとスッとした切れ味が特徴。
キリマンジャロをベースとしたブレンドと、ベトナムをベースとしたブレンドの2種類。
水出しアイスでもコクが欲しいというお客さまにはベトナムがおすすめ。
作り方はこちらを参照。
たまじ珈琲は日本一小さな自家焙煎店ですが、3名ほど座れるテラスのベンチが快適空間。
春になれば、そこに座って珈琲を楽しむお客さまをイメージしながら
まだ肌寒い本日から水出しアイスを販売開始することに。
ちなみに、自分が好きな飲み方はこちら。
「ベトナム水出し+牛乳+メープルシロップ」
牛乳もそのままではなく、専用の機械で空気を入れて軽くホイップ状に。
メープルシロップのすっきりした奥深い甘さの中から、
ベトナムのしっかりした苦みとコクが顔を出す。
水出しなのでゴクゴク飲めちゃいますが、何となくもったいなくて、
ちびりちびりと飲みたくなる味わいなんです。
ぜひお試しを。
新製品の最後が「自家焙煎ドリップ生珈琲」。
これまでもお湯とコーヒーカップだけあればOKのドリップ商品を販売していましたが、
今回新しい点は、それぞれのドリップを包装したこと(個包装)。
商品イメージはこちら。
会社や旅行先など、外出先で自家焙煎のおいしいドリップを楽しまれたいお客さまに
ぴったりの商品に。すべて手作りなので、当面は1ヶ月あたり3,000個限定の商品。
今回ご紹介した「春の新製品」をとおしてお客さまに、
もうすぐ春だなぁと感じてもらえたら最高です。
商品へのご意見、お待ちしてます。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。