札幌
7月も終わり、8月に突入ですね。
7/24~26まで札幌に出張し、26日の22時過ぎに羽田空港に到着。
飛行機を降りた瞬間に感じたのは、「もわっとする重苦しい」暑さ。
体がヘトヘトなのに加えて、圧し掛かられるような暑さに思わず立ち止まる。
札幌と3℃ぐらいしか変わらないのに・・・。
重たい体をひきずりながら0時過ぎに帰宅。声が出ないほど疲れた。
さて、今週のブログはそんな重さを吹き飛ばす出来事を紹介。
それは札幌で出会った素敵なカフェについて。
取引先の方に紹介されてお邪魔した「カフェジリオ」。
紹介いただいた方が以前勤めていた会社の先輩が6年前にオープンしたカフェ。
【カフェジリオ】
http://www.cafe-giglio.com/
どんなお店かと言うと。
カフェジリオのホームページに書かれている紹介文をそのまま引用。
なんとも素敵な文章なので。
ジリオ(GIGLIO)というのは、イタリア語で「百合」のこと。
シェフ・パティシエの名前「百合子」から付けた。
この店が菓子職人になりたいという子どもの頃からの夢の実現であること。
そして、いつか大好きなイタリアに住みたいという夢への思いを込めた名前だ。
個人の名前で生きていくということは、何かを人の所為にできないということだ。
だから家族だけでこの店を経営していくことを選んだ。
提供できる量には限界があり、なるべくひっそりと営業をしようとこの路地裏に店を構えた。
だからこそ、道に迷いながらも探してご来店くださるお客様には本当に感謝しています。
いかがですか
この文章を読むだけで足を運んでみたくなると思いませんか
その場所は、札幌の高級住宅地。
お世辞にもアクセスが良いとは言えないけれど、
たどり着いた瞬間に思わず「あった」と思わず叫びたくなる発見の歓びを感じた。
実際にお店に入ると、ゆったりした空間にセンスの良い調度品。
はじめて来たのになんだかホッとする。思わず長居をしたくなるような空間。
目を引くのが奥様手作りの菓子陳列棚。
おいしそうなのは言うまでもなく、とにかく綺麗。
ご主人と対面で会話ができるカウンターの席。
珈琲とチョコレートエクレアを注文。
店内で自家焙煎されている珈琲を一口飲めば、ご主人の珈琲に対する拘りが感じられる。
一言で言えば「これが自分の味だ」という主張を感じる。
お客さまに媚びることなく、押し付けることなく、それでも主張が感じられる味。
深めの焙煎でしっかりした苦味。少し冷まして飲むとほんのりと甘さが加わる。
エクレアの甘さをひきたて、受け止めるしっかり感。
贅沢な味・時間・空間。(独り言 幸せだ~。)
久しぶりにカフェで得した気分を味わえた。
お店全体が醸し出す柔らかな雰囲気の中に、
カフェジリオを紹介した文章で出会った言葉が感じられる。
「家族だけでこの店を経営していくことを選んだ」
つまり、迷うことなく貫き通す強い気持ち。想い。
それがお店にいい緊張感を与えてる(ように自分は感じられた)。
カフェジリオのご主人・奥様へ。
自分の勝手な想いでブログに書きました。変な表現あったらスミマセン。
札幌に行ったときには必ず顔を出させてもらいますね。
カフェジリオを紹介いただいたMさんへ。
素敵なお店を紹介いただき、連れてっていただきありがとうございました。
心から感謝致します。
ますます札幌が好きになりました。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
しおり
夏ですねぇ~。
梅雨明け宣言。夏の高校野球。蚊取り線香。
このあたりが自分は夏を感じるキーワード。
皆さんの夏キーワードはなんですか
今年の夏は日差しが例年より強く、暴力的な暑さ。
毎日のように熱中症の話題がテレビで取り上げられますが、
本当に身の危険を感じることありますよね。
皆さんも自分は大丈夫などと思わずに、ばっちり対策して、
夏の暑さを楽しみながら元気に過ごしてくださいね。
さて、今週のブログは「しおり」と題してつらつらと。
こちらの「しおり」は、
たまじ珈琲をひとりでも多くの人に知ってもらおうと3年ほど前に
制作したオリジナル。すべてデザイナーの「手作り」。
手間暇かかるものなのでひとりひとりに手渡しで大事に配るのが基本。
これまでに作った数は全部で300個。
いま手元に50個ぐらいあるので250名ぐらいの方に渡った計算。
そもそも本のしおりにしたのは、
普段なにげなく持ち歩いて、思い出してもらえたらと。
たまじ珈琲のお客さまもそうでない方も。
こんなサービスがあったなぁ・・・オーナーは元気かなぁ・・・と。
思い出しついでにメッセージなどもられば、さらに嬉しい。
もちろん自分も愛用中。
使っているうちに、いい感じで疲れてクタクタになるとこがいい。
しおりが働いてるって感じで。いま使っているのは3代目。
本からしおりを出し過ぎると鞄の中で折れ曲がって申し訳ない感じになるので
ほんの少しだけ本から出るように丁寧に挟み込む。
あわただしい日々の中で、しおりを本に丁寧に挟む瞬間に、
なぜかゆっくり・ゆったりを感じ、ニンマリ。
この感覚、伝わりますか
(その様子をそばで見てる人は気持ち悪いと思いますが・・・)
さて、そんな「しおり」に纏わる出来事が。
それは数日前のこと。サラリーマン仕事を終えて、渋谷から池袋方面に乗った山手線。
かなりの混雑。しかも蒸し暑い。疲れた顔が多い社内というシーン。
ふとまわりを見渡した瞬間、たまじ珈琲オリジナルの「しおり」を発見。
仕事帰りの若い女性が本に挟んでる。
なぜか心臓がバクバク。
怪しい人と思われないように、しばらくしてからもう一度チェック。
今度は冷静に。すると、もう片方の手にルピシア・ボンマルシェの袋が。
渋谷から乗ってきた彼女。代官山店でたまじ珈琲を購入して、「しおり」をもらったと合点。
なにが嬉しいって、もらった瞬間にその「しおり」を使ってくれてること。
良く見ると真新しい。自分のくたくた「しおり」とは雲泥の差。
仕事の疲れも、混雑の不快感も一気に吹き飛ぶ。
体の中から血がどばぁ~っと湧き上がってくる感じで嬉しい。
++++ 「しおり」
しおりは、動詞「枝折る(しおる)」の連用形が名詞化された語。
「しおる」とは、山道などを歩く際、迷わないように木の枝を折って
道しるべとする動作のことで、そこから道しるべを「しおり」と言うようになった。
さらに意味が転じ、書物の間に挟んで目印とするものとなった。
++++ 語源由来辞典より
たまじオリジナルの「しおり」を
手にした方がたまじ珈琲に到着する「道しるべ」となることを祈りつつ。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
メキシコ珈琲
今週は暑い日が多かったですね。
梅雨の合間とは思えない夏の日差しに照りつけられながら
アスファルトの街を歩いていると今年初めての陽炎が目の前に。
梅雨明けも近いですね。
さて今週のブログは「メキシコ珈琲」について。
メキシコに住んでいる義理の姉からお土産でメキシコ珈琲をいただく。
仕事柄、珈琲をお土産にいただくことは多いが、
特に海外のお土産でおいしかった珈琲は記憶になく、
「う~ん、困った。」というのがその時の正直な感想。
たまじ珈琲の夏ブレンドを飲み切ったところで、
「飲んでみるか」とハウスブレンドと書かれたメキシコ珈琲を手に取る。
ちなみに、メキシコ珈琲と書いている珈琲の銘柄は、
「メキシコマヤビニックコーヒー」
いつもどおりティファールでお湯を沸かし、
80℃ちょっとまで冷ました後、細いお湯で丁寧に珈琲を抽出する。
淹れていると、甘くふくよかな香りがたつ。
たまじ珈琲で言えば、シダモ(エチオピアモカ)のような香り。
もしかしたらもしかするぞと、淹れながら徐々に自分のテンションが上がる。
とにもかくにも一口飲んでみる。
これまでに飲んだことがない味。これが第一印象。
苦味はほとんど感じられず、品のいい酸味と独特の香り。
後味はスッキリしながらも次の一口を飲みたくなるコクがある。
ネットでマヤビニックコーヒーを調べてみる。
マヤビニックコーヒー
メキシコの最南端に位置するチアパス州。
グアテマラと国境線をなし、メキシコでも有数の緑豊かな自然に恵まれています。
伝統的にコーヒーの栽培をおこなっているマヤ先住民の知恵と工夫は、
3つの秘密を中心に大切に守られています。
高度に適した品種を栽培し、完熟しあ豆だけを数回に分けて手摘み
高い木を利用した日陰栽培は日陰の割合を6~7割に保ち、風通しをよく
ミミズの体液を含む養土を中心とした有機肥料を使用
「http://www.mvcoffee.net/」より
ひととおり調べたあとで、もう一口。
冷めてくるとさらにコクと甘さが強くなり、ストレートとは思えない複雑な味わい。
素直に驚いた。
お土産でもらった珈琲で「おいしい・驚いた」と感じたのは初。
(おねぇさん、間違った先入観、申し訳ありませんでした。)
これは、たまじ珈琲でも扱えるのかを知りたくてさらに調べてみる。
すると、マヤビニックコーヒーはフェアトレードであることに着目。
フェアトレードをご存じない方のために説明しておくと・・・。
フェアトレード
フェアトレードは、1960年代に、経済的、社会的に立場の弱い生産者に対し、
通常の国際市場価格よりも高めに設定した価格で継続的に農産物や手工芸品などを取引し、
発展途上国の自立を促すという人道的側面が強い運動としてヨーロッパから始まりました。
現在では、経済・社会的問題に加え、環境問題とのバランスをとりながら、
開発途上国の持続可能な経済発展と貧困解消のために、重要な役割を果たしています。
「http://www.mvcoffee.net/」より
今回のマヤビニックコーヒーを扱っているのは、
「慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス山本純一研究室フェアトレード・プロジェクト」。
通称「FTP」。2003年から活動を開始し、様々な苦労を経て現在に至るとのこと。
ここで自分の出身大学に出会って、背筋がゾクゾクっとする。
何か「縁」があるのではと勝手におもう。
お土産でもらった他の種類も味わってみて、同様の感動を得ることができたら、
将来、たまじ珈琲でも生豆を仕入れて扱わせてもらおうかと。
いつも思うが、珈琲はいろいろな方々とつながる。
いや、つながっていることに気づかせてくれる。
何かに気づいたとき、それを自然体で受け入れることで
お客さまに愛される商品になる気がする。
ベタに言えば、商売としてうまくいくような気がする。
お客さまになが~く愛されるには、商売がうまくいくことはとても大事ですもんね。
偶然(もしかして必然)の縁を大事にしながら、
たまじ珈琲のビジネスをゆっくり・ゆったりと育てていけたら最高ですね。
皆さま、ほそ~く、なが~く今後もお付き合いください。
それでは今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
2012七輪会
梅雨の蒸し暑さ、気怠いですよね。
毎日20,000歩をクリアするのに一番つらい季節が梅雨。
熱いなら熱い、寒いなら寒いとはっきりしてる方が諦めがつくせいか
梅雨の時期は歩いていると体が重く、気怠い。
そんなときに限って、雨が落ちてきて最悪のコンディションに。
さすがにモチベーションが続かず、今日はやめたとなることもシバシバ。
こういう季節は東京駅などの地下街をガシガシ歩いて凌ぐしかないですね。
さて、そんな気怠さを吹き飛ばす恒例のイベント「2012七輪会」を
先週土曜日に開催しましたので今週のブログはその報告をつらつらと。
もう何度もブログで七輪会を紹介しているけれど、
七輪会ってなにという方のために簡単に紹介。
七輪会とは、
約10年前から高校のバスケットボール部M先輩宅にて年に2回開催してるホームパーティ。
その名のとおり、庭に七輪を並べて、春は焼き鳥、秋は秋刀魚がメイン食材。
それ以外にM先輩の手料理(山盛)と近くの魚屋さんで刺身(これも山盛)。
アルコールは言うまでもなく。
とにかく土曜日のお昼過ぎから食べて、飲んで、語って、笑う。
それだけの会。
多くの参加者はストレス発散の会となっているのでは。
徐々に参加者が増えてきた七輪会。今回は20名ちょっと。
準備から参加するため5名ぐらいが12時過ぎに集合。
もちろん幹事である自分もその時間に。
他メンバーは15時過ぎに適宜集合。
16時ぐらいまでには全員が集合して盛り上がりも最高潮に。
今回は5歳の男の子と1歳半の女の子も参加。
最初は強張っていた顔も、しばらくすると笑顔満開で遊びまわる。
気づけば疲れてソファで熟睡。
子供の寝顔って本当にかわいいですよね。
自分は孫を見るような目で見とれていたらしい。
オヤジであることは認めるけど、その指摘はかなりショック。
七輪会に参加したことのない人から質問されること。
M先輩の家って20名以上も集まってパーティーできるって凄い広いんですね
普通の家に比べれば確かに広い。
でも、20名全員が一緒にすごせるリビングじゃない。
じゃ、どうなっているかを今回は解説すると・・・。
これまでの長い歴史で自然にできた暗黙のルールがその答え。
庭に常時5名程度。これは七輪で食材を焼いてくれる人たち。我々は焼き職人と呼ぶ。
約10年前からだから回数としては20回ぐらい。
これだけ回を重ねてくるとかなりの腕前。
おいしいのは言うまでもなく、最近は見た目もむちゃくちゃ綺麗。
お店かと思わず突っ込みたくような焼き具合。
リビングに10名程度。
ちょうど、10名がぐらいがぐるっと座って食事ができるような広さなので、
ちょうどいい感じのおさまり具合。
そこでもいくつかのグループに分かれて会話に花が咲く。
あとの5名ぐらいはキッチンあたり。
M先輩の指示のもと料理の手伝いをしながら、会話も盛り上がってる。
女性ばかりと思いきや、料理や洗い物が得意な男性も加わってかなり賑やか。
参加者はうまいこと3つの場所をあっちへ行ったり、
こっちへ行ったりしながらいろいろな人との会話を楽しみ、ひたすら食べる・飲む。
七輪のある外に出たり、家に入ったり。これがいいローテーションを生む。
何よりもこの会に参加する人は暗黙のルールを感じ、
自ら行動して自然体で楽しめるのがおもしろい。
夜になって焼きの仕事が終わると庭の焼き職人がリビングに戻ってくる。
疲れを労いながら二次会らしきものい突入。
その頃までには、数名が早めのご帰宅。
その空いたスペースに焼き職人が着席。
焼き職人を中心とした二次会が終わりになるころには外は真っ暗。
そろそろお開きという頃に、たまじ珈琲とデザートの時間。
ひたすら食べていたのに・・・。まさに別腹。
まさにあっという間の5時間(普通の人。幹事は8時間。)。
楽しい時間はこんなに早いものかといつも思う。
駅までの10分程度の帰り道が腹ごなしにちょうどいい。
最寄駅の前でみんなと別れ、ひとりになるとスポーツをしたような心地よい疲労感。
この感覚がたまらなく好きでずっと続けてきたんだと思う。
今回もとってもいい時間でした。
M先輩、いつも本当にありがとうございます。
参加者の皆さん、お疲れ様でした。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。