たまじのつらつら記 「ゆっくり・ゆったり」コンセプトとしたたまじブログ。

たまじ、ならでは

秋も深まり、冬の寒さを感じながら店舗にいた土曜日のこと。
前からどんなお店ができるのかしらって楽しみにしてたのよと
ニコニコしながら品のいい叔母様がご来店。
たまじ珈琲はどんな自家焙煎珈琲店か、どんな商品があるかを簡単に説明して、
本日はいかがなされますか?と質問すると・・・
「たまじ、ならではって何かしら?」
という質問。てっきり、ならではの商品って何かしら?と聞かれたと勘違いし、
「最近人気があるのはオーガニックとかカフェインが入っていないデカフェとかですよ。」
と回答したところ、さらにニコニコしながら品のいい返事が返ってきた。
「ごめんなさいね。商品じゃなくて、たまじ珈琲さんが他店と違うところが知りたくて。」
珈琲ブームによって自家焙煎店やカフェが増えてきている昨今、
お客さまからすれば、どう違うのか、特徴があるのかと聞きたくなるのは当然のこと。
ついつい、そんな意識もなく商品説明していた自分が恥ずかしくなる。
勘違いしていたことをお詫びし、分かりやすい言葉で「たまじ、ならでは」を
説明しようとした瞬間、あることに気づいて時間が止まる。
気づいたこととは、店舗の中に、「たまじ、らしさ」を具体的に説明しているものがないこと。
Webやパンフレットのツールには、一生懸命それを伝えたり、まとめたりしたけれど。
来店されたお客様への配慮が足りなかったことに気づく。
その晩のこと。たまこさん、デザイナーとエピソードを共有して、対策を練る。
そもそも店舗に重要な情報が欠落していた点は即合意。
次にどのように対策するかを協議する。
来店されたお客様がベンチに座って、パンフレットとかメニューを見てくれれば、
「たまじ、らしさ」は伝わる。今回の問題点は来店もしくはお店の前に立ち止まった瞬間に
それが伝わるもしくは興味を持ってもらえるようなメッセージを発すること。
もっと具体的に言えば、シンプルかつ大きな文字で「たまじ、らしさ」を書くこと。
さらに具体的にして、それをA3サイズのパウチ看板にすること。
課題~対策~具体的な施策に3人で合意し、数日後にはパウチ看板が完成。
それがこちら。
パウチポスター
多くの自家焙煎店が焙煎した珈琲豆を瓶などにつめて販売している。
5kgとか、10kgとかまとめた量を焙煎する。
たまじ珈琲は、生豆を店舗に置き、お客様から注文を受けてから焙煎する。
大事なのは、ひとりひとりのお客さま用に焙煎していること。
焙煎したばかりの珈琲を「生珈琲」と呼び、新選でフレッシュなものをお渡しできること、
お客さま用に焙煎しているので、焙煎度合いを微妙に調整できること、
これが1つめの「らしさ」。
もう一つは、3分~4分の焙煎という時間を会話などで一緒に楽しんでもらうこと。
店舗にある3人座れば満員の小さなベンチに座って、ハンドドリップした珈琲を飲みながら
御注文いただいた珈琲が焼きあがるのをお待ちいただく。珈琲豆(挽)を購入された
お客さまには漏れなく1杯の珈琲を無料でサービス。
忙しい毎日の中で、たまじ珈琲に来店されたときぐらいは、生豆が焙煎されて珈琲になる
までの数分ぐらいは、ゆっくり・ゆったり過ごしてもらいたいという考えから、
このスタイルをとっている。時間がなくて急いでいる方には不向きなスタイルかもと
想いながらも、珈琲で心身ともにゆったりして欲しいという「らしさ」を伝えるためには
続けていきたいスタイル。
店舗が混み合うと焙煎を待つ方々がベンチに並んで座って、珈琲を飲まれる。
スマートフォンをみたり、置いてある雑誌を捲ったり。それぞれの方々それぞれのスタイルで
ゆっくり・ゆったりされる。中には、珈琲をテーマとしたコミュニケーションがスタートし
自己紹介されてたり。そんな光景をみるたびに、「たまじ、ならでは」はこれでいいんだと思う。
皆さんも、「たまじ、ならでは」を感じに来ませんか?
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。

日記 2013.11.30

子供焙煎

2013年も残すところ約1ヶ月ですね。
今年は大きな変化があっただけに、自分は例年以上にあっという間に終わってしまいそうな。
皆さんは、どんな1年になりそうですか
終わりよければ全てよし
なんて諺もありますので、2013年の終わり月である12月を充実した時間とするため、
11月にじっくりと時間の使い方を考えて、準備することに
・店舗オープンから1ヶ月が経過し、落ち着いてきたので何かイベントをしたい
・来店されるお客さまと一緒に楽しみたい
・たまじ珈琲ならではの内容にしたい
この3つをテーマにして、12月に店舗で実施するイベント内容を考えることに。
趣味の散歩をしながら、危ない人のようにぶつぶつと言いながら考えること数日。
ふと閃いたのが、こちら
子供
早速、看板を作ってみた
タイトルにあるとおり、その内容は「子供が焙煎を体験できるイベント」。
自家焙煎珈琲というと、プロ職人の技。焙煎機に近づくことも恐れ多い。
なんて印象が強いのでは・・・。
自分も数多くの自家焙煎店を見てきたけど、全体的にそういう印象が強い
たまじ珈琲としては、お客様が身近に感じる自家焙煎珈琲店でありたい。
それを実感いただけるイベントということで考えたのが今回のもの
子供が焙煎体験すると言っても、実際には焙煎見学
窯内は300℃近くまで加熱される焙煎機。万が一、子供が火傷などしたら本末転倒なので
焙煎機の近くで見学しながら、自ら焙煎しているような体験を楽しんでもらうもの
生豆を焙煎機に投入し、次第に焼き色がついて珈琲豆ができる様子を実際に見てもらう。
目を瞑って五感を研ぎ澄ますと、ポップコーンのような香ばしい香りがほわぁ~っと
この香りを嫌いな人はいない。皆さん、幸せそうな顔をする。
これまで親戚や知り合いの子供にこの体験をさせるとお父さんやお母さんに
こんなメッセージを伝える。
「いい香りでしょ
「いま、焼いてるからね。」
「おうちで飲んでね。」
お客様が入れない店内に入り、焙煎機の近くにいるだけで、
スタッフの一員になっている子供たちの気持ちが感じられる。
3分程度の焙煎をし、その豆に最適と思われる程度まで来たら、一番盛り上がるイベントへ
それは、終了のボタンを子供と一緒に「ポチ」っと押すこと。
そのボタンを押すと、豆が焙煎機の奥にす~っと落ちて消えていく。
これを見た子供はさらに興奮。数分急冷した後で焙煎機から出てくる珈琲豆を見てさらに興奮。
イベントの仕上げは、子供たちからお父さんや・お母さんに商品を渡してもらうこと
子供がお父さんやお母さんの飲む珈琲を焙煎した(焙煎にちょっと関わった)という体験により
その珈琲を家で飲むときに、ちょっとだけ「特別」が加わる
こんな体験をした子供の中には、将来、自分用に自家焙煎珈琲屋を目指す人がでてきたりして。
そんなことを感じさせてもらうと、こちらも幸せな気持ちになる
イベントに関与する人すべてが幸せな気持ちになれそうで、いい企画だと思いませんか
我々スタッフも相当幸せな気分が味わえることも最高だし。
自画自賛はよくないと思いながらも、今回の企画はかなりいいと言わずにいられない
2013年を素晴らしい1年にするための12月イベントとして、やってみますね
一人でも多くの幸せそうな顔を見ることができたら、
2013年は自分にとっても最高の締め括りができる1年となりそうな予感が
皆さんも12月に何か新しいこと、やってみませんか
チャレンジした方は、オーナーまで連絡くださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.11.23

記念写真

寒くなりましたね
珈琲が一番美味しい秋を楽しもうと思っていたら、あっという間に冬
長袖のシャツだけで散歩するのはちょっと肌寒いぐらいの秋らしい気候が
もう少し長くあって欲しいもの
極度の寒がりな自分は11月初旬だと言うのに早速マフラー、コートと手袋で防寒対策。
春までどうやって凌ぐやら。今から気が重い。
さて、今週のブログは「記念写真」と題して重い気持ちを吹き飛ばすことに。
元来、写真というものがあまり好きではない自分は節目節目で写真を撮らずに生きてきた
徹底的に避けてきたというより、何となく避けてきた。
そんな自分が生まれて初めて心の底から気に入った、
ちょっと感動した写真を撮っていただいたので今週はそのエピソードをつらつらと。
それは店舗オープンした10月下旬のこと。
店舗業務にちょっと慣れてきて、知人の方が遊びに来てくれると
珈琲を淹れながら会話する余裕も少しずつ
珈琲屋にとって至極の時間ですな
立派なカメラを持って遊びに来てくれた友人が、
「上野さ~ん、そいじゃ、記念写真撮りますから、お店の外に出てきてください。」
この友人、年下なんですが、彼に言われると「は~い」と自然と従う気持ちになる。
うまく表現できませんが、そういうオーラを持っている人っていますよね
ちなみに立派なカメラはこちら
camera
お店の前に二人で並んで、カメラに向かうものの、自分は表情が固いらしい
「上野さ~ん、もっと自然に、力抜いて。」
そういわれても、どう自然じゃないか、自分では分からない・・・
と思っていると、友人がカメラを構えながら奥様とヒソヒソ話しながら笑ってる。
間違いなくからかわれていると思い、思わず「なになに」とリアクション。
悪口なら聞こえるように言って欲しい、なんて思いながら。
それに対して二人はガハハと大笑い。
何が何だか分からないけど、つられてこちらも大笑い。
その大笑いが終わったところで、友人がパチリ
「上野さ~ん、この表情いいっすよ。これいただき。」
いま撮ったの・・・。まぁ、彼が良いと言うならいっか。
まさにしてやられたという感じ。あっけなく記念写真の撮影は終了。
それから数日後、その写真をWebで見て、二人で「えぇ~」と大声を出して驚くことに。
それがこちら
【PHOTO YODOBASHI】
http://photo.yodobashi.com/gear/nikon/lens/afs5814.html
40半ばのおっさんが、夢だった店舗の前で満足そうに写ってる。
老けたなぁと自覚しつつも、これが自分の等身大。そして自然体。
まぁ、これでいいんじゃないかと。妙に納得
生まれてこの方、見た目を褒められたことのない自分は
じっくりと自分の写真など見たことがない
(今回初めて自分の写真をじっくり鑑賞したのでは・・・。)
自分で言うのもなんですがその時の気持ちが表情に出てる。いい表情してる
写真を撮ったKさんの腕に感服。
Kさん、記念写真ありがとうございました
何とも照れくさかったですが、お蔭さまで、人生の節目を形に残すことができました。
心から御礼申し上げます。
ここまで書いて読み返してみて・・・。
何だかとりとめのないブログとなってしまいました
こんな気持ちだったので、ありのまま書いたということでお許しを
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.11.16

たまじ倶楽部

2013年も残すところ1ヶ月半
20代より30代、30代より40台の方が時間が経つのが早いとよく耳にしますが、
本当にそうだと心から納得
カレンダーをみながら「もう今月も終わりかぁ」と何度呟いたことか。
だからこそ、1日1日を大切にしなきゃですよね。
ゆっくり・ゆったりの精神を忘れずに、ものすごい速度で過ぎてゆく時間を
悔いの残らぬよう大切に。これが言うほど簡単じゃないんですが・・・
さて、今週のブログは「たまじ倶楽部」と題してつらつらと。
ご存知の方も多いと思いますが、
たまじ珈琲は全国のお客さまに定期配送するサービスを基本として運営してます
1回に郵送する量は豆・挽で約420~430g。1杯あたり10gですから、42~43杯分
郵送タイミングは以下の4種類
「毎月」   :毎日1.4杯
「2ヶ月に1回」:毎日0.7杯
「3ヶ月に1回」:毎日0.5杯(2日に1杯)
「4ヶ月に1回」:毎日0.35杯(3日に1杯)
契約期間は1年(1年経過後は「毎月」と「2ヶ月に1回」は6ヶ月も選択可)。
1回あたりの料金が送料込みで3,000円(全国一律)
(ただし、地域によって郵送日時をご指定いただける地域=ゆうパック、
できない地域=レターパックがあります。)
「毎月」   :36,000円(1年間=毎月郵送で12回分)
「2ヶ月に1回」:18,000円(1年間=2ヶ月に1回郵送で6回分)
「3ヶ月に1回」:12,000円(1年間=3ヶ月に1回郵送で4回分)
「4ヶ月に1回」:9,000円(1年間=4ヶ月に1回郵送で3回分)
料金はすべて「前払い」。あしからず
このスタイルで運営してきたのが、これまでの「定期配送サービス」。
先月、店舗をオープンしたことに合わせて、
今月(2013年11月)から定期配送サービスをリニューアルした
新たなサービスが「たまじ倶楽部」。
これまでとの違いとは・・・
ひとことで言えば、割引と特典がついたこと。具体的には以下のとおり。
【割引】
「毎月」   :12%割引(31,680円)
「2ヶ月に1回」:9%割引(16,380円)
「3ヶ月に1回」:6%割引(11,280円)
「4ヶ月に1回」:3%割引(8,730円)
【特典】
・ギフトや、定期配送とは別に珈琲を購入された場合も前述の割引率を適用
「たまじ倶楽部」の詳細は
11月下旬にリニューアルオープンするオフィシャルサイトに掲載予定です
お申込みをご希望される方、内容についてご不明な方は、
オーナー宛(cafepapa.tamaji@gmail.com)にお気軽にご連絡ください。
来週のブログは、店舗スタートに合わせて新たに販売開始した
お試しパック」と「ドリンクメニュー」について紹介しますね
たまじ倶楽部」を考える前に、まずは自宅で飲んでみたい
あるいは、店舗に行って飲んでみたいというお客さまには
最適なメニューですよ。お楽しみに
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.11.09

オープン(1週間)

店舗オープンから1週間が経過した土曜日。
飛び散らかっていた、あれやこれやが、それぞれの収まるべきところに収まって
久しぶりに秋の青空を見上げて、ほわぁ~とした気持ちに
ちょっと、ひと段落という気分ですね。
真っ青な空だけど、秋らしい冷たい風。
珈琲が1年でもっともおいしい季節というのが頷けますね。
いつも以上に珈琲が恋しくなる、最高の季節
さて、今週のブログは先週末の店舗オープンからの1週間を想い出しながらつらつらと。
大安の25日(金)にオープン。雨が降り、寒い1日。
のんびりスタートしろという神様の思し召しと理解し、朝からのんびり構えることに
そう思った矢先に飛び込んできてくれた第1号のお客さまは、
住まいの最寄り駅 浜田山駅で45年鰻屋を続けるさかいさんのご主人
「ここかぁ。とにかく、おめでとう!!」
握手、握手。涙が出るほど嬉しかった
鰻のさかいさんには、最近でこそ家族でお世話になっているが、
中学時代から住んでいたこの街で、初めて足を運んだのはつい10年ほど前。
それから年に1回ぐらいのペースでちょこちょこ。
4月に浜田山に引っ越してきて、最近でこそ、1~2ヶ月に1回程度足を運ぶものの、
それでもその程度のお付き合い。
その人が朝一番で駆けつけてくれて、自分のことのように嬉しそうに祝ってくれる。
体の中から熱いものがこみ上げてくる。不思議と学生時代を想い出す
そうこうしていると、宅急便のお兄さんが次から次に花の配達。
日本一小さな自家焙煎珈琲店は、あっという間に花いっぱいのメルヘンなお店に。
こんな感じ
flower
営業開始から3日間でいただいたお花は、写真の3倍程度
台風による生憎の天候も、たくさんの花で店全体が元気な雰囲気に。
中学、高校、大学時代の友人。
社会人になってからの同僚、取引先。
今回の店舗オープンで仕事を依頼した皆さん。
地元の知り合い。
親・兄弟・親戚。
これまでの人生をいろいろと思い出させてくれる皆さんに足を運んでいただいた
たまじ珈琲を運営開始して5年。
これまでは店舗を持たずに運営するスタイル。
今回、店舗という「」を作ってみて改めて感じたことは、
お客さまとの距離感がぐっと近づいたこと
tamaji_omise
店舗の狭さをうまく隠しながら、
お客さまと自分のやり取りのシーンを撮ってくれたこちらの写真
とても気に入ってます。Sさん、ありがとうございました
こんな感じでお店でお待ちしておりますので、
近くにお越しの際には、ふらっと遊びに来てくださいね
(ちなみに、自分は土曜日に必ずおります。)
お店の詳細情報は以下をご覧ください。
http://tamajicoffee.sakura.ne.jp/wp-content/uploads/2012/05/dm.pdf
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.11.02

【ボサノバミニライブ】

葉書、電子メールなどでご案内しております
たまじ珈琲 オープン記念イベント「ボサノバミニライブ」は、
台風の影響で以下の日時に延期とさせていただきます
〔日時〕 10月27日(日) 14:00~/15:00~(それぞれ30分程度)
〔場所〕 たまじ珈琲店舗(杉並区永福4-19-10)
天気予報があたって、日曜日の午後はどうか晴れますように
イベントの詳細は以下をご覧ください。
場所 :〒168-0064 東京都杉並区永福4-19-10 京王井の頭線「西永福駅」徒歩約2分
ギター&SONG :西澤 沙苗
※西澤 沙苗・オフィシャルサイト
http://sanaenishizawa.com/
珈琲を飲みながら、心地よいボサノバでゆっくり・ゆったりしませんか
皆さん是非遊びにいらしてください

日記 2013.10.25

オープン(前日)

いよいよ明日がオープン日
計画しながら進めてきたはずの準備作業ですが、
いざとなると抜け漏れがぽろぽろ。予想以上に
珈琲という商品を作り、それをお客さまに販売し、お金を頂戴する。
このプロセスを日本一小さな店舗スペースで効率的に行う。
これだけのことなのに、これが奥深い。そして難解
湯水のように投資をすればできないことはない。
限られた予算だからこそ、その中でそれを実現するのが難解だし、奥深い
何より大事なのは、言うまでもなく商品。おいしい珈琲が作れているか。
ところで、”おいしい”とは
何をもって、”おいしい”と判断するのか(できるのか)
人の味覚は百人十色。珈琲の好みも、ひとそれぞれ
さらに、味に影響を及ぼすものとして、天候・気候
もっと計算できないのが、珈琲を飲む人の体調と気持ち
これらが複雑に絡み合って、珈琲を飲んだ感想、一例として、”おいしい”につながる。
オープンを3日後に控えた22日の夜。焙煎の師匠とオープンを祝う晩酌
出会ってから約1年。あっという間だったような、いろいろあったような。
そんなことを思い出しながら今だから言える話しを思いつくまま語る
お互い多忙な身、21時過ぎにはお開きにしようと思っていたのに、
時計を見ると23時前。楽しい時間はこんなにもあっという間に過ぎるのかと愕然
そんな師匠が酔いながら言い放った言葉がこちら。
「お客さまの”おいしい”は信用しない。この人は優しいんだなぁと思うだけ。」
「”おいしい”以外の感想は胃がキリキリするほど気にする。」
「いまだに珈琲の味に自信がもてない。自分の珈琲を”おいしい”と思ってない。」
師匠が自家焙煎店を運営して8年。
振り返れば、この考え方で運営してきたからこそ、味の探求を日々続けることができた
その結果として今の味があり、お客さまがいると思えるようになったとのこと。
目から鱗が落ちるとはまさにこのこと。
驚くほど多くのお客さまに指示され、日々捌けないほどの注文を受けている
人気店のオーナーから出る言葉がこれかぁと驚きながらも、
ここに味の真髄があることも同時に納得した瞬間
まったく同じ考えをもって運営するわけではないにせよ、
たまじ珈琲として大事にすべき言葉として心に刻んだ。
泣いても笑っても、残すところ1日。
遠足の前の日のようなワクワク感と、受験の前の日のような不安。
いろいろな気持ちが複雑に絡み合って、地に足がついていない心地
たまじ珈琲のコンセプトは「ゆっくり・ゆったり」。
こんな時こそ、深く深く鼻呼吸。ヨガで習ったのを思い出して
考え始めれば、まだまだ準備しなきゃならないことはあるけれど、
今晩はぬるま湯にゆっくり入って、冷蔵庫で冷やしたカルピスウォーターを飲みながら
ただただリラックスすることに
ケセラセラ
なるようになるさ。ここまでくれば、開き直ってこれしかない
大型台風の影響で生憎の天気で迎えるオープン日。
将来振り返った時に、忘れられない印象的な日となるだろうなぁと思う。
オープン日がこんな天候になるのも、
焦らずじっくりとスロースタートしなさいという神様の思し召しと解釈
ここまで書いて読み返してみると・・・脈略がなくて、独り言のような文章
本日はこんな心境だということで、読者の皆さま、どうかお許しを
それでは、今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.10.24

オープン(5日前)

2008年10月に運用開始した、たまじ珈琲
2009年5月から、たまじカフェ(ブログ)を開始し、週1回のペースで更新
いつまで続くことやらと思いながらも振り返ると53ヶ月が経過。
最初の頃は何を書いていいのやらと悶々としていた日々を思い出す
ブログなんて始めなきゃ良かったと何度思ったことか。
ひとつ書くのに3時間ぐらいかかるし。
文書はビジネスメールみたいに堅すぎと突っ込まれるし
継続は力なりなのか、4年以上が経過したいま、
1時間もかからず、自然体で書けるようになった。
しかし、その内容は乱筆乱文の嵐になっているような
思うことを、自然体で書けるようになったのと、
時間をかけずに(乱筆乱文で)書けるようになったのを
はき違えていたかもと振り返りながら反省
すべては、たまじ珈琲のコンセプトである「ゆっくり・ゆったり」を
自ら有言実行できていないことに起因していると分析
そんなこんなを反省をしたくなった2013年10月
目標の1つである店舗をオープンすることに決定。オープン日は25日に。
この時期を目標としていたわけでもなく、
場所もコンセプトも決めていたわけではなく。
ただ漠然と今年のはじめあたりから、店舗オープンを真剣に考え始めた
いざ探してみると店舗ってなかなか見つからない。
近所の不動産屋に足を運んでも運んでも、まったくと言っていいほど
条件にあった店舗の紹介はなし
自分の足で見つけるしかないかと、自宅から徒歩10分圏内あたりを中心に
暇さえあれば歩き回って店舗物件を物色
探すのに疲れはじめたころに父親がネットで偶然見つけた物件。
それが、今回オープンした店舗
店内2.6坪、テラス1.6坪の合計4.2坪しかない狭小店舗
最初は家賃の安さに惹かれ、次にこの狭さをどう活用するかの面白さに惹かれ。
ここにすると決めてからは、あの手この手で工夫を重ね、
何とか自分たちのスタイルで自家焙煎珈琲を販売できる形に
限りある予算の中で、できるだけメリハリをつけて取捨選択。
これ、本当に難しい仕事でした
そして、出来上がった店舗がこんな感じ。
店舗
【店舗全体:店内2.6坪、テラス1.6坪の日本一小さな自家焙煎珈琲屋】
梯子
【店内:屋根裏スペースへの秘密の入口】
ベンチ
【テラス:メキシコタイルを埋め込んだオリジナルベンチ】
オープンまであと5日
いまはスーパー焙煎機と格闘しながら、味の調整に専念する日々。
珈琲の味に100点満点は一生あり得ないけれど、
オープンまでに、最高の準備をして、いまの最高と言える商品を
ひとりひとりのお客さまに届れられればと
(最近スポーツ選手が良く使う言葉「最高の準備」。
使いたくなりますね。なんだか気持ちが引き締まる。)
前回のブログで掲載した写真が60点の珈琲豆。
本日は75点ぐらいまでアップした写真がこちら
豆2
生豆が全体的にふっくら
皮がピンと伸びてるところと皺が寄るところにメリハリ
水分をばっちり飛ばして、芯までしっかり焙煎
豆の状態ではそれほど強くない香りも、
ミルでカリカリ挽いてドリッパーに落とした瞬間に、
パッと珈琲ならではの芳ばしさと甘みがふわっと一気に広がる
この香りが強烈であればあるほど、焙煎直後に急冷することで、
キュッと閉じ込めることに成功してる証拠
皆さん、珈琲、飲みたくなってきましたか
来週末、予定のない方は、井の頭線に乗って途中下車の旅はいかがですか
西永福駅には、大宮八幡宮や善福寺川公園など自然がいっぱい。
たまじ珈琲でテイクアウト珈琲して、のんびり散歩
自分の散歩コースをご案内しますよ
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.10.20

オープン(10日前)

10月14日(月)。秋晴れ。夏を感じさせるような暑さ
1週間ほど前に焙煎機が納品され、本日から味調整をスタート
店舗の内装も80%完成。
今週から3週間にわたって、オープンに至るまでの様子をつらつらと。
(毎週土曜日にアップしていたブログが店舗準備の関係で遅れました。)
ちなみに、オープンは、10月25日(金)11:00に決定
翌日26日(土)には、ボサノバ生演奏(14:00~/15:00~)のイベントを開催予定。
詳細は、来週のブログにて。
しばらくの間はオープン準備でバタバタとなりそうなので、
写真中心のブログとすることに(いわゆる手抜き)
ブログを読んでいただいている皆さま、写真でお楽しみくださいね
まずはこちら
棚
生豆を保管する棚。
最初はアンティーク風にオリジナル製作を考えてましたが、
値段が高すぎて手が届かず
目黒のアンティークショップを訪れた際に
たまたま見つけた棚に一目ぼれして購入したもの
高さ2m以上なので、上の棚にある生豆をとるときは梯子や踏み台を利用。
小さな店舗スペースを有効に活用するため、捻り出したアイデア
ちなみに、店舗のキャッチは「日本一小さな焙煎屋」。
お店に来られた方はきっと驚かれるはず。
小さな場所を有効に活用する工夫をいっぱいしてありますので、
そんなところも楽しみに来てくださいね
次が自慢の焙煎機。それがこちら
焙煎機
名前は、スーパー焙煎機(と我々は勝手に呼んでる)。
熱窯と熱風で短時間でふっくらとむらなく焼き上げる。
焙煎時に生豆から漂うポップコーンに似た香りが、
徐々に珈琲らしい芳ばしい香りに
焙煎直後に急速冷却で味と香りをしっかりと閉じ込めて。
味の調整中で、現在60点ぐらいの焼き上がった珈琲がこちら
豆
植物である珈琲と、スーパー焙煎機の熱風や窯の温度、
その日の気候など、様々な環境要因を考慮しながら、
その豆の一番おいしいを引き出す作業が焙煎
いつまでやっても満点はあり得ないけど、それを追及する楽しさをお客さまと分かち合う
そんなスタイルで、ゆっくり・ゆったりと運営していきますので、
今後ともご愛顧をよろしくお願いします
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.10.15

珈琲ブーム

10月1日は珈琲の日
毎年この時期になると珈琲の日をブログで紹介していますが、
珈琲屋としては、この時期になると何だか落ち着かない
ワクワクというか、ドキドキというか。
ちなみに、10月1日が珈琲の日となった理由は・・・

国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月で、
この日がコーヒーの年度始めとなります。
さらに、日本では、秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、
1983年に社団法人 全日本コーヒー協会によって10月1日が
「コーヒーの日」と定められました。
 「全日本コーヒー協会のWebより」
去年と今年で何が違うかという、珈琲を取り上げているメディアの数。
新聞、雑誌、テレビなど目にすることが多い
ちょっと大きな本屋さんに行くと、珈琲本の特集コーナーもちらほらと。
なんとも嬉しいことです。はい
さて、そんなことを思っていた日のこと。
ブログ読者の方から、珈琲本発見メールを受信。

またまた本屋でコーヒー本見つけましたので思わずメールしました。
Hanako for menの最新号 「男の珈琲」というテーマです。
http://magazineworld.jp/books/c/hanakoformen/
既にご存知かもしれませんが、お知らせまでです。

数日後・・・。
ヨガ教室のある三軒茶屋のキャロットビル内にある本屋で購入。
それがこちら
book_hanako2
1冊まるごと珈琲特集は珍しくなくなったものの、「男の珈琲」というタイトルが斬新
学生時代に喫茶店で飲んだ珈琲は、まさに男の珈琲だったなどと感慨に耽ったり
さらに、特集記事がいい。その目次がこちら
boook_hanako1
珈琲の雑誌にちらほら見受けられる、「第×の波」という表現
第1の波」は、20世紀初頭のアメリカ。珈琲の大量消費時代のこと。
この時代の珈琲は、ある意味で安かろう・悪かろう。
その反動で急成長したのがスターバックスに代表される第2の波」。
味や香りを楽しむ時代に
さらに最近世界的なブームの予感を感じさせる
アメリカのブルー・ボルト・コーヒーに代表される第3の波」。
1杯1杯に手の込んだ淹れ方で、味や香りに加えて、
珈琲を飲む時間を楽しむ風潮に
今回の雑誌で取り上げているのは「第4の波」。
その内容に興味のある方は、購入してご覧くださいね
珈琲ブーム、一気に盛り上がって、一気に下がることなく、
ほそ~くなが~く続いてほしいものです。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2013.10.05