ブラジル(珈琲)
8月も後半。あと1週間で9月ですね。
皆さま、どんな夏休み
を過ごされましたか
ブログ・Facebookなどでご紹介したとおり、
自分は長年の夢だった珈琲大国「ブラジル」に10日間行ってきました
いきなり結論になりますが、本当に最高の旅行でした
。
人生観が変わるぐらいに貴重な体験となった時間でした。
写真をたくさん使いながら、自分が感じたことをつらつらと書きますので、
週末のゆったり時間に楽しんでくださいね
。
1回ではまとめきれないので、以下のテーマで4回に分けてお伝えします
。
珈琲
食事
子供たち
その他
今週は「珈琲」をテーマに。
まずは最大の目的だった珈琲農園。
ヴィトリアという街から車で4時間ほど北へ向かった場所。
標高1,500m以上の山肌にに広大で美しい珈琲農園が広がる
。
ちょうど収穫を終えたばかりで緑一色。
近づいてみると白い花や赤い実がちらほらと。
その赤い実をはいでみると出てくるのが珈琲豆
。
それが以下の写真。白いのが珈琲豆。
この豆(正確には種)を取り出し、乾燥させて、さらに焙煎して、
それを挽いて、お湯でエキスを抽出して飲むという手の込んだ方法を
よくぞ昔の人は思いついた
とブラジルの地で感動
。
その珈琲農園からすぐ近くに、ドライブスルー
的なカフェ。
決してきれいじゃないけれど、長距離を運転してきたドライバーがひとやすみ
。
入ってくるなりポットに入っている珈琲をカップについでゴクリ。
ゴクリとしながら、好みのパンや惣菜を注文して腹ごなし
。
ブラジルの珈琲は日本ではお茶にあたる飲み物とこのとき実感
。
無料で珈琲を提供しているカフェが多い。
驚くのはそのカフェにデフォルト大量の砂糖が入っていること
。
最初に飲んだときは「甘っ
」と思わず叫び、あまりおいしくないと思ったのが正直な感想。
ところが、数日いると徐々にそれに慣れてくる
。
小さなカップに甘い珈琲を少し注ぎ、それを一口で飲み干す。
これが何とも気持ちよくなり、おいしくなる
。
郷に入らば郷に従え。
リオデジャネイロの市内のカフェ
。
こちらは有料。お値段は3.5レアル(約140円)。
無料のカフェはポットに入っていてセルフサービス、
有料はカップに珈琲を淹れて提供。
重要なポイントは有料は砂糖が入っていないことと、
無料は基本立ち飲みであること
。
2つのスタイルがありますが、ブラジルという国でのカフェの楽しみ方は、
前者の無料スタイルが主流であり、それが一般的であることを理解したのが大きな収穫
。
2つのスタイルで感じたのは店員とお客さまの距離感。
無料カフェはとにかく距離が近い
。
たまじ珈琲でも将来アンテナショップを持つ計画ですが、
その時のスタイルは無料カフェできないかと試行錯誤中
。
お客さまが気軽にお店に立ち寄れて、何気ない会話をしながらポットから珈琲をゴクリ。
もちろん立ち飲み
。気に入った味の珈琲を買って家で楽しんでもらう。
今回の体験で感じたことを忘れずに、将来の計画にいかせればと
。
ブラジルの珈琲事情、伝わりましたか
たまじ珈琲のアンテナショップへのご意見
などもお待ちしておりま~す。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。
夏休み
本日8月18日(土)はブラジルにおります
。
来週からのブログ
で、その様子をたっぷりとお伝えしますので、
今週はブログも夏休みとさせていただきます
。
皆様、良い夏休み
をお過ごしください。
ではでは
。
ブレンド
先週日曜日。思い出深い街、長野県の諏訪に
。
諏訪は高校のバスケットボール部
の合宿地。
約30年前の出来事を思い出しながら、妙にしんみり
。
昨日食べたご飯は思い出せなかったりするのに、30年前はくっきりと覚えてるもんですね。
その帰り道に寄ったのが珈琲焙煎機メーカーの井上製作所さん。
場所は中央高速の諏訪南インターから車ですぐ。まさに高速の横
。
訪れたのはお昼過ぎで、そこから濃い珈琲談義を3時間。
なんとも充実した楽しい時間でした
。
【井上製作所】
http://www.inoue-seisakujo.jp/
感想を言えば「珈琲は奥深い」「自家焙煎にしか作り出せない味がある」。
死ぬまで勉強ですね
。
井上製作所さんの焙煎機・ミルで試焙煎・挽をしてもらう過程で、
なぜこの機能があるのか、どうしてこうしないといけないのかを論理的に説明いただく。
これまで概念的に理解していたものがスッと理解できた感じ。
井上さんからもらった印象的な言葉
。
珈琲は農作物だから一定ではない(常に変化)
ブレンドは本来同じ銘柄で作るもの
もう少し解説しますね
。
珈琲は同じ年の同銘柄、同品種、同産地、同等級であっても
農作物ゆえに一定ではない。
よって、味を一定に、それ以上においしくするには豆に合わせた焙煎が重要。
さらに、その際に有効な方法がブレンド。
同じ銘柄の豆を異なった焙煎度合にして、それらを混ぜ合わせることで、
より複雑な味わい・バリエーションを作り出せるから
。
これが井上さんの解説
。
ブレンドと言えば、複数の違った持ち味を持つ珈琲を混ぜることにより、
ストレートコーヒー単品だけではなし得ない味を、
作り出すための工程だと思い込んでいた自分としては
井上さんの言う同じ銘柄によるブレンドという発想には脱帽
。
脱帽すると同時に、今後の商品開発においてとても重要なヒントに
。
Wikipedia
でブレンドを調べてみると。


コーヒー豆はその消費目的に応じて数種類混合されることがある。
これをブレンドと呼ぶ。ブレンドされたコーヒーはブレンドコーヒーと呼ばれ、
これに対して一種類の焙煎豆のみからなるコーヒーをストレートコーヒーと呼ぶ。
ブレンドは焙煎前に豆を混合するプレミックスと焙煎後に混合するアフターミックスがある。
プレミックスは調和の取れた味になり大量生産にも向いている一方で、
個々の豆の焙煎の加減を調整しづらい。それに対してアフターミックスは豆の焙煎状態を
最良にしやすいが、別々に焙煎する分手間が掛かる。


という解説。
自家焙煎でいうブレンドはアフターミックスですね
。
今回、井上製作所さんの製品に出会い、井上さんの話しを聞くことで、
これまで自分の中で凝り固まってきた珈琲というものへの概念(知識)を
良い意味でぶっ壊して
、新しい・柔軟な発想
をすることでお客さまによりおいしく、
魅力的な珈琲を提供できるかと
。
井上さん、大事な休日にも関わらず3時間もお付き合い、ありがとうございました
。
試焙煎したブラジルサントスとナチュラルの2種類は2ヶ月程度かけて
ゆっくり飲むことで、焙煎機の実力を実際に感じたいと思います
。
今週のブログは、メッセージで〆させていただきますね。
4年以上書いてきて、初めてのパターン
。
ではでは
。
水と抽出温度
いよいよブラジル旅行が近づいてきました
。
「もういくつ寝ると
・・・」の歌ではありませんが、あと6回寝ると出発。
ブラジルに旅立つ前のブログ2週間は、原点に戻って「おいしい珈琲の条件」についてつらつらと。
今週は、「水」と「抽出温度」について。
一般的に「おいしい」珈琲を淹れる条件を思い浮かべると、
「豆の品質」「焙煎度合・焙りたて」「挽きたて」「淹れたて」など。
さらに「おいしい」と感じるための条件を追加すると
「雰囲気」「気温」「嗜好」「湿度」「体調」「気分」など。
複雑な要素が絡み合って人は珈琲を「おいしい」と感じるわけですね
。
「おいしい」珈琲を淹れる条件に話しを戻すと・・・
。
味を決定する重要な要素のひとつである「水」は忘れられてしまうことが多い。
その理由としては、日本は水道水の整備が進んでいて、軟水傾向の水が多いため。
つまり、普段何気なく使っている水がおいしい珈琲につながる環境にいるから
。
では、その水をどれぐらいの温度で利用すると、
珈琲豆に含まれるうまみ成分を抽出して、「おいしい」珈琲を淹れられるのか
。
このブログでも何度か紹介していますが、ペーパーフィルタで抽出する場合の
最適な温度は83℃ぐらい。今回はこれがなぜかをもう少し深く考えてみることに
。
一般的に、低い温度で抽出すると珈琲豆に含まれる美味しい成分を抽出するには、
時間を要します。 結果、焙煎された珈琲豆に含まれる苦味系の成分が押さえられることに。
逆に、高い温度で抽出すると短時間で珈琲豆が含むあらゆる成分の抽出が行われます。
結果、時間をかけ過ぎたりすると、不必要な雑味成分まで抽出され、苦味が強すぎたり、
キレがなくなったりするといわれています。つまり、おいしくなくなる
。
最近、喫茶店などで水出しアイス珈琲を良くみかけますが、
これは低い温度でゆっくりと珈琲豆の成分を抽出する代表例
。
水出しアイス珈琲の特徴は、まろやかで後味がスッキリするというのも頷けますよね
。
ちなみに、珈琲豆に含まれる成分とは以下のようなもの。
全多糖類(デンプン グリコーゲンなど) 24~39%
脂質 14.5~20%
たんぱく質 13~15%
腐食酸 16~17%
小多糖類 0~3.5%
全クロロゲン酸類(ポリフェノール、フェルラ酸、p-クマル酸、カフェ酸など) 1.2~1.3%
カフェイン 0~1.0%
トリゴネン 0.5~1.0%
脂肪族酸 1.0~1.5%
無機成分 3.5~4.5%
さまざまな成分の配合バランスでそれぞれの豆の特徴が作り出されているんです。
特に、クロロゲン酸は珈琲の褐色、香り、苦渋味に影響を与え、
カフェインは苦味を、酢酸・リンゴ酸・クエン酸、ギ酸などは酸味を、
ピラジン類など800種以上の化合物などが香りを。
まとめれば、抽出するときに使う水(お湯)の温度や使用する水の水質で
珈琲の味は大いに影響を受けるということに
。
ペーパーフィルターで淹れる場合は、
83℃ぐらいが珈琲豆のうまみ成分をちょうどいい感じで抽出してくれるから、
最適と言われているんでしょうね
。
「水」と「抽出温度」が珈琲の味に大きく影響してること、理解いただけましたか
自分はこのブログを書きながら、ふと、こんなことを思った
。
より低い温度(常温とか)の抽出により新たな珈琲の味・楽しみ方と出会えるのでは・・・。
ホットでもなくアイスでもなく。常温でやわらくて、まろやかな珈琲。
それ専用に豆を焙煎し、それ専用のミルで挽き、常温の水滴でとにかくゆっくり淹れる。
考えただけでおいしそう
。珈琲って奥が深いですね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。
札幌
7月も終わり、8月に突入ですね
。
7/24~26まで札幌に出張し、26日の22時過ぎに羽田空港に到着
。
飛行機を降りた瞬間に感じたのは、「もわっとする重苦しい」暑さ
。
体がヘトヘトなのに加えて、圧し掛かられるような暑さに思わず立ち止まる。
札幌と3℃ぐらいしか変わらないのに・・・。
重たい体をひきずりながら0時過ぎに帰宅。声が出ないほど疲れた
。
さて、今週のブログはそんな重さを吹き飛ばす出来事を紹介
。
それは札幌で出会った素敵なカフェ
について。
取引先の方に紹介されてお邪魔した「カフェジリオ」。
紹介いただいた方が以前勤めていた会社の先輩が6年前にオープンしたカフェ
。
【カフェジリオ】
http://www.cafe-giglio.com/
どんなお店かと言うと。
カフェジリオのホームページに書かれている紹介文をそのまま引用
。
なんとも素敵な文章なので。


ジリオ(GIGLIO)というのは、イタリア語で「百合」のこと。
シェフ・パティシエの名前「百合子」から付けた。
この店が菓子職人になりたいという子どもの頃からの夢の実現であること。
そして、いつか大好きなイタリアに住みたいという夢への思いを込めた名前だ。
個人の名前で生きていくということは、何かを人の所為にできないということだ。
だから家族だけでこの店を経営していくことを選んだ。
提供できる量には限界があり、なるべくひっそりと営業をしようとこの路地裏に店を構えた。
だからこそ、道に迷いながらも探してご来店くださるお客様には本当に感謝しています。


いかがですか
この文章を読むだけで足を運んでみたくなると思いませんか
その場所は、札幌の高級住宅地
。
お世辞にもアクセスが良いとは言えないけれど、
たどり着いた瞬間に思わず「あった
」と思わず叫びたくなる発見の歓び
を感じた。
実際にお店に入ると、ゆったりした空間にセンスの良い調度品。
はじめて来たのになんだかホッとする。思わず長居をしたくなるような空間。
目を引くのが奥様手作りの菓子陳列棚。
おいしそうなのは言うまでもなく、とにかく綺麗
。
ご主人と対面で会話ができるカウンターの席。
珈琲とチョコレートエクレアを注文
。
店内で自家焙煎されている珈琲を一口飲めば、ご主人の珈琲に対する拘りが感じられる
。
一言で言えば「これが自分の味だ
」という主張を感じる。
お客さまに媚びることなく、押し付けることなく、それでも主張が感じられる味。
深めの焙煎でしっかりした苦味。少し冷まして飲むとほんのりと甘さが加わる
。
エクレアの甘さをひきたて、受け止めるしっかり感。
贅沢な味・時間・空間。(独り言 幸せだ~
。)
久しぶりにカフェで得した気分を味わえた
。
お店全体が醸し出す柔らかな雰囲気の中に、
カフェジリオを紹介した文章で出会った言葉が感じられる。
「家族だけでこの店を経営していくことを選んだ」
つまり、迷うことなく貫き通す強い気持ち。想い。
それがお店にいい緊張感を与えてる(ように自分は感じられた
)。
カフェジリオのご主人・奥様へ。
自分の勝手な想いでブログに書きました。変な表現あったらスミマセン
。
札幌に行ったときには必ず顔を出させてもらいますね。
カフェジリオを紹介いただいたMさんへ。
素敵なお店を紹介いただき、連れてっていただきありがとうございました
。
心から感謝致します。
ますます札幌が好きになりました。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。
しおり
夏ですねぇ~
。
梅雨明け宣言。夏の高校野球。蚊取り線香。
このあたりが自分は夏を感じるキーワード
。
皆さんの夏キーワードはなんですか
今年の夏は日差しが例年より強く、暴力的な暑さ
。
毎日のように熱中症の話題がテレビで取り上げられますが、
本当に身の危険を感じることありますよね
。
皆さんも自分は大丈夫などと思わずに、ばっちり対策して、
夏の暑さを楽しみながら元気に過ごしてくださいね
。
さて、今週のブログは「しおり」と題してつらつらと。
こちらの「しおり」は、
たまじ珈琲をひとりでも多くの人に知ってもらおうと3年ほど前に
制作したオリジナル
。すべてデザイナーの「手作り」
。
手間暇かかるものなのでひとりひとりに手渡しで大事に配るのが基本。
これまでに作った数は全部で300個。
いま手元に50個ぐらいあるので250名ぐらいの方に渡った計算。
そもそも本のしおりにしたのは、
普段なにげなく持ち歩いて、思い出してもらえたらと
。
たまじ珈琲のお客さまもそうでない方も。
こんなサービスがあったなぁ・・・オーナーは元気かなぁ・・・と。
思い出しついでにメッセージなどもられば、さらに嬉しい
。
もちろん自分も愛用中。
使っているうちに、いい感じで疲れてクタクタになるとこがいい。
しおりが働いてるって感じで。いま使っているのは3代目
。
本からしおりを出し過ぎると鞄の中で折れ曲がって申し訳ない
感じになるので
ほんの少しだけ本から出るように丁寧に挟み込む。
あわただしい日々の中で、しおりを本に丁寧に挟む瞬間に、
なぜかゆっくり・ゆったりを感じ、ニンマリ
。
この感覚、伝わりますか
(その様子をそばで見てる人は気持ち悪いと思いますが・・・
)
さて、そんな「しおり」に纏わる出来事が。
それは数日前のこと。サラリーマン仕事を終えて、渋谷から池袋方面に乗った山手線。
かなりの混雑。しかも蒸し暑い
。疲れた顔が多い社内というシーン。
ふとまわりを見渡した瞬間、たまじ珈琲オリジナルの「しおり」を発見
。
仕事帰りの若い女性が本に挟んでる。
なぜか心臓がバクバク。
怪しい人と思われないように、しばらくしてからもう一度チェック
。
今度は冷静に。すると、もう片方の手にルピシア・ボンマルシェの袋が。
渋谷から乗ってきた彼女。代官山店でたまじ珈琲を購入して、「しおり」をもらったと合点
。
なにが嬉しいって、もらった瞬間にその「しおり」を使ってくれてること
。
良く見ると真新しい。自分のくたくた「しおり」とは雲泥の差。
仕事の疲れも、混雑の不快感も一気に吹き飛ぶ
。
体の中から血がどばぁ~っ
と湧き上がってくる感じで嬉しい。
++++ 「しおり」
しおりは、動詞「枝折る(しおる)」の連用形が名詞化された語。
「しおる」とは、山道などを歩く際、迷わないように木の枝を折って
道しるべとする動作のことで、そこから道しるべを「しおり」と言うようになった。
さらに意味が転じ、書物の間に挟んで目印とするものとなった。
++++ 語源由来辞典より
たまじオリジナルの「しおり」を
手にした方がたまじ珈琲に到着する「道しるべ」となることを祈りつつ。
今週のブログはこのあたりで。
ではで
は。
メキシコ珈琲
今週は暑い日が多かったですね
。
梅雨の合間とは思えない夏の日差し
に照りつけられながら
アスファルトの街を歩いていると今年初めての陽炎が目の前に
。
梅雨明けも近いですね。
さて今週のブログは「メキシコ珈琲」について。
メキシコに住んでいる義理の姉からお土産
でメキシコ珈琲をいただく
。
仕事柄、珈琲をお土産にいただくことは多いが、
特に海外のお土産でおいしかった珈琲は記憶になく、
「う~ん、困った。」というのがその時の正直な感想
。
たまじ珈琲の夏ブレンドを飲み切ったところで、
「飲んでみるか
」とハウスブレンドと書かれたメキシコ珈琲を手に取る。
ちなみに、メキシコ珈琲と書いている珈琲の銘柄は、
「メキシコマヤビニックコーヒー」
いつもどおりティファールでお湯を沸かし
、
80℃ちょっとまで冷ました後、細いお湯で丁寧に珈琲を抽出する
。
淹れていると、甘くふくよかな香りがたつ。
たまじ珈琲で言えば、シダモ(エチオピアモカ)のような香り
。
もしかしたらもしかするぞ
と、淹れながら徐々に自分のテンションが上がる
。
とにもかくにも一口飲んでみる。
これまでに飲んだことがない味
。これが第一印象。
苦味はほとんど感じられず、品のいい酸味と独特の香り。
後味はスッキリしながらも次の一口を飲みたくなるコクがある。
ネットでマヤビニックコーヒーを調べてみる。

マヤビニックコーヒー
メキシコの最南端に位置するチアパス州。
グアテマラと国境線をなし、メキシコでも有数の緑豊かな自然に恵まれています。
伝統的にコーヒーの栽培をおこなっているマヤ先住民の知恵と工夫は、
3つの秘密を中心に大切に守られています。
高度に適した品種を栽培し、完熟しあ豆だけを数回に分けて手摘み
高い木を利用した日陰栽培は日陰の割合を6~7割に保ち、風通しをよく
ミミズの体液を含む養土を中心とした有機肥料を使用

「http://www.mvcoffee.net/」より
ひととおり調べたあとで、もう一口。
冷めてくるとさらにコクと甘さが強くなり、ストレートとは思えない複雑な味わい
。
素直に驚いた
。
お土産でもらった珈琲で「おいしい・驚いた」と感じたのは初
。
(おねぇさん、間違った先入観、申し訳ありませんでした
。)
これは、たまじ珈琲でも扱えるのかを知りたくてさらに調べてみる。
すると、マヤビニックコーヒーはフェアトレードであることに着目。
フェアトレードをご存じない方のために説明しておくと・・・。

フェアトレード
フェアトレードは、1960年代に、経済的、社会的に立場の弱い生産者に対し、
通常の国際市場価格よりも高めに設定した価格で継続的に農産物や手工芸品などを取引し、
発展途上国の自立を促すという人道的側面が強い運動としてヨーロッパから始まりました。
現在では、経済・社会的問題に加え、環境問題とのバランスをとりながら、
開発途上国の持続可能な経済発展と貧困解消のために、重要な役割を果たしています。

「http://www.mvcoffee.net/」より
今回のマヤビニックコーヒーを扱っているのは、
「慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス山本純一研究室フェアトレード・プロジェクト」。
通称「FTP」。2003年から活動を開始し、様々な苦労を経て現在に至るとのこと。
ここで自分の出身大学に出会って、背筋がゾクゾクっとする
。
何か「縁」があるのではと勝手におもう。
お土産でもらった他の種類も味わってみて、同様の感動を得ることができたら、
将来、たまじ珈琲でも生豆を仕入れて扱わせてもらおうかと
。
いつも思うが、珈琲はいろいろな方々とつながる。
いや、つながっていることに気づかせてくれる。
何かに気づいたとき、それを自然体で受け入れることで
お客さまに愛される商品になる気がする。
ベタに言えば、商売としてうまくいくような気がする。
お客さまになが~く愛されるには、商売がうまくいくことはとても大事ですもんね
。
偶然(もしかして必然)の縁を大事にしながら、
たまじ珈琲のビジネスをゆっくり・ゆったりと育てていけたら最高ですね
。
皆さま、ほそ~く、なが~く今後もお付き合いください
。
それでは今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。
2012七輪会
梅雨の蒸し暑さ、気怠いですよね
。
毎日20,000歩をクリアするのに一番つらい季節が梅雨
。
熱いなら熱い、寒いなら寒いとはっきりしてる方が諦めがつくせいか
梅雨の時期は歩いていると体が重く、気怠い。
そんなときに限って、雨が落ちてきて最悪のコンディションに
。
さすがにモチベーションが続かず、今日はやめた
となることもシバシバ。
こういう季節は東京駅などの地下街をガシガシ歩いて凌ぐしかないですね
。
さて、そんな気怠さを吹き飛ばす恒例のイベント「2012七輪会」を
先週土曜日に開催しましたので今週のブログはその報告をつらつらと
。
もう何度もブログで七輪会を紹介しているけれど、
七輪会ってなに
という方のために簡単に紹介
。
七輪会とは、
約10年前から高校のバスケットボール部M先輩宅にて年に2回開催してるホームパーティ。
その名のとおり、庭に七輪を並べて、春は焼き鳥、秋は秋刀魚がメイン食材。
それ以外にM先輩の手料理(山盛)
と近くの魚屋さんで刺身(これも山盛)
。
アルコールは言うまでもなく
。
とにかく土曜日のお昼過ぎから食べて、飲んで、語って、笑う。
それだけの会。
多くの参加者はストレス発散
の会となっているのでは。
徐々に参加者が増えてきた七輪会。今回は20名ちょっと
。
準備から参加するため5名ぐらいが12時過ぎに集合
。
もちろん幹事である自分もその時間に。
他メンバーは15時過ぎに適宜集合。
16時ぐらいまでには全員が集合して盛り上がりも最高潮に
。
今回は5歳の男の子と1歳半の女の子も参加。
最初は強張っていた顔も、しばらくすると笑顔満開で遊びまわる
。
気づけば疲れてソファで熟睡
。
子供の寝顔って本当にかわいいですよね。
自分は孫を見るような目で見とれていたらしい。
オヤジであることは認めるけど、その指摘はかなりショック
。
七輪会に参加したことのない人から質問されること。
M先輩の家って20名以上も集まってパーティーできるって凄い広いんですね
普通の家に比べれば確かに広い。
でも、20名全員が一緒にすごせるリビングじゃない。
じゃ、どうなっているかを今回は解説すると・・・
。
これまでの長い歴史で自然にできた暗黙のルールがその答え
。
庭に常時5名程度。これは七輪で食材を焼いてくれる人たち。我々は焼き職人と呼ぶ。
約10年前からだから回数としては20回ぐらい。
これだけ回を重ねてくるとかなりの腕前
。
おいしいのは言うまでもなく、最近は見た目もむちゃくちゃ綺麗。
お店か
と思わず突っ込みたくような焼き具合。
リビングに10名程度。
ちょうど、10名がぐらいがぐるっと座って食事ができるような広さなので、
ちょうどいい感じのおさまり具合
。
そこでもいくつかのグループに分かれて会話に花が咲く。
あとの5名ぐらいはキッチンあたり。
M先輩の指示のもと料理の手伝いをしながら、会話も盛り上がってる。
女性ばかりと思いきや、料理や洗い物が得意な男性も加わってかなり賑やか
。
参加者はうまいこと3つの場所をあっちへ行ったり、
こっちへ行ったりしながらいろいろな人との会話を楽しみ、ひたすら食べる・飲む。
七輪のある外に出たり、家に入ったり。これがいいローテーションを生む。
何よりもこの会に参加する人は暗黙のルールを感じ、
自ら行動して自然体で楽しめるのがおもしろい。
夜
になって焼きの仕事が終わると庭の焼き職人がリビングに戻ってくる。
疲れを労いながら二次会
らしきものい突入。
その頃までには、数名が早めのご帰宅
。
その空いたスペースに焼き職人が着席
。
焼き職人を中心とした二次会が終わりになるころには外は真っ暗
。
そろそろお開きという頃に、たまじ珈琲とデザートの時間。
ひたすら食べていたのに・・・。まさに別腹
。
まさにあっ
という間の5時間(普通の人。幹事は8時間。)。
楽しい時間はこんなに早いものかといつも思う。
駅までの10分程度の帰り道が腹ごなしにちょうどいい。
最寄駅の前でみんなと別れ、ひとりになるとスポーツをしたような心地よい疲労感
。
この感覚がたまらなく好きでずっと続けてきたんだと思う
。
今回もとってもいい時間でした
。
M先輩、いつも本当にありがとうございます
。
参加者の皆さん、お疲れ様でした
。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。
coffee books2
もうすぐ7月。夏近しですね
。
たまじ珈琲を販売いただいているルピシア・ボンマルシェさんからの
ご注文も半分以上が水出しアイス珈琲になってきました
。
水出しアイス珈琲の注文が増えると夏の到来を感じますね
。
さて、今週のブログは先週に続いて三茶で購入したcoffee booksについて
。
この2週間、購入した珈琲関係の本を読み漁ってますが、
今回ご紹介する「コーヒーハウス」という本は
大げさに言えば珈琲が人類に与えてきた影響の大きさが感じられる一冊。
またまた大袈裟だなぁ
という声が聞こえそうですが、
「コーヒーハウス」を実際に読めばきっとそれが理解いただけるかと。
本の題名とデザインの印象からはそんなに壮大なテーマの本だとは思わず読書スタート
。
読み進めるうちに珈琲の影響って凄いなぁ
という感想に至るわけなんです。
ただ、珈琲という飲み物というよりは、
コーヒーハウスという空間がというのが正しい表現かも。
そんな「コーヒーハウス」から興味深い記述がありましたので一部抜粋しますと
。
+++++
中流の市民にはまず家族と食事をともにした後、
十時ごろから各自行きつけの珈琲店に至って煙草を飲み珈琲を喫し、
雑誌類を読む。「デーリー」「パブリック」「レッジアー」「クロニクル」の類である。
それから家に帰るかまたは仕事を処理する。午後二時にはChange(取引所)に行って
二時間ほどはここで潰す。それから四時になるとdinnerを食う。dinnerを食ったあとは
散歩をするか娯楽とか朋友と会合するとかで日を暮らす。
+++++ 「コーヒーハウス」18世紀ロンドン、都市の生活史 小林 章夫 より
中流階級ということは、上と下もあるわけで、
その方々がコーヒーハウスとどんな結びつきを持っていたか。
それに興味がある方は本を買って読んでくださいね
。
今回紹介した文章を読んで感じたこと
。
珈琲がその時代の人々になくてはならない飲み物であった。
コーヒーハウスが人々が生きるために必要な空間(場)であった。
話しはちょっとずれるけど、素直な感想として
なんてのんびりした生活を送っていたんだろうということ。
この文章から推察するに1日2時間ぐらいしか仕事してないし
。
しかも仕事を処理するって・・・
。
日本に生まれて生活していると
社会人になれば仕事中心の毎日が普通。仕事に合わせて生活し、体調を整える。
こんなに長い時間を投資する仕事だから、仕事にモチベーションを求める。
結果、さらに仕事中心の生活になる
。
きっと、こんな感じで日々過ごされている方も多いのでは
この本を読んでいると階級とは無関係に
生きることがあって、その道具として仕事がある(ように感じる)
。
話は飛ぶが、8月に行く予定のブラジル
。
こちらも調べれば調べるほど、人々は生活を、毎日を楽しむのが基本。
仕事は生きていくために必要なこと。
彼らのゆとりは経済的な豊かさよりも、心の豊かさ。
でも日本の現実社会でそんな生き方は難しい
。
ある程度の経済的な豊かさがないと、心の豊かさを保つのも難しい気がするから。
何が正解かは分からないけれど、
今回「コーヒーハウス」を読みながら
18世紀のロンドンで生活する人の姿を思い浮かべ、そんなことを考えた
。
自分の拙い解説ではこの本の良さ、奥深さを伝え切れていないと思うけど、
最近読んだ本の中で一番いろいろなことを感じ、考えさせられたのがこの本
。
皆さんも夏休みの読書にいかがですか
今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。
coffee books

「コンパクト台風」が通過した今週、皆様いかがお過ごしでしたか
自分はサラリーマン仕事での出張があり、台風を掠めるように
広島→山口→博多
へ。
移動時間がとにかく長い出張だったので、有意義に時間を過ごそうと本を購入
。
購入した本がこの写真
。
先週土曜日にヨガへ行ったときのこと。
三茶にあるTSUTAYA入り口付近に「珈琲コーナー」を発見
。
最近、珈琲のポリフェノールがワインに匹敵するものであるなど、
やたらとメディアに登場するなぁと思っていたところにこの出会い。
やはり、珈琲のブームが来ていることを改めて実感
。
そもそも本屋で珈琲関連の本を探そうと思ってもこれがなかなか大変
。
おいてあるのは雑誌コーナーか、趣味のコーナー。
雑誌コーナーにあるのはカフェ紹介がメインの写真雑誌。
趣味のコーナーにあるのは珈琲そのものの解説書的な本。
もっと気軽に、もっとさまざまな角度から珈琲を扱った本がないものかと
思っていたところで出会ったのがこの3冊
。
推理小説もあれば、医学という観点から効果を説明した読み物も。
本を手にしてレジへ向かって迷わず購入
。
せっかく手に入れた本なので、
この3冊を読み進めながらブログで少しずつ紹介していこうかと
。
著作権に関わるのでさわりの部分だけの紹介にしますので、興味ある方はご購入を
。
今週は『コーヒーの医学(野田光彦 編著)』。
本のタイトルにある副題がいい!
「新シリーズ創刊」
糖尿病、がん、心臓病、ストレス・・・
コーヒーは現代生活の”癒し”となるのか?
追跡調査で集大成する。コーヒーと健康の真実。
いま半分ぐらい読んだところですが、この本で終始一貫しているのが
5年から10年以上という長期間にわたって行われた研究の結果に基づき、
科学性・客観性に裏打ちされたデータからコーヒーと健康や疾病に関する
正確な情報を説明している本であること
。
本の表紙やデザインから受ける印象に比べ、中身はかなり専門的
。
しっかりと理解したい方には読み応えばっちりの一冊。
読み進めるうちに珈琲を販売しているものとして、
珈琲と健康の関係をお客様により分かりやすく説明したいという
想いが強くなったというのが率直な感想
。
この本に書いてあることをそのまま伝えても難しすぎる。
でも書いてあることは根拠に基づく正確な情報。
よって、自分なりに解釈して誰でも分かる表現で正確な情報として伝えられたと。
とかく、メディアでの取り上げ方は
この成分が何に効果的という断面的な紹介が多い気がする
。
珈琲全体をとらまえて理解し、その上で断片的な良さを理解する。
そうすることで、これまで自分が思っていた珈琲とは違う形が見えてくる、
理解できると思わせてくれた本がこれ
。
今週のブログは読み返してみると・・・
読みごたえのある本を読んだ後に書いているせいか
「かた~い文」になってしまった気がするが
、たまにはいいかと。
残り半分も、たまじ珈琲を飲みながら、牛のようにゆっくりと咀嚼しながら
読み進めることで自分なりに珈琲の理解を深めていければと
。
自分なりに咀嚼したもの、ブログで皆さんにフィードバックさせてもらいますね
。
雨
の多いこの時期、音楽聴きながら読書。
いいもんですよ
。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは
。



