岩沼 みんなの家
不思議なもので、タイミングは重なるものですね。
先週のブログで2014年も珈琲による震災支援に取り組みたいと書いたところ、
ちょうど1年ほど前に支援させていただいた方々から、珈琲の相談をいただきました。
たまじ珈琲を思い出し、相談いただいただけでも嬉しかったのですが、
珈琲の提供もさせていただくことに。何とも嬉しいことが重なりました。
今週のブログはこのテーマでつらつらと。
昨年夏、「岩沼みんなの家」が竣工されました。
こちらがオフィシャルサイト、運営されているインフォコム社のロゴと実際の写真。
http://minnanoie-iwanuma-infocom.com/
平屋造りで、中に入ると夏でも気持ちいい風が吹き抜ける空間。
子供のころ、夏休みに遊びに行った田舎のばあちゃん家で感じた夏の風と香りを思い出した。
新しいのに何だか懐かしい、そんな記憶が蘇る空間。
2013年夏。
「岩沼 みんなの家」が竣工に際し、たまこさんが知人からお手伝いのお誘いを受ける。
その中で珈琲の提供も相談をいただき、大量の水出しアイスを提供することに。
たまじ珈琲としては2013年も珈琲で震災支援活動をしたいと思っていたこともあり、
気合を入れて前日から現地入り。近くの温泉に1泊して当日は朝早くから作業開始。
暑さと闘いながらも、次から次にくる水出しアイスの注文を必死にさばく。
「おいしい~」
「すっきりして飲みやすい」
「普段飲めないのに、ストレートで飲める」
「ストレートなのに甘く感じる」
満面の笑顔で我々に向かって投げてくれるこれらの言葉。
珈琲屋にとって言うまでもなく最高の瞬間。
そんな時間はあっという間に過ぎ去って、「終わったぁ」と気を抜いた瞬間にドッと疲れが。
もう1歩も動けないというぐらいヘトヘトだったのを今でも覚えてる。
東京に向かう車を運転しながら震災支援に行くたびに湧き上がってくる気持ち。
体は極度に疲れていても、心が行く前よりも数倍元気になるという気持ち。
支援しに行く我々が、被災者の皆さんから元気をもらう。
何度経験しても不思議な感覚だけど、実際にそういう気持ちを感じるから間違いない。
1点の曇りもない気持ちで、明日から新たな気持ちで頑張ろうと、自然体でそう感じられる。
1年経った今でもいろいろなシーンが頭に浮かぶ「岩沼 みんなの家」。
こちらでカフェの運営が開始されることになり、たまじ珈琲が採用されることに。
商売という面だけじゃなく、思い入れが深いだけに
我々の珈琲がそこに来る方々に飲まれているシーンを想像するだけで嬉しくなる。
現地の皆さんが特別な想いをもって集う場所。
ひとりひとりの方にとって、その場所で過ごす時間が癒しとなり、明日への英気に。
たまじ珈琲がそれに一部でも関わっている、役に立っていると感じられるだけで
気持ちを込めた美味しい珈琲を送り続けねばと想う。
とにもかくにも嬉しい出来事でした。
珈琲でつながる関係。本当にいいですね。
幸せな仕事だと改めて感じます。改めて、支えてもらっている皆さんに感謝。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。