浴衣とトマト
梅雨も明け、連日の夏らしい日差しが燦々と。
夏はいいですねぇ~と爽やかに紹介したいところですが、
この季節の焙煎仕事は相当に辛い・・・。
店内のクーラーを20℃に設定し、風量を最強にしているにも関わらず、
たま造(焙煎機)が働くことで室内温度は30~32℃。
熱中症にならないよう、日々注意しながらこの季節を何とか凌いでおります。
自家焙煎屋にとって最も厳しい季節なわけです。
それでも夕方になるといい風が吹いたり、
蝉の声が遠くで聞こえたり、時には近所の風鈴が鳴ったり。
夏らしさを感じられる風や音はテンションを上げてくれますね。
さて、そんな夏真っ盛りでばて気味だった我々に
夏らしさ満載の爽やかな元気を与えてくれた2つ事件について今週はつらつらと。
まずはこちら。
当店の目の前にある鶏専門店「珠杏(じゅあん)」。
お店が終わった後、たまこさんと夕食をお世話になっております。
鶏肉は言うに及ばず、野菜がむちゃくちゃ美味しい。
ヘルシーなご飯をリーゾナブルにいただけるということで我々大ファンのお店なんです。
今回いただいた「トマトサラダ」。出てきたびっくり。
いろいろな種類のトマトが縦長の白いお皿に綺麗に行列。
バルサミコの効いたソースがトマトの甘さを引き立てて、美味美味。
ばて気味で食欲減退気味だったところに、目にも鮮やか清涼感が食欲を掻き立て、
あっという間に完食。
たまじ珈琲にご来店の際には「珠杏(じゅあん)」にもどうぞ。
ランチでもディナーでも、おすすめですよ。
鶏専門店「珠杏(じゅあん)」
http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13061385/
次に写真がこちら。
隣の駅(永福町)で夏祭りがあるということで、常連さんが浴衣姿でご来店。
大きめの金魚をあしらった浴衣。水の中を泳ぐ金魚が何とも涼しげ。
珈琲のご注文を受けるのも忘れ・・・
たまじ 「ブログに掲載したいので、写真撮ってもいいですか」
お客さま 「はい(笑顔)」
暑さを忘れ、背筋がシャンとしてiPhoneでパチリした写真がこれ。
自分で言うのもなんですが、いい写真だと思いませんか
個人的にとても気に入った1枚なんです。
お客さまの表情と、さり気なく当店の看板。
夏は始まったばかり。まだまだ辛い時期は続きますが、
今回紹介したような夏ならではの事件で、たまじ・たまこは頑張れるわけです。
今年は例年以上に暑さが厳しく、熱中症対策も重要。
皆さんも他人事と思わずに、くれぐれもご注意を。
我々も、他人ごとではないと思い、早速マイボトルを購入し、
少し温かいお茶を入れて持ち歩いております。
夏はキンキンに冷えた冷たいドリンクを飲みたいところですが、
敢えて少し温かいお茶、これもなかなか悪くないですよ。
冷房の効いた電車の中で、一口飲むを体の中がホンワカして不思議と気持ちいい。
皆さんの猛暑対策、教えてくださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
つかず離れず
10年以上、つかず離れずの付き合いをしている友人。
この年齢になると、こういう友人、皆さんも両手ぐらい存在するのでは。
そんな友人の中のひとりとある出来事がきっかけで
毎日のようにスマホで連絡をとり、定期的に会って真剣に今後を語り合った。
タイミング、縁、相互の利益、環境など複雑に絡み合う条件が
不思議なぐらい綺麗に解れて、ある一定の方向に動き出す。
動き出すと、一気にビジネスの重要な仲間に、さらに生涯の友になったり。
何とも人間関係とは摩訶不思議なものですね。
たまじは、いったい何が言いたいのか・・・と首を傾げる方もいらっしゃるかと。
頭の中に浮かんだフレーズをつらつらと書き綴った乱暴な入り方、お許しを。
この半年の間に自分が経験したことを立ち止まって振り返ったらこんな感じに。
何年後にこの時期に起こったことを振り返れば、
少なからず自分の人生に影響を及ぼした1年だったと思うだろうと。
そんな出来事が進行している最中に、別のつかず離れずの友人が
直接的ではないにせよ、少し離れたところから状況を見守ってくれて。
彼ともきっと近い将来にビジネスで一緒になり、
付かず離れずから、生涯の友になりそうと勝手に感じている。
最近の彼はベトナムを拠点とした仕事が急増しているらしく、
2~3ヶ月に1回のペースで出張している。
そんなMさんからお土産でいただいたのがこちら。
ベトナムの珈琲(約400g)と珈琲道具。
全部合わせて日本円で700~800円ほど。
物価が日本の10分の1程度と思えば、そんなものかと思えるものの、それにしても安い。
たまじ珈琲でもベトナムの豆は水出しアイス専用に扱っている。
珈琲の消費量が減少する暑い夏の救世主として、いい仕事をしてくれている。
アイス専用と書いたように、お湯で抽出するベトナム珈琲は
お世辞にもおいしいとは言い難い。深く焙煎し、細かく挽いたものを
麦茶と同じ要領で専用ドリップに入れる。適量の水を入れたポットに
その専用ドリップをほうり込んで冷蔵庫で10~15時間放置して出来上がり。
ポイントは温度が低い水で時間をかけて抽出することにより、
お湯でおいしくなかったベトナムが滑らかな、まぁるい味になり、
美味しくいただけるように変化する。そんな風に思っていたので、
今回のベトナムをお湯で楽しむお土産は正直恐る恐るという感じ。
道具の使い方はまともな説明書がないのでYouTubeで確認。
豆を見る限り、かなり深めの焙煎。焙煎度合が豆によりばらつきが
あるので、かなり大雑把な焙煎仕事。この時点でお湯で飲むのを
躊躇する気持ちがムクムクと目覚めるが、
郷に入らば郷に従えの精神で、とにかく試してみることに。
できあがったベトナム珈琲をまずは、味に厳しいたまこさんが試飲。
少し複雑な表情をした後に、ぼそっと「おいしいかも」。
次に、たまじが試飲。我々がおいしいと思っているストライクゾーン
ではないところに、ストライクと判断できるところがあったのか
これが率直な感想。確かに「不思議だけどおいしい」。
練乳がベトナム珈琲のごつごつした粗さを柔らかく包んで
舌触りも、味わいも丸く、一体感が感じられる。
疲れたときに、ショットグラスでぐびっと一口飲むと最高かも。
2012年の夏に訪れたブラジル。
灼熱の太陽のもとでガッツリと砂糖が入ったブラジル珈琲。
最初は、「あまっ!」「まず」という感想がブラジルの気候に体が馴染んでいくに
したがって体が求める=おいしいと感じるように変化して。
今回はベトナムという現地で飲んでいないので、決して同じ経験とは
言えないですが、異国の珈琲の美味しさを体で感じられたようで。
現在はつかず離れずの友人に感謝
そして、この友人と将来一緒に仕事をするであろういう自分の予感が当たり、
それが彼の人生にとってプラスとなることを祈りつつ。
そんな気持ちにさせてもらったベトナム珈琲でした。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
たま蔵(焙煎機)
最近のブログタイトルを読み返してみると、珈琲に関係しているものの、
珈琲そのものの話題を扱っている記事が少ないことに愕然。
これはいかんなぁ・・・と反省し、珈琲屋らしく久しぶりに焙煎についてつらつらと。
当店の焙煎機は国内で5台しかないレアもの。
数が少ないことが必ずしもいいことばかりではないと認識した上で、
5台しかないことを「売り」にしているのも事実であります。
惚れ込んで選び、購入したこともあって立派な名前をつけました。
ちなみに、たまこさんが命名者。その名は「たま蔵」。
たまじ、たまこ、たま蔵と並べてみると「たま」つながりで驚きもないかもしれませんが、
我々としては結構いいネーミングということで気に入ってる。
ホームページやFacebookで何度もご覧になっている方も多いかと思いますが、
たま蔵はこんな感じ。
「たま蔵」とメタルシルバーは不釣合いといった感想をいただいたこともありますが、
このずんぐりむっくりした体系が「たま蔵」にピッタリということで気に入っております。
さて、前置きが長くなりすぎました。本題の焙煎について・・・。
この焙煎機に惚れ込んだポイントは次の3つ。
100gから短時間での少量焙煎
窯温度、熱風などの温度を1℃単位でコンピュータ制御
焙煎機の上部で焙煎、下部で急冷
1つめは「注文いただいてから焙煎=商品化する生珈琲」が作れるということ。
2つめの1℃単位のコントロールは、お客さま好みの焙煎ができるということ。
3つめの焙煎直後の急冷は、味を豆の中に閉じ込めることができるということ。
さらに1つめのポイントで嬉しいのは味だけでなくエコというポイント。
一般的に自家焙煎店で利用されている焙煎機は5kgとか10kgといった大型の窯。
これは大量の珈琲を一気に焙煎できるメリットがある一方で、
売れ残った商品は捨てる必要があるということ。
これは珈琲に限らず、食品を扱う商売であれば多かれ少なかれ止む無し。
しかし、たま蔵の場合は注文いただいてから焙煎するスタイルなので、
捨てる必要がまったくないこと。
あるとすれば、焙煎ミスしたものぐらいか・・・。
ミスした商品にならないものも自分たちで消費するので、捨てることはまずない。
エコは環境に優しいと同時に、商売における収支としても当然プラス効果。
こんなメリットのある、たま蔵。
ここまでだと、すべていいことのようですが、当然ながら課題も。
それは価格が高いこと。国内に5台しかない=高額は市場の原理として止む無し。
さらに、たま蔵を使いこなすために経験を積む時間が必要なこと。
技術的に難しいではなく、様々な経験を積まないと理解できないことが多い。
これはどの焙煎機も同様かもしれませんが、1℃単位で制御できる「たま蔵」は
裏返せば焙煎方法は無限にあるため、迷いだすと最適な答えが見つからない。
焙煎仕事は100点満点なんてないと師匠に言われたことがあるのを思い出す。
いまこうやって焙煎していて、その意味がはっきりと分かる。
100点満点はないけれど、1点でも高く、そして常にある一定以上の点数の商品を
作り出せるようになることが大事だとわかってきて、いまはそれを少しずつだけど
それを楽しめるようになってきた。
たまじの焙煎機、たま蔵について理解いただけたでしょうか
お店にお越しの際には、たま蔵を覗いてやってくださいね。
たま蔵の近くに来てもらってもOKですが、
窯はむちゃくちゃ熱いので、くれぐれも触らないようにお願いしますね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
岩沼 みんなの家
不思議なもので、タイミングは重なるものですね。
先週のブログで2014年も珈琲による震災支援に取り組みたいと書いたところ、
ちょうど1年ほど前に支援させていただいた方々から、珈琲の相談をいただきました。
たまじ珈琲を思い出し、相談いただいただけでも嬉しかったのですが、
珈琲の提供もさせていただくことに。何とも嬉しいことが重なりました。
今週のブログはこのテーマでつらつらと。
昨年夏、「岩沼みんなの家」が竣工されました。
こちらがオフィシャルサイト、運営されているインフォコム社のロゴと実際の写真。
http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/
平屋造りで、中に入ると夏でも気持ちいい風が吹き抜ける空間。
子供のころ、夏休みに遊びに行った田舎のばあちゃん家で感じた夏の風と香りを思い出した。
新しいのに何だか懐かしい、そんな記憶が蘇る空間。
2013年夏。
「岩沼 みんなの家」が竣工に際し、たまこさんが知人からお手伝いのお誘いを受ける。
その中で珈琲の提供も相談をいただき、大量の水出しアイスを提供することに。
たまじ珈琲としては2013年も珈琲で震災支援活動をしたいと思っていたこともあり、
気合を入れて前日から現地入り。近くの温泉に1泊して当日は朝早くから作業開始。
暑さと闘いながらも、次から次にくる水出しアイスの注文を必死にさばく。
「おいしい~」
「すっきりして飲みやすい」
「普段飲めないのに、ストレートで飲める」
「ストレートなのに甘く感じる」
満面の笑顔で我々に向かって投げてくれるこれらの言葉。
珈琲屋にとって言うまでもなく最高の瞬間。
そんな時間はあっという間に過ぎ去って、「終わったぁ」と気を抜いた瞬間にドッと疲れが。
もう1歩も動けないというぐらいヘトヘトだったのを今でも覚えてる。
東京に向かう車を運転しながら震災支援に行くたびに湧き上がってくる気持ち。
体は極度に疲れていても、心が行く前よりも数倍元気になるという気持ち。
支援しに行く我々が、被災者の皆さんから元気をもらう。
何度経験しても不思議な感覚だけど、実際にそういう気持ちを感じるから間違いない。
1点の曇りもない気持ちで、明日から新たな気持ちで頑張ろうと、自然体でそう感じられる。
1年経った今でもいろいろなシーンが頭に浮かぶ「岩沼 みんなの家」。
こちらでカフェの運営が開始されることになり、たまじ珈琲が採用されることに。
商売という面だけじゃなく、思い入れが深いだけに
我々の珈琲がそこに来る方々に飲まれているシーンを想像するだけで嬉しくなる。
現地の皆さんが特別な想いをもって集う場所。
ひとりひとりの方にとって、その場所で過ごす時間が癒しとなり、明日への英気に。
たまじ珈琲がそれに一部でも関わっている、役に立っていると感じられるだけで
気持ちを込めた美味しい珈琲を送り続けねばと想う。
とにもかくにも嬉しい出来事でした。
珈琲でつながる関係。本当にいいですね。
幸せな仕事だと改めて感じます。改めて、支えてもらっている皆さんに感謝。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
2014震災支援
2011年3月の東日本大震災から3年3ヶ月。
珈琲屋の自分にもできることがあるはずと珈琲やお菓子を車に積み込み、
NPOの皆さんに支援いただきながら、宮城県の七ヶ浜中学校の仮設住宅に2度伺いました。
いま思い出しても忘れられない貴重な体験です。
被災者の皆さんに喜んでいただきたい一心で行ったのに、
帰りの車の中で感じることは、いずれも我々がたくさんの元気をもらってきたということ。
普段、自分たちが悩んだり、落ち込んだりしていることがいかに小さなことかを実感し、
あたり前だと思っている日々の幸せに感謝し、もっともっと時間を大切に、
そして家族やまわりにいる方々を大切に、そして自分たちがやるべきことに集中して
毎日を一生懸命生きることをただ考えればいいんだと・・・。
そんな風にシンプルに考えて明日から生きていけばいい。
あたり前のこと、本当に大事なことを気づかされ、心身ともにリフレッシュし、
行く前よりも確実に元気になっている自分を実感する貴重な体験になりました。
今年も震災支援をやりたいと思っていたところ、それにつながるお話しをいただいたので、
今週のブログではこのテーマでつらつらと。このタイミングの良さ、きっと何かご縁があるかと。
6月下旬のある日。お店に常連のお客さまがご来店。
その方はあるNPOに関わられており、発刊している機関誌でたまじ珈琲を紹介いただくことに。
その機関誌が福島県の震災支援に関わるものと分かり、たまじ珈琲として積極的に参加することに。
機関誌で、たまじ珈琲を紹介いただく
その機関誌をご覧になってご来店いただいたお客さまの代金のうち20%を震災復興支援金に
その支援金で仮設住宅などにお邪魔し、ハンドドリップで自家焙煎珈琲を無料提供する
NPOの方と詳細のご相談をしなければ決められないことですが、
このような活動にご賛同いただき、実現すれば、たまじ珈琲として継続的に復興支援できる仕組みが
できるのではと胸が膨らむ。
これまで2回実施した復興支援は全額自己負担。
当時はメディアで現地の様子を観るたびにいてもたってもいられず、とにかくできることを実践した。
実践してみて感じたのは、自ら被災地に出向いてハンドドリップで自家焙煎珈琲を提供する活動は
被災者の皆さんに喜んでもらえる、さらに、我々も元気をもらえる、
つまり関係者にとって良いこと尽くめ。
ただ、一番大事な「継続できる仕組み」がないことが大きな課題。。
今年もたまじ珈琲として活動したいと思いながらも、この課題がクリアできず、
具体的なアクションに踏み出せずにいましたが、今回のきっかけで新たな仕組みが完成し、
それを確実に運用することができれば、これまでよりも多くの皆さんの想いを乗せた
継続的な活動にしていけるのではと思うんです。。
このブログをご覧いただいた皆さま。
より良いプラン、ご意見などございましたら、是非ともオーナーまでご連絡をお願いします。
3年以上が経過し、メディアで取り上げる頻度が急激に下がってきた今だからこそ、
改めて珈琲をとおした震災支援に関わる活動を行っていけたらと思っています。
本プロジェクト、新たな展開がありましたらブログで続編と紹介させていただきますね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
高千穂大学
高千穂大学の川名先生は、たまじ珈琲を店舗オープンしてから出会った女性。
店舗をオープンして、しばらくしたころにお店に来店され、
その後は主にFacebookでコミュニケーションをとらせてもらっている。
これまでにも、Facebookでたくさんの人とつながりをもつ、
ある意味でタレントのような人を数多く見てきたが、間違いなく川名先生もそのひとり。
いつの間にか、自分もひとりのファンになっている。
ちなみに、自分が好きなのはお弁当の写真である。
いろいろなテーマで彩られるお弁当は綺麗なだけじゃなく、健康的で美味しそう。
さらに、川名先生が愛してやまない広島カープにちなんだお弁当は秀逸である。
興味を持った方はぜひともFacebookをご覧いただきたい。
さて、そんな川名先生から大学で講義の依頼をいただいた。
何でも将来起業を目指してる学生の授業に参加し、これまで自分が経験してきた
起業にまつわるをエピソードを経験を交えて語るというテーマ。
自分に何が語れるのか悩んだものの、そこに参加した学生のひとりにでも
有益な話ができればいいかと思い、迷わず受けることに。
最初は起業した6年前を振り返りながら、思いつくまま話せばいいかと気軽に構えていたが、
時間が90分もあるということでパワーポイントで話すネタをざっとまとめることに。
ところが・・・
いざ、パワーポイントを開いて思いつくことを書き出すと、これが何とも支離滅裂。
学生に伝えたい情報がただただ散乱している状態。
この段階で、事前にまとめることにして本当に良かったと反省。
改めて書き出した情報をジャンルごとに、時系列に分類し、
それらを組み合わせて、伝えたいことは何なのかを自分に問いかけてみる。
時間の合間(思い出せば、ほとんどぼ~っと散歩しながら)で伝えたいことを
考えてみるも、ピシッとした答えに至らず。
こんな状態で大丈夫なのかと受けたことを少し後悔していた数日前。
何気なく観ていたワールドカップ日本代表のインタビューの中にヒントがあった。
それは以下のフレーズ。
「常に最高の準備をするだけ」
自分の血液型はA型。それも典型的。そんなに綺麗好きではないけど・・・。
いつも何かを目標設定し、それをクリアしていくことがモチベーション。
起業してからの6年間を振り返ったとき、自分が人には負けないと思えることは
新しいステップに進む際に発生するいろいろな課題に対して、
自分の意見・まわりからの助言をベースに考え得るすべての準備をして、
後悔だけはしないように確実に・堅実に前に進んできたこと。
選んだ道しか進めないし、結果は見えないので正解だったかどうかは自分でも分からず。
ただ間違いなく感じていることは、一足飛びに目標地点には到達できないので、
すべては確実に、堅実に一つ一つの事象を丁寧に積み重ねて今があるということ。
振り返れば、ただただ、それだけを繰り返してきたような気がする。
だったら、これをシンプルに学生に伝えればいいのでは・・・と。
積み重ねる時に何を考えて、どんな手を打ってきたかを思い出しながら、
具体的なエピソードも交えて学生に話せば、心の琴線に触れられたり、
漠然と抱いていた悩みが霧が晴れるようにすっきりしたり、
自分の中で答えは出ているけど前に進む勇気がなかったり、できるかもと。
こう思えたら、何だか気持ちがすっきりした。
まさに、ありのままの自分で、自分の言葉で語ってみようと。
夏の日差しを感じる日が増えてきたので、
当日はたまじ珈琲自慢の水出しアイス珈琲を持参して、
様々な想いを込めて作っている珈琲を味わってもらいながら、
楽しい時間にできればと。
川名先生のアレンジによる素敵な出会いに感謝。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
うなぎ さか井
ニホンウナギ「絶滅危惧種」というショッキングなニュースを眺めながら、
行きつけの鰻屋さんに行きたい衝動に駆られたのが月曜日の夜。
そのお店とは井の頭線の浜田山駅から徒歩2分のところにある「さか井」。
50年近い歴史を持つ老舗。自分が浜田山に住み始めたが中学2年生なので、今から30年ちょっと前。
当時から変わらぬ味と雰囲気を味わえるお店。
長い時間が経過しても変わらないが凄い。とにかく凄いと思う。
たまじ珈琲の店舗を出店して1年足らず。
約50倍にあたる長い時間を変わらないを保ち続けることの凄さはお店を運営して改めて実感する。
そんなこともあって、去年あたりから「さか井」さんに足を運ぶ回数が増え、
ご主人とは家族ぐるみのお付き合いをいただいている。
そんな「さか井」は火曜日が休み。
月曜日の夜に発生した衝動は明日の実現は無理だと気付き、想いはさらに募る。
水曜日、今夜こそは行くぞと意気込んだものの、
夕方になってのっぴきならない予定が入り、この日も断念。
そして木曜日。たまこさんがヨガ教室の日だったことに気づき、敢え無く断念。
「さか井」に行きたいと思った月曜日から数えること4日。
金曜日の20時過ぎに、たまこさんと自転車で向かう。
梅雨も上がり、涼しい風が吹く気持ち良い夜を楽しみながら
「さか井」に向う気持ちは高まるばかり。
ガラッと扉を開けて「こんにちわ」と声をかけると、
ご主人がいつもの元気な声と愛嬌のある笑顔で迎えてくれる。
そうそうこの感じ、このワクワクした気持ちを感じたくて
「さか井」に行きたかったんだと自分の心の内を実感。
時間がちょっと遅かったこともあって、貸し切り状態。
ビールと鰻重の大盛2つを注文し、ご主人と楽しい会話を楽しむ。
ほわ~っと鰻の香ばしい香りがするたびに、すきっ腹にビールを流し込む。
もう我慢できないと叫びたくなる瞬間に「できたよ~」というご主人の声。
食べたいものを、食べたい時に、食べたい人と食べれる幸せ。
長かった4日間があったからこそ、ここまで感動できる幸せ。
ご飯がお重にこれでもかとどっしり敷かれ、その上にほわっと乗る大ぶりの鰻。
山椒を振りかけて食べる前にパチリ。
自分で言うのもなんですが、美味しさが写真に乗り移った良い出来栄え。
夢中で食べること15分。二人とも発する言葉は「美味しい」ばかり。
一気に食べつくして、食後のお茶を楽しむ。
幸せに浸っていたその時。さらに、この日はご主人から新しいサプライズ。
それがこちら。
店内の電気を消して、ご主人手作りの間接照明のみの大人空間。
長年通っているけど、このサプライズは初体験。
貸し切りだったこともあり、贅沢な空間を思う存分満喫。
ここって鰻屋と言いたくなるぐらい、大人空間。
写真だけ見たら、ちょっとしたBARですよね。
こんな最高の気持ちを感じさせてくれた「さか井」に心から感謝。
お客さまにこんな感動を、気持ちを提供し続ける「さか井」を目標に
我々も毎日を大切にしながら頑張ろうと思えた夜でした。
浜田山にお越しの際には、「さか井」に足を運んでみてくださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
ワールドカップブレンド
ブラジルワールドカップ。いよいよですね。
ブログに何度か書きましたが、ブラジルは自分にとって特別な国。
2012年夏に初めて訪れたブラジルは、自分に強烈な印象と憧れの場所になりました。
最近はワールドカップの特集をするテレビ番組が増え、
ブラジルの様子が映し出されることもしばしば。
酒場で陽気にビールを飲むブラジル人、真っ青な海でビーチバレーを楽しむ女性、
燦々と照り付ける太陽の下をサングラスをかけて散歩するセレブ、
思わずうっとりするほど綺麗な朝日に照らされる砂浜・・・。
2年前、実際に目にした光景がフラッシュバックして、テレビの画面に見とれることもしばしば。
頭の中でフラッシュバックしている画像はこんな感じ。
【日陰に入って冷えたビールでひと休み。飲んでも飲んでも酔わない。】
【ホテルの窓から。時差ボケで夜明け前から目が覚めた。この景色で得した気分に。】
いずれもリオデジャネイロで撮影したもの。時々ふと思い出して写真を眺めたくなる。
写真を見るたびに、心の中に熱いものがこみ上げてきて、力が湧いてくる。
そんなブラジルでいよいよ始まるワールドカップ。
サッカーファンのひとりとした楽しみにしていたところ、
お客さまから「ワールドカップブレンド」を作ってはどうですか
とのご意見をいただきました。
ブレンドは何度やっても難しくて、時間のかかる作業だけに目の前に迫ったワールドカップに
間に合うか不安ですが、特別な国、ブラジルで開催されていることもあり、やってみることに。
ワールドカップだから、珈琲豆はブラジルと、日本が予選で対決するコロンビアと・・・。
などとワールドカップを意識してブレンドすると、勢いだけで作った商品(つまり味がいまいち)に
なってしまうので、ワールドカップの時期だけ販売する限定ブレンドということで、
ブラジルという国への想いを込めたブレンドを作ることに。
サッカー好きな皆さまも、珈琲好きな皆様も、
お店で期間限定の「ワールドカップブレンド」を見かけたら試してみてくださいね。
ブラジルに対する想いをたっぷり込めた商品であることだけは自信をもって宣言しますので。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
新商品
5月も終わりですね。
今年もあと1ヶ月で折り返し地点。時間が経つスピード、早すぎませんか
毎日を味わいながら過ごさないといかんですね。
月末になるたびに、そんな思いが心を過ぎります。皆さんはどうですか
さて、今週のブログは「新商品」と題してつらつらと。
店舗オープンして半年が経過しましたので、新しい豆を仕入れることにしました。
ストレート、ブレンド含め「苦め・コク強め」はラインアップが揃っているので、
今回は「あっさり・バランス」と「柑橘系のゆたかな香り」をそれぞれ1種類ずつ追加することに。
1つめの商品は、あっさり・バランスを意識した「グァテマラSHB」。
グァテマラってどこという方も多いと思いますので、こちらを。
グァテマラでは珈琲栽培は山奥深く入ったところでほとんどが栽培されています。
マヤ文明を支えた末裔であるインディオ達がいまだ現代文明とは一線を画した生活を送りながら、
珈琲を栽培しているわけです。現代文明と一線を画してるため、今もなおこの地域は昔ながらの
品種であるブルボン種がほとんどで、古き良き時代の懐かしい味が受け継がれています。
グァテマラ特有の酸味とバランスのとれた甘味、 そして力強いボディが特徴です。
グァテマラでの珈琲等級は産地の高度で7等級に分類されています。
最高級グレードの豆は標高1,350m以上で栽培されることが決められていて、
そのランクがSHB(ストリクトリー・ハードビーン)となります。
つまり、たまじ珈琲でh、グァテマラの最高級グレードSHBを新商品として加えたわけです。
2つめの商品は、柑橘系のゆたかな香りを意識した「イルガチェフェ(モカ)」。
モカと言えば産地はエチオピア。こちらも同様に地図を。
イルガチェフェは知る人ぞ知るエチオピア産の最高級品。
その製法は珈琲豆の果肉を取り除いてから乾燥させる水洗式と
果肉のまま乾燥させる非水洗式の2種類。
そのまま乾燥させる非水洗式は成分が流れ出ない分、身の特徴が強く残ります。
自然のまま珈琲の生豆を作り出す製法から「ナチュラル」と呼ばれ、
イルガチェフェ・ナチュラルと言えば、最高級品の中でもさらに価格が高くなるのが一般的です。
製法の違いでそんなに香りや味に違いが出るのかを確認するために、
2種類のイルガチェフェを仕入れ、実際に焙煎して試飲してみたところ・・・。
これは驚き。いずれからも苺、柚子、レモンの皮をいい感じでミックスしたような
心地の良くて甘い香り。これは珈琲なのと思わず呟いてしまいました。
かなり個性的なので好き・嫌いがはっきり出るかもしれませんが、商品として魅力的。
たまじ珈琲としては、その香りと味が強烈な「ナチュラル」を仕入れることに決定。
やはり比べて飲んでしまうと、ナチュラルのインパクトは凄すぎました。
いずれの商品も、来週(6/2)から販売開始です。
是非ともお試しあれ。
今週のブログはこのあたり。
ではでは。
父の日ギフト
GWでスタートした5月も残すところ1週間ですね。
6月に入ると、珈琲屋としては気合の入る「父の日」ギフトシーズン。
なぜ、気合が入るか。言うまでもなく、珈琲というギフトはお父さんにピッタリだから。
さて、たまじ珈琲としては父の日ギフトをどんなコンセプトにするかを悩むこと数日。
パッと頭に浮かんだのが「男珈琲」というフレーズ。
そもそも珈琲は男っぽいイメージがありますが、それをさらに強く前面に押し出したギフトに。
このギフトを手にしたお父さんが、翌日からどうされるかを想像するとワクワクする。
誰よりも早く起きて、珈琲豆を手挽きミルでカリカリとひく。
豆から粉になるタイミングに最も強烈な甘くてコクのある香りが出るたまじ珈琲なので、
是非ともその瞬間を楽しんでもらいたい。
理想を言えば、そのまわりにお父さん以外のご家族もいれば言うことなし。
沸かしたお湯を80℃ちょっとまで冷まして、ゆっくりと抽出。
豆から挽いたばかりの粉は、これでもかぁ~という感じでほわぁっと膨らむ。
キッチン、リビングが珈琲の香りでいっぱいになって、みんなの顔が柔らなくなって。
お父さんが淹れた珈琲を飲みながら、ゆっくり朝ごはんを食べる。
自分が想像しているシーンはきっと休日の朝ですね。
そんな妄想を実現できるギフト・・・ということで。
今回のたまじ父の日ギフトは、こんな感じに。
: 珈琲(豆)
: ハリオコーヒーミル
: ボンマックドリッパー
: 計量スプーン
: コーヒーフィルター
ギフトの価格を抑えたかったので、手軽で使い勝手のよい商品を厳選。
自分も長年使っているので、個々の商品に自信あり、です。
お父さんが珈琲好きな方はもちろん、
特に趣味がないお父さんに珈琲に拘る趣味の提案であったり、
最近会話が少ないお父さんとお母さんの潤滑油としてのギフトであったり・・・。
いろいろなシーンで活躍してくれるギフトになれることを祈って。
たまじ珈琲のコンセプトは「ゆっくり・ゆったり」。
今回の父の日ギフトをプレゼントする方、それを手にするお父さん、
皆さんが珈琲で心身ともに癒された時間を過ごしてもらえれば最高ですね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。