たまじのつらつら記 「ゆっくり・ゆったり」コンセプトとしたたまじブログ。

阿波踊り

灯台下暗し」。まさに、そんな気持ちになりました。
たまじ店舗から自転車で10分ほど行くと、JR高円寺駅
通勤でもよく利用する駅なので、阿佐ヶ谷・中野と同じぐらい
自分としてはよく知った街、馴染の場所と思ってましたが・・・
自分は実際には高円寺の「こ」の字も理解してなかったという話しです。

たまじ珈琲のお客さまから声をかけていただき、参加した「高円寺阿波踊り」。
全国的に有名なお祭りと知ってはいたものの、こんなに凄くて、こんなに感動的とは
写真でお伝えできないのが、お囃子の音。チームごとに披露される阿波踊り。
その一番後ろにお囃子の一団がいて、それぞれのチームで迫力や雰囲気が全く異なる。
お囃子が止まると、その次の瞬間からハイテンションの音楽と踊りが始まる。
この瞬間を見るのが最大の醍醐味らしい。目の前できらきらと顔を輝かせながら
踊る子供も大人の表情はすべてを圧倒するぐらいの力を持っている

高円寺1

先頭を進む子供たち。
大人顔負けの踊りをしている子も、疲れて手が上がらず必死に耐えてる子も。
いろんな踊りがあるけど、どの子もとにかく楽しそう
見ているこちらが、彼らの雰囲気に飲まれて、リズムに合わせて体を動かしたくなる。
こんな感覚、高校生の体育祭で応援団をやって以来・・・
なんてことを思いながら、阿波踊りの雰囲気に引き込まれていく。

高円寺2

子供に続いて、女性の阿波踊り。
17時を過ぎ、空が少しずつ暗くなってきた中を艶やかな着物姿で踊る様子は、まさに妖艶
リズムに合わせて軽く飛び跳ねている自分に驚きながらも、
そうしないといられない湧き上がる気持ち
子供の頃に心から楽しかった「お祭り」ってこういうものだったことを思い出した。

灯台下暗し。心の琴線を震わすお祭りがこんな近くにあったなんて。
この年齢になって初めて体験したことを後悔しながらも、
今日来て良かったと心から思う。誘ってくださったお客さまに、感謝

高円寺3

阿波踊り終了まで残り10分ほど。
外はすっかり暗くなって、帰途につきながら写したのがこちら
阿波踊りをしながら進む皆さんの少し先にゴールがある。
そこに向かって最後の瞬間を思いっきり楽しんでいる感じが背中からも伝わる。
息が切れるほど疲れて、汗だらだらかきながらも、
やり切った清々しい気持ちで踊ってるんだろうなぁと勝手に想像
何かに集中して、思いっきり取り組んでる姿は本当に美しい

高円寺の「こ」の字ぐらいは理解できたかもと思えた1日でした。
10月24日、25日に隣の駅である阿佐ヶ谷駅で開催される
阿佐ヶ谷ジャズストリート2014」にも参加することに。

http://www.asagayajazzst.com/

自分たちが住んでいる街を知る、文化に触れる、人と出会う。
普段の生活の中でやれているようで全くやれていないこういった活動を通して、
自分たちが楽しむことはもちろん、たまじ珈琲をひとりでも多くの人に
知ってもらえる場になれば最高かと

今週のブログはこのあたりで。
ではでは

夏季休業のお知らせ

誠に勝手ながら8月12日(火)から8月16日(土)までお休みさせていただきます。
8月11日(月)から16日(土)の期間にご注文いただきました商品は、8月17日(日)から順番に焙煎・発送させていただきます。
詳細はメールにて発送前にご案内させていただきます。

2014夏休み

いよいよ8月。夏到来ですね
今年は7月から猛暑を感じる日が多いような気がしませんか
天気予報によると残暑も厳しいとか
日本一小さな自家焙煎店でたま造(焙煎機)と一緒にいると
例年よりも早めの夏バテモードに突入していると感じる今日この頃です。
ちなみに、店内の温度はクーラーをガンガン効かせても32~33℃
たま造のクーラーに負けない熱いパワーにただただ驚くばかりです。

さて、今週のブログは「夏休み」と題してつらつらと

昨年10月末に店舗をオープンして以来、休みらしい休みを取れなかったこともあり、
たまこさんと相談して、お盆はしっかりと夏休みをいただくことに
いろいろと調整した結果、8月12日(火)から16日(土)の5日間
お店をやってますと、5日間連続で休むと・・・・漠然と不安になる点もありますが、
珈琲の消費量が減少する「夏」に休まないと休めないということで英断

「夏休み」で思い出すのが2年前に強行スケジュールで行った「ブラジル」。
今でも鮮明にイメージできるブラジルの様子を思い浮かべながら
お気に入りの写真をいくつかピックアップ。生きてるうちにもう1回行きたい場所

ブラジル1
【リオデジャネイロの海岸にて】

ブラジル2
【リオデジャネイロの朝焼け】

ブラジル3
【イグアス(アルゼンチン)】

ブラジル4
【ヴィトリアから車で3時間、念願の珈琲農園】

今年の夏休みのテーマは、休養と買い物
約10ヶ月間、2日連続休みがなかったこともあり、たまじもたまこも疲労が蓄積
気持ちが充実しているので朝になれば元気いっぱいなのですが、
家に帰るとまさにバタンキュー
家は家でやらねばならないことがありつつも、ついウトウト・・・。
そんなわけで、今回は蓄積した疲労をしっかり解消するのが第一
たまこさんの意見を採用し、涼しい場所に行って、何もせずにぼ~っとすることに。
魂が抜けたように、ぼ~っと数日過ごした後で普段行けない買い物に。
ブームが再来しているアウトレットに行って、買い溜めしてこようかと。

夏休み明けの「8月17日(日)」は、たまじもたまこも心身ともにリフレッシュして
お店におりますので、皆さんもお盆呆けを解消する珈琲を買いにいらしてくださいね

皆さんのお盆休みが充実した素晴らしい時間になりますように。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

浴衣とトマト

梅雨も明け、連日の夏らしい日差しが燦々と
夏はいいですねぇ~と爽やかに紹介したいところですが、
この季節の焙煎仕事は相当に辛い・・・
店内のクーラーを20℃に設定し、風量を最強にしているにも関わらず、
たま造(焙煎機)が働くことで室内温度は30~32℃
熱中症にならないよう、日々注意しながらこの季節を何とか凌いでおります。
自家焙煎屋にとって最も厳しい季節なわけです

それでも夕方になるといい風が吹いたり、
蝉の声が遠くで聞こえたり、時には近所の風鈴が鳴ったり。
夏らしさを感じられる風や音はテンションを上げてくれますね

さて、そんな夏真っ盛りでばて気味だった我々に
夏らしさ満載の爽やかな元気を与えてくれた2つ事件について今週はつらつらと

まずはこちら

トマト

当店の目の前にある鶏専門店「珠杏(じゅあん)」
お店が終わった後、たまこさんと夕食をお世話になっております。
鶏肉は言うに及ばず、野菜がむちゃくちゃ美味しい
ヘルシーなご飯をリーゾナブルにいただけるということで我々大ファンのお店なんです。

今回いただいた「トマトサラダ」。出てきたびっくり
いろいろな種類のトマトが縦長の白いお皿に綺麗に行列。
バルサミコの効いたソースがトマトの甘さを引き立てて、美味美味
ばて気味で食欲減退気味だったところに、目にも鮮やか清涼感が食欲を掻き立て、
あっという間に完食
たまじ珈琲にご来店の際には「珠杏(じゅあん)」にもどうぞ。
ランチでもディナーでも、おすすめですよ

鶏専門店「珠杏(じゅあん)」
http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13061385/

次に写真がこちら

浴衣

隣の駅(永福町)で夏祭りがあるということで、常連さんが浴衣姿でご来店。
大きめの金魚をあしらった浴衣。水の中を泳ぐ金魚が何とも涼しげ。
珈琲のご注文を受けるのも忘れ・・・

たまじ 「ブログに掲載したいので、写真撮ってもいいですか
お客さま 「はい(笑顔)」

暑さを忘れ、背筋がシャンとしてiPhoneでパチリした写真がこれ。
自分で言うのもなんですが、いい写真だと思いませんか
個人的にとても気に入った1枚なんです
お客さまの表情と、さり気なく当店の看板。

夏は始まったばかり。まだまだ辛い時期は続きますが、
今回紹介したような夏ならではの事件で、たまじ・たまこは頑張れるわけです
今年は例年以上に暑さが厳しく、熱中症対策も重要。
皆さんも他人事と思わずに、くれぐれもご注意を

我々も、他人ごとではないと思い、早速マイボトルを購入し、
少し温かいお茶を入れて持ち歩いております。
夏はキンキンに冷えた冷たいドリンクを飲みたいところですが、
敢えて少し温かいお茶、これもなかなか悪くないですよ
冷房の効いた電車の中で、一口飲むを体の中がホンワカして不思議と気持ちいい

皆さんの猛暑対策、教えてくださいね
今週のブログはこのあたりで。
ではでは

つかず離れず

10年以上、つかず離れずの付き合いをしている友人。
この年齢になると、こういう友人、皆さんも両手ぐらい存在するのでは
そんな友人の中のひとりとある出来事がきっかけで
毎日のようにスマホで連絡をとり、定期的に会って真剣に今後を語り合った

タイミング、縁、相互の利益、環境など複雑に絡み合う条件が
不思議なぐらい綺麗に解れて、ある一定の方向に動き出す
動き出すと、一気にビジネスの重要な仲間に、さらに生涯の友になったり
何とも人間関係とは摩訶不思議なものですね。

たまじは、いったい何が言いたいのか・・・と首を傾げる方もいらっしゃるかと。
頭の中に浮かんだフレーズをつらつらと書き綴った乱暴な入り方、お許しを
この半年の間に自分が経験したことを立ち止まって振り返ったらこんな感じに。
何年後にこの時期に起こったことを振り返れば、
少なからず自分の人生に影響を及ぼした1年だったと思うだろうと

そんな出来事が進行している最中に、別のつかず離れずの友人が
直接的ではないにせよ、少し離れたところから状況を見守ってくれて
彼ともきっと近い将来にビジネスで一緒になり、
付かず離れずから、生涯の友になりそうと勝手に感じている。

最近の彼はベトナムを拠点とした仕事が急増しているらしく、
2~3ヶ月に1回のペースで出張している。
そんなMさんからお土産でいただいたのがこちら

ベトナム珈琲

ベトナムの珈琲(約400g)と珈琲道具。
全部合わせて日本円で700~800円ほど
物価が日本の10分の1程度と思えば、そんなものかと思えるものの、それにしても安い

たまじ珈琲でもベトナムの豆は水出しアイス専用に扱っている。
珈琲の消費量が減少する暑い夏の救世主として、いい仕事をしてくれている
アイス専用と書いたように、お湯で抽出するベトナム珈琲は
お世辞にもおいしいとは言い難い。深く焙煎し、細かく挽いたものを
麦茶と同じ要領で専用ドリップに入れる。適量の水を入れたポットに
その専用ドリップをほうり込んで冷蔵庫で10~15時間放置して出来上がり

ポイントは温度が低い水で時間をかけて抽出することにより、
お湯でおいしくなかったベトナムが滑らかな、まぁるい味になり、
美味しくいただけるように変化する。そんな風に思っていたので、
今回のベトナムをお湯で楽しむお土産は正直恐る恐るという感じ

道具の使い方はまともな説明書がないのでYouTubeで確認
豆を見る限り、かなり深めの焙煎。焙煎度合が豆によりばらつきが
あるので、かなり大雑把な焙煎仕事。この時点でお湯で飲むのを
躊躇する気持ちがムクムクと目覚めるが、
郷に入らば郷に従えの精神で、とにかく試してみることに

できあがったベトナム珈琲をまずは、味に厳しいたまこさんが試飲。
少し複雑な表情をした後に、ぼそっと「おいしいかも」。
次に、たまじが試飲。我々がおいしいと思っているストライクゾーン
ではないところに、ストライクと判断できるところがあったのか

これが率直な感想。確かに「不思議だけどおいしい」。
練乳がベトナム珈琲のごつごつした粗さを柔らかく包んで
舌触りも、味わいも丸く一体感が感じられる。
疲れたときに、ショットグラスでぐびっと一口飲むと最高かも

2012年の夏に訪れたブラジル。
灼熱の太陽のもとでガッツリと砂糖が入ったブラジル珈琲。
最初は、「あまっ!」「まず」という感想がブラジルの気候に体が馴染んでいくに
したがって体が求める=おいしいと感じるように変化して
今回はベトナムという現地で飲んでいないので、決して同じ経験とは
言えないですが、異国の珈琲の美味しさを体で感じられたようで。
現在はつかず離れずの友人に感謝

そして、この友人と将来一緒に仕事をするであろういう自分の予感が当たり、
それが彼の人生にとってプラスとなることを祈りつつ
そんな気持ちにさせてもらったベトナム珈琲でした。

今週のブログはこのあたりで。
ではでは

たま蔵(焙煎機)

最近のブログタイトルを読み返してみると、珈琲に関係しているものの、
珈琲そのものの話題を扱っている記事が少ないことに愕然
これはいかんなぁ・・・と反省し、珈琲屋らしく久しぶりに焙煎についてつらつらと

当店の焙煎機は国内で5台しかないレアもの
数が少ないことが必ずしもいいことばかりではないと認識した上で、
5台しかないことを「売り」にしているのも事実であります

惚れ込んで選び、購入したこともあって立派な名前をつけました。
ちなみに、たまこさんが命名者。その名は「たま蔵」。
たまじ、たまこ、たま蔵と並べてみると「たま」つながりで驚きもないかもしれませんが、
我々としては結構いいネーミングということで気に入ってる

ホームページやFacebookで何度もご覧になっている方も多いかと思いますが、
たま蔵はこんな感じ

焙煎機

「たま蔵」とメタルシルバーは不釣合いといった感想をいただいたこともありますが、
このずんぐりむっくりした体系が「たま蔵」にピッタリということで気に入っております。
さて、前置きが長くなりすぎました。本題の焙煎について・・・

この焙煎機に惚れ込んだポイントは次の3つ。

100gから短時間での少量焙煎
窯温度、熱風などの温度を1℃単位でコンピュータ制御
焙煎機の上部で焙煎、下部で急冷

1つめは「注文いただいてから焙煎=商品化する生珈琲」が作れるということ。
2つめの1℃単位のコントロールは、お客さま好みの焙煎ができるということ。
3つめの焙煎直後の急冷は、味を豆の中に閉じ込めることができるということ。

さらに1つめのポイントで嬉しいのは味だけでなくエコというポイント
一般的に自家焙煎店で利用されている焙煎機は5kgとか10kgといった大型の窯。
これは大量の珈琲を一気に焙煎できるメリットがある一方で、
売れ残った商品は捨てる必要があるということ
これは珈琲に限らず、食品を扱う商売であれば多かれ少なかれ止む無し。
しかし、たま蔵の場合は注文いただいてから焙煎するスタイルなので、
捨てる必要がまったくないこと
あるとすれば、焙煎ミスしたものぐらいか・・・。
ミスした商品にならないものも自分たちで消費するので、捨てることはまずない
エコは環境に優しいと同時に、商売における収支としても当然プラス効果

こんなメリットのある、たま蔵。
ここまでだと、すべていいことのようですが、当然ながら課題も

それは価格が高いこと。国内に5台しかない=高額は市場の原理として止む無し
さらに、たま蔵を使いこなすために経験を積む時間が必要なこと。
技術的に難しいではなく、様々な経験を積まないと理解できないことが多い。
これはどの焙煎機も同様かもしれませんが、1℃単位で制御できる「たま蔵」は
裏返せば焙煎方法は無限にあるため、迷いだすと最適な答えが見つからない

焙煎仕事は100点満点なんてないと師匠に言われたことがあるのを思い出す
いまこうやって焙煎していて、その意味がはっきりと分かる。
100点満点はないけれど、1点でも高く、そして常にある一定以上の点数の商品を
作り出せるようになることが大事だとわかってきて、いまはそれを少しずつだけど
それを楽しめるようになってきた

たまじの焙煎機、たま蔵について理解いただけたでしょうか

お店にお越しの際には、たま蔵を覗いてやってくださいね。
たま蔵の近くに来てもらってもOKですが、
窯はむちゃくちゃ熱いので、くれぐれも触らないようにお願いしますね

今週のブログはこのあたりで。
ではでは

岩沼 みんなの家

不思議なもので、タイミングは重なるものですね
先週のブログで2014年も珈琲による震災支援に取り組みたいと書いたところ、
ちょうど1年ほど前に支援させていただいた方々から、珈琲の相談をいただきました
たまじ珈琲を思い出し、相談いただいただけでも嬉しかったのですが、
珈琲の提供もさせていただくことに。何とも嬉しいことが重なりました
今週のブログはこのテーマでつらつらと

昨年夏、「岩沼みんなの家」が竣工されました。
こちらがオフィシャルサイト、運営されているインフォコム社のロゴと実際の写真。

http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/

岩沼ロゴ

岩沼

平屋造りで、中に入ると夏でも気持ちいい風が吹き抜ける空間。
子供のころ、夏休みに遊びに行った田舎のばあちゃん家で感じた夏の風と香りを思い出した
新しいのに何だか懐かしい、そんな記憶が蘇る空間。

2013年夏。
岩沼 みんなの家」が竣工に際し、たまこさんが知人からお手伝いのお誘いを受ける。
その中で珈琲の提供も相談をいただき、大量の水出しアイスを提供することに
たまじ珈琲としては2013年も珈琲で震災支援活動をしたいと思っていたこともあり、
気合を入れて前日から現地入り。近くの温泉に1泊して当日は朝早くから作業開始
暑さと闘いながらも、次から次にくる水出しアイスの注文を必死にさばく

「おいしい~」
すっきりして飲みやすい」
「普段飲めないのに、ストレートで飲める
「ストレートなのに甘く感じる

満面の笑顔で我々に向かって投げてくれるこれらの言葉。
珈琲屋にとって言うまでもなく最高の瞬間

そんな時間はあっという間に過ぎ去って、「終わったぁ」と気を抜いた瞬間にドッと疲れが
もう1歩も動けないというぐらいヘトヘトだったのを今でも覚えてる。

東京に向かう車を運転しながら震災支援に行くたびに湧き上がってくる気持ち
体は極度に疲れていても、心が行く前よりも数倍元気になるという気持ち。
支援しに行く我々が、被災者の皆さんから元気をもらう
何度経験しても不思議な感覚だけど、実際にそういう気持ちを感じるから間違いない。
1点の曇りもない気持ちで、明日から新たな気持ちで頑張ろうと、自然体でそう感じられる

1年経った今でもいろいろなシーンが頭に浮かぶ「岩沼 みんなの家」。

こちらでカフェの運営が開始されることになり、たまじ珈琲が採用されることに
商売という面だけじゃなく、思い入れが深いだけに
我々の珈琲がそこに来る方々に飲まれているシーンを想像するだけで嬉しくなる

現地の皆さんが特別な想いをもって集う場所。
ひとりひとりの方にとって、その場所で過ごす時間が癒しとなり、明日への英気に。
たまじ珈琲がそれに一部でも関わっている、役に立っていると感じられるだけで
気持ちを込めた美味しい珈琲を送り続けねばと想う

とにもかくにも嬉しい出来事でした。
珈琲でつながる関係。本当にいいですね
幸せな仕事だと改めて感じます。改めて、支えてもらっている皆さんに感謝

今週のブログはこのあたりで。
ではでは

2014震災支援

2011年3月の東日本大震災から3年3ヶ月。
珈琲屋の自分にもできることがあるはずと珈琲やお菓子を車に積み込み、
NPOの皆さんに支援いただきながら、宮城県の七ヶ浜中学校の仮設住宅に2度伺いました。
いま思い出しても忘れられない貴重な体験です

被災者の皆さんに喜んでいただきたい一心で行ったのに、
帰りの車の中で感じることは、いずれも我々がたくさんの元気をもらってきたということ
普段、自分たちが悩んだり、落ち込んだりしていることがいかに小さなことかを実感し、
あたり前だと思っている日々の幸せに感謝し、もっともっと時間を大切に、
そして家族やまわりにいる方々を大切に、そして自分たちがやるべきことに集中して
毎日を一生懸命生きることをただ考えればいいんだと・・・

そんな風にシンプルに考えて明日から生きていけばいい。
あたり前のこと、本当に大事なことを気づかされ、心身ともにリフレッシュし、
行く前よりも確実に元気になっている自分を実感する貴重な体験になりました

今年も震災支援をやりたいと思っていたところ、それにつながるお話しをいただいたので、
今週のブログではこのテーマでつらつらと。このタイミングの良さ、きっと何かご縁があるかと

6月下旬のある日。お店に常連のお客さまがご来店
その方はあるNPOに関わられており、発刊している機関誌でたまじ珈琲を紹介いただくことに。
その機関誌が福島県の震災支援に関わるものと分かり、たまじ珈琲として積極的に参加することに

機関誌で、たまじ珈琲を紹介いただく
その機関誌をご覧になってご来店いただいたお客さまの代金のうち20%を震災復興支援金
その支援金で仮設住宅などにお邪魔し、ハンドドリップで自家焙煎珈琲を無料提供する

NPOの方と詳細のご相談をしなければ決められないことですが、
このような活動にご賛同いただき、実現すれば、たまじ珈琲として継続的に復興支援できる仕組みが
できるのではと胸が膨らむ

これまで2回実施した復興支援は全額自己負担。
当時はメディアで現地の様子を観るたびにいてもたってもいられず、とにかくできることを実践した。
実践してみて感じたのは、自ら被災地に出向いてハンドドリップで自家焙煎珈琲を提供する活動は
被災者の皆さんに喜んでもらえる、さらに、我々も元気をもらえる
つまり関係者にとって良いこと尽くめ。
ただ、一番大事な「継続できる仕組み」がないことが大きな課題

今年もたまじ珈琲として活動したいと思いながらも、この課題がクリアできず、
具体的なアクションに踏み出せずにいましたが、今回のきっかけで新たな仕組みが完成し、
それを確実に運用することができれば、これまでよりも多くの皆さんの想いを乗せた
継続的な活動にしていけるのではと思うんです。

このブログをご覧いただいた皆さま。
より良いプラン、ご意見などございましたら、是非ともオーナーまでご連絡をお願いします。

3年以上が経過し、メディアで取り上げる頻度が急激に下がってきた今だからこそ、
改めて珈琲をとおした震災支援に関わる活動を行っていけたらと思っています。
本プロジェクト、新たな展開がありましたらブログで続編と紹介させていただきますね

今週のブログはこのあたりで。
ではでは

高千穂大学

高千穂大学の川名先生は、たまじ珈琲を店舗オープンしてから出会った女性。
店舗をオープンして、しばらくしたころにお店に来店され、
その後は主にFacebookでコミュニケーションをとらせてもらっている

これまでにも、Facebookでたくさんの人とつながりをもつ、
ある意味でタレントのような人を数多く見てきたが、間違いなく川名先生もそのひとり
いつの間にか、自分もひとりのファンになっている。
ちなみに、自分が好きなのはお弁当の写真である。
いろいろなテーマで彩られるお弁当は綺麗なだけじゃなく、健康的で美味しそう
さらに、川名先生が愛してやまない広島カープにちなんだお弁当は秀逸である。
興味を持った方はぜひともFacebookをご覧いただきたい

さて、そんな川名先生から大学で講義の依頼をいただいた
何でも将来起業を目指してる学生の授業に参加し、これまで自分が経験してきた
起業にまつわるをエピソードを経験を交えて語るというテーマ。
自分に何が語れるのか悩んだものの、そこに参加した学生のひとりにでも
有益な話ができればいいかと思い、迷わず受けることに
最初は起業した6年前を振り返りながら、思いつくまま話せばいいかと気軽に構えていたが、
時間が90分もあるということでパワーポイントで話すネタをざっとまとめることに

ところが・・・

いざ、パワーポイントを開いて思いつくことを書き出すと、これが何とも支離滅裂
学生に伝えたい情報がただただ散乱している状態。
この段階で、事前にまとめることにして本当に良かったと反省
改めて書き出した情報をジャンルごとに、時系列に分類し、
それらを組み合わせて、伝えたいことは何なのかを自分に問いかけてみる。
時間の合間(思い出せば、ほとんどぼ~っと散歩しながら)で伝えたいことを
考えてみるも、ピシッとした答えに至らず
こんな状態で大丈夫なのかと受けたことを少し後悔していた数日前。
何気なく観ていたワールドカップ日本代表のインタビューの中にヒントがあった。
それは以下のフレーズ

常に最高の準備をするだけ

自分の血液型はA型。それも典型的。そんなに綺麗好きではないけど・・・
いつも何かを目標設定し、それをクリアしていくことがモチベーション
起業してからの6年間を振り返ったとき、自分が人には負けないと思えることは
新しいステップに進む際に発生するいろいろな課題に対して、
自分の意見・まわりからの助言をベースに考え得るすべての準備をして
後悔だけはしないように確実に・堅実に前に進んできたこと
選んだ道しか進めないし、結果は見えないので正解だったかどうかは自分でも分からず
ただ間違いなく感じていることは、一足飛びに目標地点には到達できないので、
すべては確実に、堅実に一つ一つの事象を丁寧に積み重ねて今があるということ

振り返れば、ただただ、それだけを繰り返してきたような気がする

だったら、これをシンプルに学生に伝えればいいのでは・・・と
積み重ねる時に何を考えて、どんな手を打ってきたかを思い出しながら、
具体的なエピソードも交えて学生に話せば、心の琴線に触れられたり、
漠然と抱いていた悩みが霧が晴れるようにすっきりしたり、
自分の中で答えは出ているけど前に進む勇気がなかったり、できるかもと

こう思えたら、何だか気持ちがすっきりした。
まさに、ありのままの自分で、自分の言葉で語ってみようと

夏の日差しを感じる日が増えてきたので、
当日はたまじ珈琲自慢の水出しアイス珈琲を持参して、
様々な想いを込めて作っている珈琲を味わってもらいながら、
楽しい時間にできればと

川名先生のアレンジによる素敵な出会いに感謝
今週のブログはこのあたりで。

ではでは

うなぎ さか井

ニホンウナギ「絶滅危惧種」というショッキングなニュースを眺めながら、
行きつけの鰻屋さんに行きたい衝動に駆られたのが月曜日の夜
そのお店とは井の頭線の浜田山駅から徒歩2分のところにある「さか井」
50年近い歴史を持つ老舗。自分が浜田山に住み始めたが中学2年生なので、今から30年ちょっと前。
当時から変わらぬ味と雰囲気を味わえるお店。
長い時間が経過しても変わらないが凄い。とにかく凄いと思う

たまじ珈琲の店舗を出店して1年足らず。
約50倍にあたる長い時間を変わらないを保ち続けることの凄さはお店を運営して改めて実感する
そんなこともあって、去年あたりから「さか井」さんに足を運ぶ回数が増え、
ご主人とは家族ぐるみのお付き合いをいただいている

そんな「さか井」は火曜日が休み
月曜日の夜に発生した衝動は明日の実現は無理だと気付き、想いはさらに募る

水曜日、今夜こそは行くぞと意気込んだものの、
夕方になってのっぴきならない予定が入り、この日も断念
そして木曜日。たまこさんがヨガ教室の日だったことに気づき、敢え無く断念

「さか井」に行きたいと思った月曜日から数えること4日
金曜日の20時過ぎに、たまこさんと自転車で向かう。
梅雨も上がり、涼しい風が吹く気持ち良い夜を楽しみながら
「さか井」に向う気持ちは高まるばかり
ガラッと扉を開けて「こんにちわ」と声をかけると、
ご主人がいつもの元気な声愛嬌のある笑顔で迎えてくれる。
そうそうこの感じ、このワクワクした気持ちを感じたくて
「さか井」に行きたかったんだと自分の心の内を実感

時間がちょっと遅かったこともあって、貸し切り状態
ビールと鰻重の大盛2つを注文し、ご主人と楽しい会話を楽しむ。
ほわ~っと鰻の香ばしい香りがするたびに、すきっ腹にビールを流し込む。
もう我慢できないと叫びたくなる瞬間に「できたよ~」というご主人の声。

食べたいものを、食べたい時に、食べたい人と食べれる幸せ
長かった4日間があったからこそ、ここまで感動できる幸せ。

ご飯がお重にこれでもかとどっしり敷かれ、その上にほわっと乗る大ぶりの鰻。
山椒を振りかけて食べる前にパチリ

鰻

自分で言うのもなんですが、美味しさが写真に乗り移った良い出来栄え
夢中で食べること15分。二人とも発する言葉は「美味しい」ばかり。
一気に食べつくして、食後のお茶を楽しむ

幸せに浸っていたその時。さらに、この日はご主人から新しいサプライズ
それがこちら

店内

店内の電気を消して、ご主人手作りの間接照明のみの大人空間
長年通っているけど、このサプライズは初体験。
貸し切りだったこともあり、贅沢な空間を思う存分満喫

ここって鰻屋と言いたくなるぐらい、大人空間。
写真だけ見たら、ちょっとしたBARですよね

こんな最高の気持ちを感じさせてくれた「さか井」に心から感謝
お客さまにこんな感動を、気持ちを提供し続ける「さか井」を目標に
我々も毎日を大切にしながら頑張ろうと思えた夜でした。

浜田山にお越しの際には、「さか井」に足を運んでみてくださいね

今週のブログはこのあたりで。
ではでは