試飲会(代官山)
4週にわたり、つらつらと書いてきたブラジル紀行、楽しんでいただけましたか
今週からはいつもどおり、珈琲関連のホットな話題を。
9月も後半。そして来月1日は珈琲の日。
そして、1年間で珈琲が最もおいしい季節である「秋」に。
珈琲屋としてワクワクする季節。
そんな季節だからこそ、
おいしい珈琲をお客さまに直接届けたいをコンセプトに
たまじ珈琲を販売いただいているルピシア・ボンマルシェさんで
「珈琲試飲会」を開催させていただくことに。
初回は、代官山店さん。9月15日(土)の14:00から約2時間にわたって開催。
今週のブログではこの様子をつらつらと。
こちらが、試飲会用のPOP。
遠くから見ても、メッセージが伝わるようにシンプルなデザイン。
こちらが、代官山店さんがある代官山アドレスのWebページに
掲載された試飲会の紹介コンテンツ。
13:30(開始30分前)から準備を開始。
14:00前から試飲用の珈琲を淹れ始める。
14:00ちょうどになると、珈琲の香りに誘われてお客さまがちらほらと。
その中の女性から
「Webのイベント情報を見て来ました。楽しみにしてました」
という言葉。
その言葉のお蔭で肩の力がスッと抜ける。
家やサロンと同じように自然体で珈琲を淹れる。
ポイントをできるだけ具体的に、ゆっくりと説明する。
お客さまが理解されているかを顔をみながら確認する。
淹れたてと冷ました珈琲を試飲いただく。
お客さまの表情で感想を探る。
ポイントは、80℃ちょっとの試飲と、5分ほどして冷めてからの試飲。
ブラックの珈琲でも温度でこれだけ味が変わること。
冷めるとその珈琲が綺麗に焙煎されてるか、丁寧に淹れているかが分かること。
珈琲には同じ豆でも淹れ方・飲み方でいろいろな楽しみ方があること。
などをお客さまに紹介。
次に、自分が珈琲屋のユニフォームで真剣に淹れてる様子がこちら。
ユニフォームとは茶色のエプロン、ハンチング帽(現在、オリジナルを制作中)、メガネ。
自分の中で珈琲屋さんはこういう格好。
賛否両論あると思いますが、たまじ珈琲はこういうスタイル。
試飲されたお客さまから「今飲んだのはどの商品」と質問され、
その後で7種類の中からお客さまと会話しながら好みの1種類を一緒に選ぶ。
お客さまが商品を手に取られ、レジに向かわれる。
至福の瞬間。
こんな機会をいただいたルピシア・ボンマルシェさんに感謝。
ちなみに、今後の試飲会予定は以下のとおり。
週末に、ふらりとアウトレットで試飲会、いかがですか
10月6日(土) 14:00~16:00
ルピシア・ボンマルシェ あみプレミアムアウトレット店
11月17日(土) 14:00~16:00
ルピシア・ボンマルシェ 木更津店
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
ブラジル(空)
ブラジルの旅、最後の報告は何にしようか迷ったあげく「空」をテーマに。
とにかく綺麗。同じ青色でも明るさと輝きが違う。
今回訪れた「リオデジャネイロイグアスの滝ヴィトリアリオデジャネイロ」
の順番でいろんな空を楽しんでくださいね。
まずはリオのポン・ジ・アスーカルの空。
あまりに綺麗な風景だったので持参した色鉛筆で描写。
絵心はないけれど、子供のころを思い出しながらしばし熱中。
次はイグアスの滝。
最初の写真がアルゼンチン側の公園で見上げた空。
ひろ~い公園でみんながイグアスの滝を目指すてズンズン歩く中、
ふと立ち止まり、空を見上げたときに思わずパチリ。
イグアスの滝に最も近づける「悪魔の喉笛」に到着。
たくさんの観光客がベストポジションをとりあって写真撮影。
外人パワーに負けず自分もしっかり撮影。
人だかりから少し離れて空を見上げると綺麗な雲。
滝じゃなくて空を主役に撮った写真がこれ。
後から見比べると滝の写真より、この方がいい感じに。
珈琲農園を見学できたヴィトリア。
この写真はカンブリ海岸。
砂浜をしばらく歩くと太陽の光で輝く緑。その先に鮮やかな空の青。
立ち止まって何枚かパチリ。その中でのベストショットがこちら。
空の大きさをいろいろと変えて、これがベストバランス(と思う)。
ヴィトリアはすばらしい出会いもあって、もう1度行ってみたい場所第1位。
最後はこれ。
最初からこれにしようと決めてた写真。
リオの朝焼け。この写真を見るたびに、湧き上がってくる感動とパワーを感じる。
ブラジルという街で生活した7日間。
振り返れば人生観が変わるような刺激と感動をもらえた時間。
片道27時間、とにかく遠くて時差でボロボロになるきっつい旅だけど
もう1度行ってみたいと心から思う。
終わりに・・・。
今回のブラジル旅行でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
皆さんがいなければ、こんなにすばらしい旅は経験できませんでした。
皆さんとの出会いに感謝します。これからもお付き合いください。
4週にわたってツラツラと書いてきたブラジル紀行。
いかがでしたか楽しんでいただけましたか
今週はこのあたりで。
ではでは。
ブラジル(子供)
ブラジル旅行の3週目となる今週のテーマは「子供」。
一般的に外人(特に欧米)の子供はかわいい、って言いますよね。
自分もなんとなくそうだなぁと思ってたんですが、今回のブラジル旅行で納得。
とにかく表情が豊か。屈託のない笑顔をみると思わずこちらもニコッと。
旅行中に数多くの子供に出会ったわけですが、その中でも選りすぐりの4枚を。
「リオ」。とある学校に立ち寄ったときのこと。
そこにお父さんと娘さんと犬が1匹。どうやら近くに住んでいて散歩してる様子。
片言の英語でお父さんと会話していると、娘さんと犬がはしゃぎだす。
そんなシーンをでパチリ。
我ながら傑作(偶然の産物)。
すごい勢いで走ってくる娘さんと犬。
いずれもそろって愛らしい表情。心から楽しそう。
笑顔の絶えない素敵な家族に出会えたシーン。
同じく「リオ」。コパカバーナ海岸にて。
夕暮れ近くに、海の家でビールを飲んでのんびりしていると
大きな目をした男の子が興味津々の顔で自分に近づいてくる。
近くの砂浜にコテンと座り、しばらくするとこちらを振り返り、じ~っと見つめる。
正直どうして良いか分からず、思わずパチリ。
少々慌てたせいで、男の子の顔が左隅に・・・。
もう1回撮ろうと思ったときには、すくっと立ち上り、歩き去る後姿。
しまったと思いつつも、改めて写真を見直す。
じっくり見ているうちに、何となく味があっていい感じに見えてきた。
それがこの写真。
イグアスの滝(アルゼンチン側)「悪魔の喉笛」に向かう電車にて。
お父さんとお母さんと3人で乗車してきた男の子。
電車に乗ってくるなり、まわりのお客さんのアイドルに。
とにかく表情が豊かでかわいい。
負けじと自分も写真を撮るも、なかなか動きが早くミスショットの連続。
諦めかけたその瞬間、こちらにくれた表情がこの写真。
突然やってきたシャッターチャンスに慌てて、ややぶれ気味。
ヴィトリアにて。珈琲農園に向かう途中で見つけたカフェ。
こちらのカフェは今年の春まで名古屋に12年間住んでいたブラジル人家族が経営。
久しぶりに通じる日本語を店主と楽しんでいると子供が登場。
とにかく元気でやんちゃ。写真を撮ろうとすると逃げ回る。
諦めると、撮ってもらおうとからかいに来る。
またまた多少ぶれ気味ですが、これがベストショット。
このぶれとはみ出し具合が子供の元気を表しているということでご勘弁を。
楽しんでいただけましたか
帰国して写真を見ながら振り返ったときに、ほとんどが風景や食事の写真の中で
たまに子供の活き活きとした表情の写真を見ると声や空間を一気に思い出す。
写真って本当にいいもんですね。
今週のブログはこのあたり。
ではでは。
ブラジル(食事)
先週に続いて、今週はブラジル旅行の「食事」編をつらつらと。
ブラジル料理と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか
自分は「シュラスコ」ぐらいしか知らなかったというのが正直なところ。
強めの塩味で焼き上げた牛の様々な部位を机まで運んできてくれて
豪快にカットしてくれるパフォーマンスが魅力。
リオに到着したその日の夜に、サンパウロに住んでいる友人と楽しみました。
27時間のフライトでの寝不足や疲労など何のその。
友人との久しぶりの時間が楽しかったこともあり、旺盛な食欲でいただきました。
一緒に飲んだカイペリーニャというお酒もうまかった。
そしてリオ2日目の夕食。
前日が肉だったこともあり、ブラジルの魚介料理ということで「バカリャウ」。
バカリャウとは塩漬けにして軽く乾燥させた鱈のこと。
ポルトガルはもちろん、イタリアなどの南欧ラテン各国でよく食べられている食材。
ブラジルの場合はかなりな高級食材。
日本に置き換えるなら、アンコウと同じくらいの扱いだとか。
豪快な野菜の下に、どでかい鱈。
見ためとは違ったやさしい味わいで、これもうまい。
このあたりからブラジル料理に嵌りはじめる。
ブラジル到着5日目。
ヴィトリアから車で1時間ほどにあった洒落たレストラン。
昔ながらの小屋を適度に改装されていて雰囲気抜群。
こちらのお店は従量課金。
30種類ぐらいあるブラジル料理から好きなものを好きな量だけチョイス。
大皿に1.5杯分で約600円。かなり大満足なランチ。
ブラジルに到着してから6日目。
ヴィトリア在住の日系ブラジル人のご夫婦に連れていっていただいた夕食。
この日は朝から珈琲農園などへ1日ドライブして腹ペコでお店に。
今回のブラジル旅行で一番食べたかった「ムケッカ」を体験。
ムケッカは、ブラジル式海の家の定番メニュー。
大元はアフリカの海岸部でよく食べられていたシーフードのシチューだとか。
煮込み料理でありながら水は使わず、シーフードと野菜と油だけで煮るのが特徴。
これ、「最高」。
まさに、癖になる味・嵌る味。
もう動けないというぐらい頑張ったが完食できず。
ブラジル最終日。
最後となればこれしかない。今や世界的に有名となった「フェイジョアーダ」。
ここでフェジョアーダだけに豆知識。いつもどおりWikipediaより。
ブラジルのフェジョアーダは、世界で最も有名なフェジョアーダである。
代表的なブラジル料理のひとつで、ブラジルの国民食と呼ばれる。
「完全なフェジョアーダ」という意味のフェジョアーダ・コンプレタ(feijoada completa)とも称される。
フェイジャオン・プレトと呼ばれる黒いフェイジャオン(隠元豆)と豚の脂身、
豚や牛の干し肉または燻製肉、リングイッサという生ソーセージ、
豚の耳や鼻、豚足、尾、皮などを、ニンニクと岩塩の塩味でじっくり煮込んだ料理。
素焼きの壺に入れ、皿に盛ったバターライスや籠に入れたパン、
繊切りにして炒めたコウヴェ、ファロファと呼ばれるバターやベーコンで炒めたマンジョッカ芋の粉、
オレンジのスライスと一緒に供される。
見ためは、真っ黒のかなりグロテスク。
最初にきつい塩味がきて、その後に奥深い味わい。
コメにフェジョアーダをカレーのようにかけ、
コウヴァとマンジョッカを混ぜながら食べる。
それぞれが個性ある強烈な味にもかかわらず、一緒にすると複雑で妙に後を引く味わいに。
オレンジのスライスがこれまで絶妙。
長く、深い歴史を経て現代に伝わる世界的なレシピ。
それだけに安い食材でしっかりと栄養補給ができて、さらに「おいしい」。
ブラジルという国をダイレクトに感じられる食事。
皆さん、ブラジル料理に興味がでましたか
ボサノバを聴きながら、ブラジル料理をチャレンジするのもいいかも。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
ブラジル(珈琲)
8月も後半。あと1週間で9月ですね。
皆さま、どんな夏休みを過ごされましたか
ブログ・Facebookなどでご紹介したとおり、
自分は長年の夢だった珈琲大国「ブラジル」に10日間行ってきました
いきなり結論になりますが、本当に最高の旅行でした。
人生観が変わるぐらいに貴重な体験となった時間でした。
写真をたくさん使いながら、自分が感じたことをつらつらと書きますので、
週末のゆったり時間に楽しんでくださいね。
1回ではまとめきれないので、以下のテーマで4回に分けてお伝えします。
珈琲
食事
子供たち
その他
今週は「珈琲」をテーマに。
まずは最大の目的だった珈琲農園。
ヴィトリアという街から車で4時間ほど北へ向かった場所。
標高1,500m以上の山肌にに広大で美しい珈琲農園が広がる。
ちょうど収穫を終えたばかりで緑一色。
近づいてみると白い花や赤い実がちらほらと。
その赤い実をはいでみると出てくるのが珈琲豆。
それが以下の写真。白いのが珈琲豆。
この豆(正確には種)を取り出し、乾燥させて、さらに焙煎して、
それを挽いて、お湯でエキスを抽出して飲むという手の込んだ方法を
よくぞ昔の人は思いついたとブラジルの地で感動。
その珈琲農園からすぐ近くに、ドライブスルー的なカフェ。
決してきれいじゃないけれど、長距離を運転してきたドライバーがひとやすみ。
入ってくるなりポットに入っている珈琲をカップについでゴクリ。
ゴクリとしながら、好みのパンや惣菜を注文して腹ごなし。
ブラジルの珈琲は日本ではお茶にあたる飲み物とこのとき実感。
無料で珈琲を提供しているカフェが多い。
驚くのはそのカフェにデフォルト大量の砂糖が入っていること。
最初に飲んだときは「甘っ」と思わず叫び、あまりおいしくないと思ったのが正直な感想。
ところが、数日いると徐々にそれに慣れてくる。
小さなカップに甘い珈琲を少し注ぎ、それを一口で飲み干す。
これが何とも気持ちよくなり、おいしくなる。
郷に入らば郷に従え。
リオデジャネイロの市内のカフェ。
こちらは有料。お値段は3.5レアル(約140円)。
無料のカフェはポットに入っていてセルフサービス、
有料はカップに珈琲を淹れて提供。
重要なポイントは有料は砂糖が入っていないことと、
無料は基本立ち飲みであること。
2つのスタイルがありますが、ブラジルという国でのカフェの楽しみ方は、
前者の無料スタイルが主流であり、それが一般的であることを理解したのが大きな収穫。
2つのスタイルで感じたのは店員とお客さまの距離感。
無料カフェはとにかく距離が近い。
たまじ珈琲でも将来アンテナショップを持つ計画ですが、
その時のスタイルは無料カフェできないかと試行錯誤中。
お客さまが気軽にお店に立ち寄れて、何気ない会話をしながらポットから珈琲をゴクリ。
もちろん立ち飲み。気に入った味の珈琲を買って家で楽しんでもらう。
今回の体験で感じたことを忘れずに、将来の計画にいかせればと。
ブラジルの珈琲事情、伝わりましたか
たまじ珈琲のアンテナショップへのご意見などもお待ちしておりま~す。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
夏休み
本日8月18日(土)はブラジルにおります。
来週からのブログで、その様子をたっぷりとお伝えしますので、
今週はブログも夏休みとさせていただきます。
皆様、良い夏休みをお過ごしください。
ではでは。
ブレンド
先週日曜日。思い出深い街、長野県の諏訪に。
諏訪は高校のバスケットボール部の合宿地。
約30年前の出来事を思い出しながら、妙にしんみり。
昨日食べたご飯は思い出せなかったりするのに、30年前はくっきりと覚えてるもんですね。
その帰り道に寄ったのが珈琲焙煎機メーカーの井上製作所さん。
場所は中央高速の諏訪南インターから車ですぐ。まさに高速の横。
訪れたのはお昼過ぎで、そこから濃い珈琲談義を3時間。
なんとも充実した楽しい時間でした。
【井上製作所】
http://www.inoue-seisakujo.jp/
感想を言えば「珈琲は奥深い」「自家焙煎にしか作り出せない味がある」。
死ぬまで勉強ですね。
井上製作所さんの焙煎機・ミルで試焙煎・挽をしてもらう過程で、
なぜこの機能があるのか、どうしてこうしないといけないのかを論理的に説明いただく。
これまで概念的に理解していたものがスッと理解できた感じ。
井上さんからもらった印象的な言葉。
珈琲は農作物だから一定ではない(常に変化)
ブレンドは本来同じ銘柄で作るもの
もう少し解説しますね。
珈琲は同じ年の同銘柄、同品種、同産地、同等級であっても
農作物ゆえに一定ではない。
よって、味を一定に、それ以上においしくするには豆に合わせた焙煎が重要。
さらに、その際に有効な方法がブレンド。
同じ銘柄の豆を異なった焙煎度合にして、それらを混ぜ合わせることで、
より複雑な味わい・バリエーションを作り出せるから。
これが井上さんの解説。
ブレンドと言えば、複数の違った持ち味を持つ珈琲を混ぜることにより、
ストレートコーヒー単品だけではなし得ない味を、
作り出すための工程だと思い込んでいた自分としては
井上さんの言う同じ銘柄によるブレンドという発想には脱帽。
脱帽すると同時に、今後の商品開発においてとても重要なヒントに。
Wikipediaでブレンドを調べてみると。
コーヒー豆はその消費目的に応じて数種類混合されることがある。
これをブレンドと呼ぶ。ブレンドされたコーヒーはブレンドコーヒーと呼ばれ、
これに対して一種類の焙煎豆のみからなるコーヒーをストレートコーヒーと呼ぶ。
ブレンドは焙煎前に豆を混合するプレミックスと焙煎後に混合するアフターミックスがある。
プレミックスは調和の取れた味になり大量生産にも向いている一方で、
個々の豆の焙煎の加減を調整しづらい。それに対してアフターミックスは豆の焙煎状態を
最良にしやすいが、別々に焙煎する分手間が掛かる。
という解説。
自家焙煎でいうブレンドはアフターミックスですね。
今回、井上製作所さんの製品に出会い、井上さんの話しを聞くことで、
これまで自分の中で凝り固まってきた珈琲というものへの概念(知識)を
良い意味でぶっ壊して、新しい・柔軟な発想をすることでお客さまによりおいしく、
魅力的な珈琲を提供できるかと。
井上さん、大事な休日にも関わらず3時間もお付き合い、ありがとうございました。
試焙煎したブラジルサントスとナチュラルの2種類は2ヶ月程度かけて
ゆっくり飲むことで、焙煎機の実力を実際に感じたいと思います。
今週のブログは、メッセージで〆させていただきますね。
4年以上書いてきて、初めてのパターン。
ではでは。
水と抽出温度
いよいよブラジル旅行が近づいてきました。
「もういくつ寝ると・・・」の歌ではありませんが、あと6回寝ると出発。
ブラジルに旅立つ前のブログ2週間は、原点に戻って「おいしい珈琲の条件」についてつらつらと。
今週は、「水」と「抽出温度」について。
一般的に「おいしい」珈琲を淹れる条件を思い浮かべると、
「豆の品質」「焙煎度合・焙りたて」「挽きたて」「淹れたて」など。
さらに「おいしい」と感じるための条件を追加すると
「雰囲気」「気温」「嗜好」「湿度」「体調」「気分」など。
複雑な要素が絡み合って人は珈琲を「おいしい」と感じるわけですね。
「おいしい」珈琲を淹れる条件に話しを戻すと・・・。
味を決定する重要な要素のひとつである「水」は忘れられてしまうことが多い。
その理由としては、日本は水道水の整備が進んでいて、軟水傾向の水が多いため。
つまり、普段何気なく使っている水がおいしい珈琲につながる環境にいるから。
では、その水をどれぐらいの温度で利用すると、
珈琲豆に含まれるうまみ成分を抽出して、「おいしい」珈琲を淹れられるのか。
このブログでも何度か紹介していますが、ペーパーフィルタで抽出する場合の
最適な温度は83℃ぐらい。今回はこれがなぜかをもう少し深く考えてみることに。
一般的に、低い温度で抽出すると珈琲豆に含まれる美味しい成分を抽出するには、
時間を要します。 結果、焙煎された珈琲豆に含まれる苦味系の成分が押さえられることに。
逆に、高い温度で抽出すると短時間で珈琲豆が含むあらゆる成分の抽出が行われます。
結果、時間をかけ過ぎたりすると、不必要な雑味成分まで抽出され、苦味が強すぎたり、
キレがなくなったりするといわれています。つまり、おいしくなくなる。
最近、喫茶店などで水出しアイス珈琲を良くみかけますが、
これは低い温度でゆっくりと珈琲豆の成分を抽出する代表例。
水出しアイス珈琲の特徴は、まろやかで後味がスッキリするというのも頷けますよね。
ちなみに、珈琲豆に含まれる成分とは以下のようなもの。
全多糖類(デンプン グリコーゲンなど) 24~39%
脂質 14.5~20%
たんぱく質 13~15%
腐食酸 16~17%
小多糖類 0~3.5%
全クロロゲン酸類(ポリフェノール、フェルラ酸、p-クマル酸、カフェ酸など) 1.2~1.3%
カフェイン 0~1.0%
トリゴネン 0.5~1.0%
脂肪族酸 1.0~1.5%
無機成分 3.5~4.5%
さまざまな成分の配合バランスでそれぞれの豆の特徴が作り出されているんです。
特に、クロロゲン酸は珈琲の褐色、香り、苦渋味に影響を与え、
カフェインは苦味を、酢酸・リンゴ酸・クエン酸、ギ酸などは酸味を、
ピラジン類など800種以上の化合物などが香りを。
まとめれば、抽出するときに使う水(お湯)の温度や使用する水の水質で
珈琲の味は大いに影響を受けるということに。
ペーパーフィルターで淹れる場合は、
83℃ぐらいが珈琲豆のうまみ成分をちょうどいい感じで抽出してくれるから、
最適と言われているんでしょうね。
「水」と「抽出温度」が珈琲の味に大きく影響してること、理解いただけましたか
自分はこのブログを書きながら、ふと、こんなことを思った。
より低い温度(常温とか)の抽出により新たな珈琲の味・楽しみ方と出会えるのでは・・・。
ホットでもなくアイスでもなく。常温でやわらくて、まろやかな珈琲。
それ専用に豆を焙煎し、それ専用のミルで挽き、常温の水滴でとにかくゆっくり淹れる。
考えただけでおいしそう。珈琲って奥が深いですね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
札幌
7月も終わり、8月に突入ですね。
7/24~26まで札幌に出張し、26日の22時過ぎに羽田空港に到着。
飛行機を降りた瞬間に感じたのは、「もわっとする重苦しい」暑さ。
体がヘトヘトなのに加えて、圧し掛かられるような暑さに思わず立ち止まる。
札幌と3℃ぐらいしか変わらないのに・・・。
重たい体をひきずりながら0時過ぎに帰宅。声が出ないほど疲れた。
さて、今週のブログはそんな重さを吹き飛ばす出来事を紹介。
それは札幌で出会った素敵なカフェについて。
取引先の方に紹介されてお邪魔した「カフェジリオ」。
紹介いただいた方が以前勤めていた会社の先輩が6年前にオープンしたカフェ。
【カフェジリオ】
http://www.cafe-giglio.com/
どんなお店かと言うと。
カフェジリオのホームページに書かれている紹介文をそのまま引用。
なんとも素敵な文章なので。
ジリオ(GIGLIO)というのは、イタリア語で「百合」のこと。
シェフ・パティシエの名前「百合子」から付けた。
この店が菓子職人になりたいという子どもの頃からの夢の実現であること。
そして、いつか大好きなイタリアに住みたいという夢への思いを込めた名前だ。
個人の名前で生きていくということは、何かを人の所為にできないということだ。
だから家族だけでこの店を経営していくことを選んだ。
提供できる量には限界があり、なるべくひっそりと営業をしようとこの路地裏に店を構えた。
だからこそ、道に迷いながらも探してご来店くださるお客様には本当に感謝しています。
いかがですか
この文章を読むだけで足を運んでみたくなると思いませんか
その場所は、札幌の高級住宅地。
お世辞にもアクセスが良いとは言えないけれど、
たどり着いた瞬間に思わず「あった」と思わず叫びたくなる発見の歓びを感じた。
実際にお店に入ると、ゆったりした空間にセンスの良い調度品。
はじめて来たのになんだかホッとする。思わず長居をしたくなるような空間。
目を引くのが奥様手作りの菓子陳列棚。
おいしそうなのは言うまでもなく、とにかく綺麗。
ご主人と対面で会話ができるカウンターの席。
珈琲とチョコレートエクレアを注文。
店内で自家焙煎されている珈琲を一口飲めば、ご主人の珈琲に対する拘りが感じられる。
一言で言えば「これが自分の味だ」という主張を感じる。
お客さまに媚びることなく、押し付けることなく、それでも主張が感じられる味。
深めの焙煎でしっかりした苦味。少し冷まして飲むとほんのりと甘さが加わる。
エクレアの甘さをひきたて、受け止めるしっかり感。
贅沢な味・時間・空間。(独り言 幸せだ~。)
久しぶりにカフェで得した気分を味わえた。
お店全体が醸し出す柔らかな雰囲気の中に、
カフェジリオを紹介した文章で出会った言葉が感じられる。
「家族だけでこの店を経営していくことを選んだ」
つまり、迷うことなく貫き通す強い気持ち。想い。
それがお店にいい緊張感を与えてる(ように自分は感じられた)。
カフェジリオのご主人・奥様へ。
自分の勝手な想いでブログに書きました。変な表現あったらスミマセン。
札幌に行ったときには必ず顔を出させてもらいますね。
カフェジリオを紹介いただいたMさんへ。
素敵なお店を紹介いただき、連れてっていただきありがとうございました。
心から感謝致します。
ますます札幌が好きになりました。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
しおり
夏ですねぇ~。
梅雨明け宣言。夏の高校野球。蚊取り線香。
このあたりが自分は夏を感じるキーワード。
皆さんの夏キーワードはなんですか
今年の夏は日差しが例年より強く、暴力的な暑さ。
毎日のように熱中症の話題がテレビで取り上げられますが、
本当に身の危険を感じることありますよね。
皆さんも自分は大丈夫などと思わずに、ばっちり対策して、
夏の暑さを楽しみながら元気に過ごしてくださいね。
さて、今週のブログは「しおり」と題してつらつらと。
こちらの「しおり」は、
たまじ珈琲をひとりでも多くの人に知ってもらおうと3年ほど前に
制作したオリジナル。すべてデザイナーの「手作り」。
手間暇かかるものなのでひとりひとりに手渡しで大事に配るのが基本。
これまでに作った数は全部で300個。
いま手元に50個ぐらいあるので250名ぐらいの方に渡った計算。
そもそも本のしおりにしたのは、
普段なにげなく持ち歩いて、思い出してもらえたらと。
たまじ珈琲のお客さまもそうでない方も。
こんなサービスがあったなぁ・・・オーナーは元気かなぁ・・・と。
思い出しついでにメッセージなどもられば、さらに嬉しい。
もちろん自分も愛用中。
使っているうちに、いい感じで疲れてクタクタになるとこがいい。
しおりが働いてるって感じで。いま使っているのは3代目。
本からしおりを出し過ぎると鞄の中で折れ曲がって申し訳ない感じになるので
ほんの少しだけ本から出るように丁寧に挟み込む。
あわただしい日々の中で、しおりを本に丁寧に挟む瞬間に、
なぜかゆっくり・ゆったりを感じ、ニンマリ。
この感覚、伝わりますか
(その様子をそばで見てる人は気持ち悪いと思いますが・・・)
さて、そんな「しおり」に纏わる出来事が。
それは数日前のこと。サラリーマン仕事を終えて、渋谷から池袋方面に乗った山手線。
かなりの混雑。しかも蒸し暑い。疲れた顔が多い社内というシーン。
ふとまわりを見渡した瞬間、たまじ珈琲オリジナルの「しおり」を発見。
仕事帰りの若い女性が本に挟んでる。
なぜか心臓がバクバク。
怪しい人と思われないように、しばらくしてからもう一度チェック。
今度は冷静に。すると、もう片方の手にルピシア・ボンマルシェの袋が。
渋谷から乗ってきた彼女。代官山店でたまじ珈琲を購入して、「しおり」をもらったと合点。
なにが嬉しいって、もらった瞬間にその「しおり」を使ってくれてること。
良く見ると真新しい。自分のくたくた「しおり」とは雲泥の差。
仕事の疲れも、混雑の不快感も一気に吹き飛ぶ。
体の中から血がどばぁ~っと湧き上がってくる感じで嬉しい。
++++ 「しおり」
しおりは、動詞「枝折る(しおる)」の連用形が名詞化された語。
「しおる」とは、山道などを歩く際、迷わないように木の枝を折って
道しるべとする動作のことで、そこから道しるべを「しおり」と言うようになった。
さらに意味が転じ、書物の間に挟んで目印とするものとなった。
++++ 語源由来辞典より
たまじオリジナルの「しおり」を
手にした方がたまじ珈琲に到着する「道しるべ」となることを祈りつつ。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。