ガジュマル
店舗オープン記念に親友の水梨からプレゼントされた「ガジュマル」。
彼は大学の同級生であり、たまじ珈琲のお客さま。
敢えて親友と書いたのは、大学を卒業して入社した企業に緊急連絡先として
家族・親族以外の情報を提出してくださいと言われた時に
彼の顔が瞬時に浮かんだことを、ふと思い出したから。
(それにしても、この年齢で親友って改めて書くこと、ちょっと恥ずかしいものですね・・・。)
そんな昔の想いも含めて今週のブログは、「ガジュマル」についてつらつらと。
たまこさんに聞くまで、水梨がくれた植物が「ガジュマル」だと知らなかった自分。
名前の響きが魅力的なのと、他の植物より葉がつやつやとしてたくましく、
冬を超えたあたりからその成長は著しいので妙に目に付いて調べることに。
現在のガジュマルの様子がこちら。
まず、ガジュマルの花言葉は、「健康」。その風貌から妙に納得。
世界の熱帯地方を中心に800種といわれるガジュマルの仲間は、
クワ科、イチジク属の常緑高木。日本では主に南西諸島などに自生し、
土地の物となって景観を作り出している。ガジュマルが自生している場所と言えば、
沖縄や屋久島というイメージが強いので、このあたりの説明も「確かに」と深く納得。
樹木や岩の上から伸ばした根がぐんぐんと成長し、太く長い気根となって
垂れ下がったり、宿主に絡みついて巨大なオブジェを形作っていく様子は、
たくましい生命力の証。花言葉の「健康」そのものですね。
さらに、ガジュマルにはキジムナーと呼ばれる沖縄に伝承される
樹木の精霊が宿るとのこと。キジムナーの姿かたちについては諸説あるそうですが、
凡そ人間に似ているように描写される事が多く、沖縄では大木に宿る精霊を
「キーヌシー」(樹の主)と呼び、キジムナーはこれを擬人化した存在だとも
言われているそうです。
魚捕りが巧みであり、しかも捕った魚の左目だけしか食べない。
その為、キジムナーと友達になると漁運に恵まれるいう言い伝えがあるとのこと。
また、キジムナーは多くの幸せをもたらすと言われることから、
それが宿るガジュマルは『多幸の樹』と呼ばれたりもするとか。
ここまで調べてきて、ガジュマルとともに、そこに宿る精霊であるキジムナーを愛おしむことで、
ガジュマルはたまじ珈琲に幸運をもたらしてくれる、とてもありがたい存在と理解したわけです。
お店に飾って半年が経過し、寒かった冬を無事に超えてぐんぐんと成長。
ここまでは良好に付き合えているようなので、ひと安心。
というのも、キジムナーの機嫌を損なるような行為をすると、
倍返しを食らうというエピソードもあったり。
ガジュマルとの付き合いはなかなか気が抜けないわけです。
ガジュマル、キムジナーのことが理解できてからというもの、
店舗のガジュマルを見ると、何か語り掛けられているようなオーラを感じます。
お客様もご来店の際には是非ともこのガジュマルと会話してみてくださいね。
幸せの御裾分けがあるかも・・・ですよ。
ちなみに、暖かくなった今の時期はメニューを置いてある木箱の後ろに。
寒い季節は店舗内の一番暖かい場所(焙煎機の近く)に置いてます。
ガジュマルやキムジナーについての情報をお持ちの方はお待ちしてます。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。