メキシコ珈琲
今週は暑い日が多かったですね。
梅雨の合間とは思えない夏の日差しに照りつけられながら
アスファルトの街を歩いていると今年初めての陽炎が目の前に。
梅雨明けも近いですね。
さて今週のブログは「メキシコ珈琲」について。
メキシコに住んでいる義理の姉からお土産でメキシコ珈琲をいただく。
仕事柄、珈琲をお土産にいただくことは多いが、
特に海外のお土産でおいしかった珈琲は記憶になく、
「う~ん、困った。」というのがその時の正直な感想。
たまじ珈琲の夏ブレンドを飲み切ったところで、
「飲んでみるか」とハウスブレンドと書かれたメキシコ珈琲を手に取る。
ちなみに、メキシコ珈琲と書いている珈琲の銘柄は、
「メキシコマヤビニックコーヒー」
いつもどおりティファールでお湯を沸かし、
80℃ちょっとまで冷ました後、細いお湯で丁寧に珈琲を抽出する。
淹れていると、甘くふくよかな香りがたつ。
たまじ珈琲で言えば、シダモ(エチオピアモカ)のような香り。
もしかしたらもしかするぞと、淹れながら徐々に自分のテンションが上がる。
とにもかくにも一口飲んでみる。
これまでに飲んだことがない味。これが第一印象。
苦味はほとんど感じられず、品のいい酸味と独特の香り。
後味はスッキリしながらも次の一口を飲みたくなるコクがある。
ネットでマヤビニックコーヒーを調べてみる。
マヤビニックコーヒー
メキシコの最南端に位置するチアパス州。
グアテマラと国境線をなし、メキシコでも有数の緑豊かな自然に恵まれています。
伝統的にコーヒーの栽培をおこなっているマヤ先住民の知恵と工夫は、
3つの秘密を中心に大切に守られています。
高度に適した品種を栽培し、完熟しあ豆だけを数回に分けて手摘み
高い木を利用した日陰栽培は日陰の割合を6~7割に保ち、風通しをよく
ミミズの体液を含む養土を中心とした有機肥料を使用
「http://www.mvcoffee.net/」より
ひととおり調べたあとで、もう一口。
冷めてくるとさらにコクと甘さが強くなり、ストレートとは思えない複雑な味わい。
素直に驚いた。
お土産でもらった珈琲で「おいしい・驚いた」と感じたのは初。
(おねぇさん、間違った先入観、申し訳ありませんでした。)
これは、たまじ珈琲でも扱えるのかを知りたくてさらに調べてみる。
すると、マヤビニックコーヒーはフェアトレードであることに着目。
フェアトレードをご存じない方のために説明しておくと・・・。
フェアトレード
フェアトレードは、1960年代に、経済的、社会的に立場の弱い生産者に対し、
通常の国際市場価格よりも高めに設定した価格で継続的に農産物や手工芸品などを取引し、
発展途上国の自立を促すという人道的側面が強い運動としてヨーロッパから始まりました。
現在では、経済・社会的問題に加え、環境問題とのバランスをとりながら、
開発途上国の持続可能な経済発展と貧困解消のために、重要な役割を果たしています。
「http://www.mvcoffee.net/」より
今回のマヤビニックコーヒーを扱っているのは、
「慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス山本純一研究室フェアトレード・プロジェクト」。
通称「FTP」。2003年から活動を開始し、様々な苦労を経て現在に至るとのこと。
ここで自分の出身大学に出会って、背筋がゾクゾクっとする。
何か「縁」があるのではと勝手におもう。
お土産でもらった他の種類も味わってみて、同様の感動を得ることができたら、
将来、たまじ珈琲でも生豆を仕入れて扱わせてもらおうかと。
いつも思うが、珈琲はいろいろな方々とつながる。
いや、つながっていることに気づかせてくれる。
何かに気づいたとき、それを自然体で受け入れることで
お客さまに愛される商品になる気がする。
ベタに言えば、商売としてうまくいくような気がする。
お客さまになが~く愛されるには、商売がうまくいくことはとても大事ですもんね。
偶然(もしかして必然)の縁を大事にしながら、
たまじ珈琲のビジネスをゆっくり・ゆったりと育てていけたら最高ですね。
皆さま、ほそ~く、なが~く今後もお付き合いください。
それでは今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
2012七輪会
梅雨の蒸し暑さ、気怠いですよね。
毎日20,000歩をクリアするのに一番つらい季節が梅雨。
熱いなら熱い、寒いなら寒いとはっきりしてる方が諦めがつくせいか
梅雨の時期は歩いていると体が重く、気怠い。
そんなときに限って、雨が落ちてきて最悪のコンディションに。
さすがにモチベーションが続かず、今日はやめたとなることもシバシバ。
こういう季節は東京駅などの地下街をガシガシ歩いて凌ぐしかないですね。
さて、そんな気怠さを吹き飛ばす恒例のイベント「2012七輪会」を
先週土曜日に開催しましたので今週のブログはその報告をつらつらと。
もう何度もブログで七輪会を紹介しているけれど、
七輪会ってなにという方のために簡単に紹介。
七輪会とは、
約10年前から高校のバスケットボール部M先輩宅にて年に2回開催してるホームパーティ。
その名のとおり、庭に七輪を並べて、春は焼き鳥、秋は秋刀魚がメイン食材。
それ以外にM先輩の手料理(山盛)と近くの魚屋さんで刺身(これも山盛)。
アルコールは言うまでもなく。
とにかく土曜日のお昼過ぎから食べて、飲んで、語って、笑う。
それだけの会。
多くの参加者はストレス発散の会となっているのでは。
徐々に参加者が増えてきた七輪会。今回は20名ちょっと。
準備から参加するため5名ぐらいが12時過ぎに集合。
もちろん幹事である自分もその時間に。
他メンバーは15時過ぎに適宜集合。
16時ぐらいまでには全員が集合して盛り上がりも最高潮に。
今回は5歳の男の子と1歳半の女の子も参加。
最初は強張っていた顔も、しばらくすると笑顔満開で遊びまわる。
気づけば疲れてソファで熟睡。
子供の寝顔って本当にかわいいですよね。
自分は孫を見るような目で見とれていたらしい。
オヤジであることは認めるけど、その指摘はかなりショック。
七輪会に参加したことのない人から質問されること。
M先輩の家って20名以上も集まってパーティーできるって凄い広いんですね
普通の家に比べれば確かに広い。
でも、20名全員が一緒にすごせるリビングじゃない。
じゃ、どうなっているかを今回は解説すると・・・。
これまでの長い歴史で自然にできた暗黙のルールがその答え。
庭に常時5名程度。これは七輪で食材を焼いてくれる人たち。我々は焼き職人と呼ぶ。
約10年前からだから回数としては20回ぐらい。
これだけ回を重ねてくるとかなりの腕前。
おいしいのは言うまでもなく、最近は見た目もむちゃくちゃ綺麗。
お店かと思わず突っ込みたくような焼き具合。
リビングに10名程度。
ちょうど、10名がぐらいがぐるっと座って食事ができるような広さなので、
ちょうどいい感じのおさまり具合。
そこでもいくつかのグループに分かれて会話に花が咲く。
あとの5名ぐらいはキッチンあたり。
M先輩の指示のもと料理の手伝いをしながら、会話も盛り上がってる。
女性ばかりと思いきや、料理や洗い物が得意な男性も加わってかなり賑やか。
参加者はうまいこと3つの場所をあっちへ行ったり、
こっちへ行ったりしながらいろいろな人との会話を楽しみ、ひたすら食べる・飲む。
七輪のある外に出たり、家に入ったり。これがいいローテーションを生む。
何よりもこの会に参加する人は暗黙のルールを感じ、
自ら行動して自然体で楽しめるのがおもしろい。
夜になって焼きの仕事が終わると庭の焼き職人がリビングに戻ってくる。
疲れを労いながら二次会らしきものい突入。
その頃までには、数名が早めのご帰宅。
その空いたスペースに焼き職人が着席。
焼き職人を中心とした二次会が終わりになるころには外は真っ暗。
そろそろお開きという頃に、たまじ珈琲とデザートの時間。
ひたすら食べていたのに・・・。まさに別腹。
まさにあっという間の5時間(普通の人。幹事は8時間。)。
楽しい時間はこんなに早いものかといつも思う。
駅までの10分程度の帰り道が腹ごなしにちょうどいい。
最寄駅の前でみんなと別れ、ひとりになるとスポーツをしたような心地よい疲労感。
この感覚がたまらなく好きでずっと続けてきたんだと思う。
今回もとってもいい時間でした。
M先輩、いつも本当にありがとうございます。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
coffee books2
もうすぐ7月。夏近しですね。
たまじ珈琲を販売いただいているルピシア・ボンマルシェさんからの
ご注文も半分以上が水出しアイス珈琲になってきました。
水出しアイス珈琲の注文が増えると夏の到来を感じますね。
さて、今週のブログは先週に続いて三茶で購入したcoffee booksについて。
この2週間、購入した珈琲関係の本を読み漁ってますが、
今回ご紹介する「コーヒーハウス」という本は
大げさに言えば珈琲が人類に与えてきた影響の大きさが感じられる一冊。
またまた大袈裟だなぁという声が聞こえそうですが、
「コーヒーハウス」を実際に読めばきっとそれが理解いただけるかと。
本の題名とデザインの印象からはそんなに壮大なテーマの本だとは思わず読書スタート。
読み進めるうちに珈琲の影響って凄いなぁという感想に至るわけなんです。
ただ、珈琲という飲み物というよりは、
コーヒーハウスという空間がというのが正しい表現かも。
そんな「コーヒーハウス」から興味深い記述がありましたので一部抜粋しますと。
+++++
中流の市民にはまず家族と食事をともにした後、
十時ごろから各自行きつけの珈琲店に至って煙草を飲み珈琲を喫し、
雑誌類を読む。「デーリー」「パブリック」「レッジアー」「クロニクル」の類である。
それから家に帰るかまたは仕事を処理する。午後二時にはChange(取引所)に行って
二時間ほどはここで潰す。それから四時になるとdinnerを食う。dinnerを食ったあとは
散歩をするか娯楽とか朋友と会合するとかで日を暮らす。
+++++ 「コーヒーハウス」18世紀ロンドン、都市の生活史 小林 章夫 より
中流階級ということは、上と下もあるわけで、
その方々がコーヒーハウスとどんな結びつきを持っていたか。
それに興味がある方は本を買って読んでくださいね。
今回紹介した文章を読んで感じたこと。
珈琲がその時代の人々になくてはならない飲み物であった。
コーヒーハウスが人々が生きるために必要な空間(場)であった。
話しはちょっとずれるけど、素直な感想として
なんてのんびりした生活を送っていたんだろうということ。
この文章から推察するに1日2時間ぐらいしか仕事してないし。
しかも仕事を処理するって・・・。
日本に生まれて生活していると
社会人になれば仕事中心の毎日が普通。仕事に合わせて生活し、体調を整える。
こんなに長い時間を投資する仕事だから、仕事にモチベーションを求める。
結果、さらに仕事中心の生活になる。
きっと、こんな感じで日々過ごされている方も多いのでは
この本を読んでいると階級とは無関係に
生きることがあって、その道具として仕事がある(ように感じる)。
話は飛ぶが、8月に行く予定のブラジル。
こちらも調べれば調べるほど、人々は生活を、毎日を楽しむのが基本。
仕事は生きていくために必要なこと。
彼らのゆとりは経済的な豊かさよりも、心の豊かさ。
でも日本の現実社会でそんな生き方は難しい。
ある程度の経済的な豊かさがないと、心の豊かさを保つのも難しい気がするから。
何が正解かは分からないけれど、
今回「コーヒーハウス」を読みながら
18世紀のロンドンで生活する人の姿を思い浮かべ、そんなことを考えた。
自分の拙い解説ではこの本の良さ、奥深さを伝え切れていないと思うけど、
最近読んだ本の中で一番いろいろなことを感じ、考えさせられたのがこの本。
皆さんも夏休みの読書にいかがですか
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
coffee books
「コンパクト台風」が通過した今週、皆様いかがお過ごしでしたか
自分はサラリーマン仕事での出張があり、台風を掠めるように広島→山口→博多へ。
移動時間がとにかく長い出張だったので、有意義に時間を過ごそうと本を購入。
購入した本がこの写真。
先週土曜日にヨガへ行ったときのこと。
三茶にあるTSUTAYA入り口付近に「珈琲コーナー」を発見。
最近、珈琲のポリフェノールがワインに匹敵するものであるなど、
やたらとメディアに登場するなぁと思っていたところにこの出会い。
やはり、珈琲のブームが来ていることを改めて実感。
そもそも本屋で珈琲関連の本を探そうと思ってもこれがなかなか大変。
おいてあるのは雑誌コーナーか、趣味のコーナー。
雑誌コーナーにあるのはカフェ紹介がメインの写真雑誌。
趣味のコーナーにあるのは珈琲そのものの解説書的な本。
もっと気軽に、もっとさまざまな角度から珈琲を扱った本がないものかと
思っていたところで出会ったのがこの3冊。
推理小説もあれば、医学という観点から効果を説明した読み物も。
本を手にしてレジへ向かって迷わず購入。
せっかく手に入れた本なので、
この3冊を読み進めながらブログで少しずつ紹介していこうかと。
著作権に関わるのでさわりの部分だけの紹介にしますので、興味ある方はご購入を。
今週は『コーヒーの医学(野田光彦 編著)』。
本のタイトルにある副題がいい!
「新シリーズ創刊」
糖尿病、がん、心臓病、ストレス・・・
コーヒーは現代生活の”癒し”となるのか?
追跡調査で集大成する。コーヒーと健康の真実。
いま半分ぐらい読んだところですが、この本で終始一貫しているのが
5年から10年以上という長期間にわたって行われた研究の結果に基づき、
科学性・客観性に裏打ちされたデータからコーヒーと健康や疾病に関する
正確な情報を説明している本であること。
本の表紙やデザインから受ける印象に比べ、中身はかなり専門的。
しっかりと理解したい方には読み応えばっちりの一冊。
読み進めるうちに珈琲を販売しているものとして、
珈琲と健康の関係をお客様により分かりやすく説明したいという
想いが強くなったというのが率直な感想。
この本に書いてあることをそのまま伝えても難しすぎる。
でも書いてあることは根拠に基づく正確な情報。
よって、自分なりに解釈して誰でも分かる表現で正確な情報として伝えられたと。
とかく、メディアでの取り上げ方は
この成分が何に効果的という断面的な紹介が多い気がする。
珈琲全体をとらまえて理解し、その上で断片的な良さを理解する。
そうすることで、これまで自分が思っていた珈琲とは違う形が見えてくる、
理解できると思わせてくれた本がこれ。
今週のブログは読み返してみると・・・
読みごたえのある本を読んだ後に書いているせいか
「かた~い文」になってしまった気がするが、たまにはいいかと。
残り半分も、たまじ珈琲を飲みながら、牛のようにゆっくりと咀嚼しながら
読み進めることで自分なりに珈琲の理解を深めていければと。
自分なりに咀嚼したもの、ブログで皆さんにフィードバックさせてもらいますね。
雨の多いこの時期、音楽聴きながら読書。
いいもんですよ。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
インスタント
先日のこと。スーパーでふらふらしていて思わず手にしたインスタントコーヒー。
思い出せないぐらい久しぶりに購入。早速飲んでみた。
一番驚いたのは、しっかりとした香り。味は苦くて、重い。
自家焙煎とはまったく違う飲み物と考えると、これはこれでおいしい。
疲れているとき、眠いときにガツンとした珈琲が飲みたいときにいい。
味より何より、驚いたのが手軽さ。
インスタントコーヒーはお湯を入れるだけは当然だけど、混ぜなくていい。
これが驚く。あっという間に珈琲が完成。
しかも、この大きさ。手軽に持ち運べるのも魅力。
いつものごとく、ウィキペディアで調べてみると。
インスタントコーヒーの製法が興味深い。
+++++
スプレードライ法
高温の乾燥筒の中に、高温のコーヒー液を噴霧して素早く乾燥させる方法。
一般的に気流乾燥装置と呼ばれる。製品は微粉状となる。
冷たい水にも溶けやすいという利点があり量産性が高いが、
製造時の熱によって香味をやや損ないやすい。
香味の損耗については製造工程の改善もあり熱風中に数秒間ブロー乾燥させたのち
すぐに冷却される程度のものであり極端なものではない。
フリーズドライ法
コーヒー液をマイナス40℃以下で一度凍結させた後に細かく砕き、
真空状態にして水分を蒸発させる方法。
製品は2~3mm程度の大きさで角が尖った粗い粒状となる。
スプレードライ法に比して香味は損なわれにくいが、
製造に手間がかかるためやや量産性に劣る。
このため、スプレードライ法の製品より価格は高め。
+++++ ウィキペディア「インスタントコーヒーより」
自分が購入したのは「フリーズドライ法」の商品。
確かに、香りが立っていて、少々お値段高め。
製法の違いにより、どんな種類の商品があるかを調べてみると・・・。
スプレードライ法で有名なのが「ブレンディ」。
原田智世がコマーシャルするあまりにも有名なフレーズが「冷たい牛乳にもすぐ溶ける」。
つまりアイスカフェオレ飲むなら、ブレンディ。
これって、かなり分かりやすくてうまいPRですよね。
今回調べるまで、インスタントコーヒーなら冷たい牛乳に溶けると思っていたのが
違うことを理解。なかなか奥深い。
フリーズドライ法で有名なのが「ネスカフェ ゴールドブレンド」。
これまた有名なフレーズが「違いがわかるあなたへ」。
ダバダァ~の音楽をバックに渋い俳優さんが飲むシーンを思い出す。
子供のころにみたコマーシャルの「かっこいい・渋い」イメージはいまだ健在。
お客さまに、珈琲で一番おいしいのはと聞かれることが多いが、
この回答はかなり難しい。素直に答えれば、その人の好みによってNo1は違うと思う。
本当は、自家焙煎のたまじ珈琲ですよと言いたいところですが、
「おいしい」は飲む人の味覚、体調、気分などで決まるもの。
よって厳密に言えば、同じ人でも飲むタイミングでNo1は違うはず。
ちょっと疲れ気味の土曜日の朝にこのブログを書いている自分にとっては、
ガツンと殴られたようなインパクトのあるインスタントコーヒーがNo1かも。
皆さんも、いろいろな珈琲を楽しんでみてくださいね。
いつも思うけど、本当に奥深いですよね。
将来、カフェを運営したら、たまじ珈琲はもちろん、
インスタントや缶コーヒーもメニューに入れようかななどと真剣に考えたりして。
そんなカフェがあっても楽しくていいですよね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
談話室たま時
先週のこと。
たまじ珈琲のデザイナー「Aさん」から「談話室たま時」のバナーが届く。
これがそのバナー。いかがですか
自分はひとめ惚れ。
皆さんにも気に入ってもらえれば最高。
そんなわけで、今週のブログは「談話室たま時」と題してつらつらと。
唐突ですが「談話室滝沢」という名店をご存知ですか
自分はこのお店を見かけるたびに、何か心を揺さぶられるものがあり、
ふらっと入って、ゆったりとした時間を過ごしたことを思い出すんです。
ちなみに、「談話室滝沢」を調べてみると・・・
1959年に喫茶室ルノアールとして開業。
しかし、当時のルノアール会の店舗急拡大路線を目指す他の会員の方針と対立し、
接客態度と静かな雰囲気を重視した喫茶店としてのコンセプトを貫くため、
談話室滝沢として再出発した。1966年に1号店がオープン。コーヒー・紅茶などの飲み物は
一律1,000円と割高であったが、マスコミ・出版業界を中心に利用者は多かった。
接客態度を重視する姿勢から、ウェイトレスは全て正社員であり、
また社員採用後は一定期間、社員寮に入れて接客教育を行っていた。
しかし、全寮制という社内制度が時代にそぐわなくなるとともに人材が集まらなくなり、
「サービスが低下して皆様に迷惑をかける前に」2005年3月31日を持って全店を閉店した。
なお、最終日前日当日の売上げは災害復興資金として全額赤十字に寄付。
===== ウィキペディア「談話室滝沢」より
「談話室滝沢」は珈琲を飲む空間として、
自分が子供のころに主流だった喫茶店(珈琲とピーナッツ)とはまったく異なる空間。
と言ってもホテルのラウンジとも違って、緊張せず、ゆったりした気持ちで過ごせる。
そんな体験をいまでも鮮明に記憶してるんです。
昔に比べて、カフェが急増し、空間もおしゃれになり、味もおいしく、さらに安く。
日本のカフェ事情は凄い勢いで進化し、快適になっていると思うんです。
でも、談話室滝沢が提供してくれていたような空間があったらなぁと思うこともたびたび。
そんな思いが根底にあって。
さらに、M先輩とかと運営してきた珈琲サロンの空間が
その談話室滝沢で体験した感覚と妙に重なるものがあって。
そんな想いから、珈琲サロンを「談話室たま時」にリニューアルしたんです。
そのイメージは、まさに昭和。大正でもいいぐらい。
とにかくノスタルジックでレトロな古き良き時代の時間がゆったりと流れる空間を
イメージしてもらえるもの。
そんな要望を理解してくれたデザイナーが制作してくれたバナー。
とても気に入ってるんです。
まさに、ひとめ惚れ。
談話室滝沢のように常時オープンしている喫茶ではないけれど、
そんな空間で休日の午後を過ごしたいという方が5名以上集まれば、
それに合わせてオープンするというコンセプト。
基本、2ヶ月に1回のペースで運営していきますので、
興味ある方はオフィシャルサイトに掲載するこのバナーをリンクすると表示される
「談話室たま時」の概要をご覧いただき、お気軽にお問合せください。
たまじ珈琲 オフィシャルサイト
http://tamajicoffee.com/
オーナーである自分としては、談話室滝沢で自分が体験したような
じんわりと想い出に残る空間・時間をひとりでも多くの人に体験してもらえたら。
そして、その空間で飲んでもらうたまじ珈琲の味を気に入ってもらえたら。
珈琲屋として最高の幸せかと。
そんなことを想像しながら、ゆっくり・ゆったりと運営していこうかと。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
イベント
6月に入りましたね。もうすぐ1年の折り返し地点。
2012年の前半、皆さんにとってはどんな時間でしたか
自分はいろいろな意味で実り多い時間でした。
そのためか、いつになくあっという間という感覚なんです。
前半の最後となる6月にもイベントが2つ。
今月も実りある時間が過ごせそう。
というわけで、今週のブログは「イベント」と題してつらつらと。
いずれのイベントもブログにいくどとなく登場いただいている
都立青山高校のバスケットボール部のM先輩宅で開催するもの。
6月17日(日) 談話室 たま時
6月30日(土) 2012年七輪会
まず、17日に開催する「談話室 たま時」は、
これまで「珈琲サロン」と呼んでいたものをリニューアルしたもの。
リニューアルしたのは名前だけじゃなく、そのコンセプト。
これまでは、たまじ珈琲がテーマを設定して、
それに興味がある人に集まってもらう形で運営。
「談話室 たま時」では、参加される方々がテーマとか目的を決める形。
M先輩と自分たちは、快適な空間の演出と会話への刺激を与えるのが役割。
今回はKさんという女性がコアとなって
その方とつながっている友人・知人が集まる。
珈琲好きという共通項以外にカフェビジネス、占いなど、
異なるバックグラウンドを持った方々が集まって
日曜日の午後をゆったりと過ごすもの。
新たな人との出会いに刺激を受けられるこの時間はとても楽しみ。
毎回、参加者を集うのは大変だけど、開催した後はまたやろうという気持ちになる。
開催することを目的とするのではなく、
集まりたいという人と縁あって出会ったら開催するというスタンスで続けることで、
参加されるすべての人にとって良い時間、良い出会いになると思う。
その中から、将来のたまじ珈琲のお客さまが誕生することももちろん期待しつつ・・・。
次に30日に開催する「七輪会」。
これは10年ほど前から開始した年2回の定例イベント。
庭に七輪を出して、春は焼き鳥、秋はさんまが主役のホームパーティー。
10年前は5~10名前後でやっていたこのイベントも今回は30名を超える規模に。
10名弱の頃は参加者全員の会話を楽しむ。
30名を超えると、庭で、キッチンで、リビングで、
それぞれの空間でできあがる輪に参加して会話を楽しむ。
参加される人たちは、こじんまりがいいとか、大勢の方が楽しいとか
それぞれの好みがあると思う。
自分はと言えば、談話室と同じで規模を大きくしようとしてきたわけではなく
自然と集まってくれる人が増えてきたのなら、それでいいかと。
今後も同じコンセプトで続けることで、
規模が小さくなったり、形が変わったりするかもしれないけど、
どういう形になっても七輪会は七輪会というのが自分の想い。
参加者がM先輩と自分だけの2名になったら終わりにしようかと。
とは言え、M先輩の家に30人以上って。いったいどうやって過ごすのか。
考えただけでも、楽しくなる。
参加される皆さん、その場その場で臨機応変に楽しんでくださいね。
ひとりひとりが快適かどうかのフォローはできないと思いますので。
怖いのは雨。庭というスペースがなくなったら、さらに大変。
まぁ、それも成り行き任せということで。ピンチが多いほど、さらに楽しいけど。
いずれのイベントもかなりほわ~っとした緩やかなルールで運営していますので、
かなり行き当たりばったり感がありますが、興味ある方がいらっしゃればご連絡くださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
CAFE DO BRASIL2
先週に続いて、「ブラジルの珈琲」について。
今週は、ブラジルでは珈琲をどんな風に飲んでいるかを紹介しますね。
焙煎した珈琲豆からどのような道具を使って、どう抽出するか。
国や地域によってかなり違うのをご存知です
日本の場合、ペーパードリップが主流。
ペーパードリップ用に中挽きにして、
上から細いお湯をゆっくりと指しながら珈琲豆のエキスを抽出する。
珈琲の色は真っ黒というより、琥珀色。
珈琲の量は100~150ml程度の珈琲カップで飲むのが一般的。
この量を抽出するのが珈琲スプーン1杯分(10g)程度。
では、ブラジルで一般的な珈琲とは
写真はリオデジャネイロのカフェで出されている珈琲。
ブラジルの珈琲は、日本と比べると「えっ~」って言いたくなるような飲み方。
世界第1位の珈琲生産国だけに、もっと洗練された、多種多様な飲み方かと思いきや、
これぞブラジルという大胆かつ独特な飲み方。
ついでに、ブラジル以外にも興味深い珈琲事情の国も軽くご紹介すると。
+++++
ブラジル
砂糖をたっぷり入れた珈琲をデミタスカップで1日何杯も飲む。
これをカフェ・ジーンヨ(小さなカップ)と言って、
ブラジル人の生活にどっぷりと入り込んでいる。
淹れ方はドリップ式とトルコ風(煮立て)。
味は一般的に農厚でミルクをたっぷり注いだ朝の一杯のほかは、
このコーヒーを入れたポットを人が立ち寄るところに置いて、
だれでも手軽に飲めるようにしている。
ちなみにデミタスカップとは・・・。
「デミタス」とは、日本の珈琲カップの半分程度の大きさ。
demiは半分、tasseはカップの意味。
コロンビア
お湯の中に黒砂糖とコーヒー粉を入れて煮立たせたのちに
上ずみを飲む「ティント」をことのほか愛している。
ロシア
ルシアンコーヒーといえば、コーヒーに砂糖、ココアを加えたものだ。
サモワールで紅茶を入れるのはよく知られているが、レモンやリンゴ、
ナシなど、フルーツの輪切りを添えたコーヒーも好まれている。
+++++ パオコーヒー「異国のコーヒーの飲み方」より
ブラジルでは、深煎した豆をエスプレッソ用と同じ程度に極細挽にし、
それを布でドリップするか、鍋でトルコ風に煮立てて珈琲エキスを抽出。
この方法を聞いただけで、その珈琲はきっと真っ黒で、とろみがあると想像。
日本で言うところの、香りや、苦みと酸味のバランスを感じるのは難しく、
ただひたすら苦いくなるはず。
その苦さをストレートで飲む人は少なく、これでもかぁ~というぐらいに
砂糖をたっぷり入れ「カフェ・ジーンヨ」。
きっと、イタリア人がエスプレッソを飲むように一気に飲み干すに違いない。
自分の味覚では、きっとお世辞にも「おいしい」とは感じないはず。
それでも、その地域の気候や天候、文化、生活習慣、味覚などにより
同じ珈琲豆をどう飲むのがおいしく感じられるかは百人十色。
今回のブラジル旅行では郷に入らば郷に従えの精神で、
そのいろいろを体験することで、新しい珈琲の世界を感じたいと思う。
できるならば、たまじ珈琲を持参して、ブラジル人にふるまうことで
彼らの反応も見てみたい。
地球の裏側で生活するブラジル人と珈琲を語り合えたらさぞかし楽しかろう。
ポルトガル語はまったくわからないけど、珈琲を飲みながら、
母国語と英語を交えて語り合えば、伝わるはず。
それも楽しんでみようかと。
2週間にわたる「CAFE DO BRASIL」と題したブログを読まれた方で
ブラジルに詳しい方、またはそんな人を知っているという方が
いらっしゃればぜひオーナーまでメールください。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
CAFE DO BRASIL
CAFE DE BRASILとは、「ブラジルの珈琲」という意味。
ブラジルの珈琲は1800年代初頭から生産されており、約200年の歴史。
1920年代、世界の珈琲市場はほとんどブラジル産による独占状態。
その当時で世界シェアのおよそ80パーセント。
しかし1950年代になると世界的に珈琲の生産が盛んになり、
ブラジル産が占める世界シェアは徐々に減少。
減少に歯止めをかけるべく、国策として珈琲産業に注力し、
ブラジルは現在でも世界第1位の珈琲生産国の座に君臨。
いつもブログを読んでいただいている方は、
いきなりブラジルの珈琲の歴史って・・・
いったいどうしたのと思われるかもしれませんね。
最近、時間があるとブラジルの珈琲農園を調べてるんです。
理由は夏にブラジルへ行けそうだから。
ブラジルの珈琲と言えば、どこの焙煎屋さんでも必ず取り揃えている商品。
メジャー過ぎて、味に個性がないという印象をお持ちの方も多いかも。
かく言う自分も例えば「ブラジルサントス」をストレートで飲むより、
個性のある(強い)インドネシアのマンデリンなどをブラジルサントスで
伸ばしてブレンドで飲むのが好み。
ブラジルは、尖がった個性ある味の珈琲を良さを残したまま伸ばしてくれる、
とても綺麗でバランスの良い珈琲(と自分は思う)。
改めて、ブラジルの珈琲を調べていて歴史の重みと日本人の深い関わりを学ぶ。
+++++
ブラジルでは1888年にようやく奴隷制度が廃止。
それまで農園で働いていた人々は街へと移り住み、農園は極度の労働力不足となり
国の経済に深刻な打撃を与えました。
同じ頃サンパウロ州においてはコーヒー栽培が盛んとなり始め、
サンパウロ州のコーヒー農園は人手を必要とし、
“コーヒー栽培に従事できる働き手となる定住移民=農民”の移住を
ヨーロッパ諸国に呼びかけました。
当初コーヒー栽培はヨーロッパからの移民によって行われていましたが、
労働の苛酷さに加え、第一次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各国がブラジルへの移民を
停止したことで、それに代わる労働力がますます日本に求められるようになったのです。
こうして人々はコーヒー栽培の担い手となるためにブラジルへと旅立って行きました。
当時、移民を募る広告には“舞って楽しくそして留まる”=舞楽而留(ブラジル)という
当て字を用いた国名が掲載されていたそうです。
日本での暮らしに別れを告げ新天地ブラジルに希望の光を求めて、
1908年(明治41年)4月28日午後5時55分、781名を乗せた笠戸丸(かさとまる)が神戸港を出港。
52日間の長い船旅を経てたどり着いたのが、
今日もなおブラジル最大のコーヒー積出港である“サントス”でした。
東洋から来た小柄な移民たちを見たブラジルの新聞記者は、
他国の移民とは全く異なる日本人の清潔さや礼儀正しさ、
そして大勢の日本人が立ち去った後にチリひとつ落とさぬ彼らの姿に大いに驚いたといいます。
いつの時代も決して忘れたくない日本人らしい公衆での礼節心を感じさせられます。
“コーヒーは金の成る木”と信じてブラジルへ来た移民たちは、
この地へ来て生まれて初めて飲んだコーヒーの苦さに驚き、口に含んだコーヒーを吐き出して、
こんな苦いものを育てる為に遥々海を渡って来たのかと不安にかられたそうです。
そして奴隷解放から長い年月が経ってはいたものの、
農園を取り巻く環境はさほど変わってはおらず、
銃を持ち、馬にまたがった監視人の下で行う農作業は、
コーヒー栽培の過酷な肉体労働以上に精神的苦痛の芽を
日本人移民たちの心に植え付けたと言います。
収穫したコーヒーの実はコーヒー豆を取り出すために 広場に敷き詰めて天日乾燥される。
ブラジルでは主にこの「乾燥式」を行っている。 実にブラジルへ渡ってきた日本人のうち、
およそ8割の人々がコーヒー栽培に従事したと言われています。
サンパウロ州のほとんどのコーヒーの木は、
幾多の困難を乗り越えた日本人移民の手によって育まれ、
特に、今日ブラジルコーヒーの名産地のひとつとして知られる
サンパウロ州モジアナ地域においての活躍ぶりは、
ブラジルコーヒーの深い味わいを生み出す礎となりました。
+++++ 上島珈琲「珈琲コラム」 ~日本人移民とブラジルのコーヒー~より
たまじ珈琲の運営を開始して4年。
「ブラジルサントス」は常に扱ってきた商品。
この珈琲が生まれた歴史に触れ、現地で農園を見れたらとても大きな刺激になると思う。
珈琲というものへの向き合い方が変わると思う。
ブラジルの旅が実現した暁には、またブログで紹介しますね。お楽しみに
今週はこのあたりで。
ではでは。
リニューアル
GWが終わっての1週間。正直、きつかったですねぇ~。
GW中はいつもと同じ時間に起きて規則正しく過ごしたんですが、
やっぱり仕事の疲れというのは違うもの。とにかく重くて、怠くて。
特に肩こりが・・・。
さて、そんな気分を吹き飛ばすためにも、
今週のブログは元気が湧いてくるテーマ「リニューアル」と題してつらつらと。
なんのリニューアルかと言えば、ずばり、たまじ珈琲のサービス内容。
具体的には以下の2つ。
たまじ珈琲「年間サービス」
たまじ珈琲「商品ラインアップ」
以前からブログや、お客さまにお送りするメールで小出しに報告してますが、
GW中に何とかリニューアルが完了したので正式にお知らせすることに。
まず、年間サービスがどうリニューアルしたか。
コース名称の変更
お手軽コース(9,000円)の新設
変更した背景は、お客さまからの要望。
1年間という期間においては体調・季節の変化などから
消費量が増減する。増加したときにはアップグレードでいいが、
減少できるコースが欲しいとの声が多かったので新たに「お手軽コース」を新設。
それに合わせて、これまでの「月額×××円コース」という名称をやめて、
分かりやすい名称に変更したというわけ。
旧「なし」⇒「お気軽コース」
旧「1,500円コース」⇒「たまにはコース」
旧「3,000円コース」⇒「いつでもコース」
旧「5,000円コース」⇒「名称なし:個別対応(ご要望に合わせて柔軟に)」
次に、商品ラインアップのリニューアル。
ストレート珈琲が15種類程度、ブレンドが5種類程度は変わらず、
その商品ラインアップはかなり大胆に変更。
主なポイントだけ紹介しますと・・・
珍しい国々の珈琲(ラオス・ルワンダ・エルサルバドルなど)
モカブレンドの充実
水出しアイスのグレードアップ
1つめの「珍しい国々の珈琲」は読んで字の如し。
詳しくは以下ページを参照。
http://tamajicoffee.com/product
2つめの「モカブレンドの充実」は、
ブレンドシリーズ(たまじ・春・夏・秋・冬)のうち冬を除く4種類にモカをブレンド。
それぞれ分量やブレンドする組み合わせが異なるので
モカが醸し出す味や香りもさまざま。
そんな違いを楽しんでもらえたら。
3つめの「水出しアイスのグレードアップ」は、
かなりの時間を投入してブレンドする銘柄、ブレンドの割合、フィルターなど
細部にこだわったグレードアップ。
これまでの、後味に甘みがあってスッキリという特徴に加えて、
味の入り口により深いコクを感じることを意識。
これは自信作なので、これから暑くなる季節にはぜひお試しを。
リニューアルの内容、伝わりましたでしょうか
お時間ありますときに、オフィシャルサイトにアクセスを。
http://tamajicoffee.com/
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。