coffee books2
もうすぐ7月。夏近しですね。
たまじ珈琲を販売いただいているルピシア・ボンマルシェさんからの
ご注文も半分以上が水出しアイス珈琲になってきました。
水出しアイス珈琲の注文が増えると夏の到来を感じますね。
さて、今週のブログは先週に続いて三茶で購入したcoffee booksについて。
この2週間、購入した珈琲関係の本を読み漁ってますが、
今回ご紹介する「コーヒーハウス」という本は
大げさに言えば珈琲が人類に与えてきた影響の大きさが感じられる一冊。
またまた大袈裟だなぁという声が聞こえそうですが、
「コーヒーハウス」を実際に読めばきっとそれが理解いただけるかと。
本の題名とデザインの印象からはそんなに壮大なテーマの本だとは思わず読書スタート。
読み進めるうちに珈琲の影響って凄いなぁという感想に至るわけなんです。
ただ、珈琲という飲み物というよりは、
コーヒーハウスという空間がというのが正しい表現かも。
そんな「コーヒーハウス」から興味深い記述がありましたので一部抜粋しますと。
+++++
中流の市民にはまず家族と食事をともにした後、
十時ごろから各自行きつけの珈琲店に至って煙草を飲み珈琲を喫し、
雑誌類を読む。「デーリー」「パブリック」「レッジアー」「クロニクル」の類である。
それから家に帰るかまたは仕事を処理する。午後二時にはChange(取引所)に行って
二時間ほどはここで潰す。それから四時になるとdinnerを食う。dinnerを食ったあとは
散歩をするか娯楽とか朋友と会合するとかで日を暮らす。
+++++ 「コーヒーハウス」18世紀ロンドン、都市の生活史 小林 章夫 より
中流階級ということは、上と下もあるわけで、
その方々がコーヒーハウスとどんな結びつきを持っていたか。
それに興味がある方は本を買って読んでくださいね。
今回紹介した文章を読んで感じたこと。
珈琲がその時代の人々になくてはならない飲み物であった。
コーヒーハウスが人々が生きるために必要な空間(場)であった。
話しはちょっとずれるけど、素直な感想として
なんてのんびりした生活を送っていたんだろうということ。
この文章から推察するに1日2時間ぐらいしか仕事してないし。
しかも仕事を処理するって・・・。
日本に生まれて生活していると
社会人になれば仕事中心の毎日が普通。仕事に合わせて生活し、体調を整える。
こんなに長い時間を投資する仕事だから、仕事にモチベーションを求める。
結果、さらに仕事中心の生活になる。
きっと、こんな感じで日々過ごされている方も多いのでは
この本を読んでいると階級とは無関係に
生きることがあって、その道具として仕事がある(ように感じる)。
話は飛ぶが、8月に行く予定のブラジル。
こちらも調べれば調べるほど、人々は生活を、毎日を楽しむのが基本。
仕事は生きていくために必要なこと。
彼らのゆとりは経済的な豊かさよりも、心の豊かさ。
でも日本の現実社会でそんな生き方は難しい。
ある程度の経済的な豊かさがないと、心の豊かさを保つのも難しい気がするから。
何が正解かは分からないけれど、
今回「コーヒーハウス」を読みながら
18世紀のロンドンで生活する人の姿を思い浮かべ、そんなことを考えた。
自分の拙い解説ではこの本の良さ、奥深さを伝え切れていないと思うけど、
最近読んだ本の中で一番いろいろなことを感じ、考えさせられたのがこの本。
皆さんも夏休みの読書にいかがですか
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
coffee books
「コンパクト台風」が通過した今週、皆様いかがお過ごしでしたか
自分はサラリーマン仕事での出張があり、台風を掠めるように広島→山口→博多へ。
移動時間がとにかく長い出張だったので、有意義に時間を過ごそうと本を購入。
購入した本がこの写真。
先週土曜日にヨガへ行ったときのこと。
三茶にあるTSUTAYA入り口付近に「珈琲コーナー」を発見。
最近、珈琲のポリフェノールがワインに匹敵するものであるなど、
やたらとメディアに登場するなぁと思っていたところにこの出会い。
やはり、珈琲のブームが来ていることを改めて実感。
そもそも本屋で珈琲関連の本を探そうと思ってもこれがなかなか大変。
おいてあるのは雑誌コーナーか、趣味のコーナー。
雑誌コーナーにあるのはカフェ紹介がメインの写真雑誌。
趣味のコーナーにあるのは珈琲そのものの解説書的な本。
もっと気軽に、もっとさまざまな角度から珈琲を扱った本がないものかと
思っていたところで出会ったのがこの3冊。
推理小説もあれば、医学という観点から効果を説明した読み物も。
本を手にしてレジへ向かって迷わず購入。
せっかく手に入れた本なので、
この3冊を読み進めながらブログで少しずつ紹介していこうかと。
著作権に関わるのでさわりの部分だけの紹介にしますので、興味ある方はご購入を。
今週は『コーヒーの医学(野田光彦 編著)』。
本のタイトルにある副題がいい!
「新シリーズ創刊」
糖尿病、がん、心臓病、ストレス・・・
コーヒーは現代生活の”癒し”となるのか?
追跡調査で集大成する。コーヒーと健康の真実。
いま半分ぐらい読んだところですが、この本で終始一貫しているのが
5年から10年以上という長期間にわたって行われた研究の結果に基づき、
科学性・客観性に裏打ちされたデータからコーヒーと健康や疾病に関する
正確な情報を説明している本であること。
本の表紙やデザインから受ける印象に比べ、中身はかなり専門的。
しっかりと理解したい方には読み応えばっちりの一冊。
読み進めるうちに珈琲を販売しているものとして、
珈琲と健康の関係をお客様により分かりやすく説明したいという
想いが強くなったというのが率直な感想。
この本に書いてあることをそのまま伝えても難しすぎる。
でも書いてあることは根拠に基づく正確な情報。
よって、自分なりに解釈して誰でも分かる表現で正確な情報として伝えられたと。
とかく、メディアでの取り上げ方は
この成分が何に効果的という断面的な紹介が多い気がする。
珈琲全体をとらまえて理解し、その上で断片的な良さを理解する。
そうすることで、これまで自分が思っていた珈琲とは違う形が見えてくる、
理解できると思わせてくれた本がこれ。
今週のブログは読み返してみると・・・
読みごたえのある本を読んだ後に書いているせいか
「かた~い文」になってしまった気がするが、たまにはいいかと。
残り半分も、たまじ珈琲を飲みながら、牛のようにゆっくりと咀嚼しながら
読み進めることで自分なりに珈琲の理解を深めていければと。
自分なりに咀嚼したもの、ブログで皆さんにフィードバックさせてもらいますね。
雨の多いこの時期、音楽聴きながら読書。
いいもんですよ。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
インスタント
先日のこと。スーパーでふらふらしていて思わず手にしたインスタントコーヒー。
思い出せないぐらい久しぶりに購入。早速飲んでみた。
一番驚いたのは、しっかりとした香り。味は苦くて、重い。
自家焙煎とはまったく違う飲み物と考えると、これはこれでおいしい。
疲れているとき、眠いときにガツンとした珈琲が飲みたいときにいい。
味より何より、驚いたのが手軽さ。
インスタントコーヒーはお湯を入れるだけは当然だけど、混ぜなくていい。
これが驚く。あっという間に珈琲が完成。
しかも、この大きさ。手軽に持ち運べるのも魅力。
いつものごとく、ウィキペディアで調べてみると。
インスタントコーヒーの製法が興味深い。
+++++
スプレードライ法
高温の乾燥筒の中に、高温のコーヒー液を噴霧して素早く乾燥させる方法。
一般的に気流乾燥装置と呼ばれる。製品は微粉状となる。
冷たい水にも溶けやすいという利点があり量産性が高いが、
製造時の熱によって香味をやや損ないやすい。
香味の損耗については製造工程の改善もあり熱風中に数秒間ブロー乾燥させたのち
すぐに冷却される程度のものであり極端なものではない。
フリーズドライ法
コーヒー液をマイナス40℃以下で一度凍結させた後に細かく砕き、
真空状態にして水分を蒸発させる方法。
製品は2~3mm程度の大きさで角が尖った粗い粒状となる。
スプレードライ法に比して香味は損なわれにくいが、
製造に手間がかかるためやや量産性に劣る。
このため、スプレードライ法の製品より価格は高め。
+++++ ウィキペディア「インスタントコーヒーより」
自分が購入したのは「フリーズドライ法」の商品。
確かに、香りが立っていて、少々お値段高め。
製法の違いにより、どんな種類の商品があるかを調べてみると・・・。
スプレードライ法で有名なのが「ブレンディ」。
原田智世がコマーシャルするあまりにも有名なフレーズが「冷たい牛乳にもすぐ溶ける」。
つまりアイスカフェオレ飲むなら、ブレンディ。
これって、かなり分かりやすくてうまいPRですよね。
今回調べるまで、インスタントコーヒーなら冷たい牛乳に溶けると思っていたのが
違うことを理解。なかなか奥深い。
フリーズドライ法で有名なのが「ネスカフェ ゴールドブレンド」。
これまた有名なフレーズが「違いがわかるあなたへ」。
ダバダァ~の音楽をバックに渋い俳優さんが飲むシーンを思い出す。
子供のころにみたコマーシャルの「かっこいい・渋い」イメージはいまだ健在。
お客さまに、珈琲で一番おいしいのはと聞かれることが多いが、
この回答はかなり難しい。素直に答えれば、その人の好みによってNo1は違うと思う。
本当は、自家焙煎のたまじ珈琲ですよと言いたいところですが、
「おいしい」は飲む人の味覚、体調、気分などで決まるもの。
よって厳密に言えば、同じ人でも飲むタイミングでNo1は違うはず。
ちょっと疲れ気味の土曜日の朝にこのブログを書いている自分にとっては、
ガツンと殴られたようなインパクトのあるインスタントコーヒーがNo1かも。
皆さんも、いろいろな珈琲を楽しんでみてくださいね。
いつも思うけど、本当に奥深いですよね。
将来、カフェを運営したら、たまじ珈琲はもちろん、
インスタントや缶コーヒーもメニューに入れようかななどと真剣に考えたりして。
そんなカフェがあっても楽しくていいですよね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
談話室たま時
先週のこと。
たまじ珈琲のデザイナー「Aさん」から「談話室たま時」のバナーが届く。
これがそのバナー。いかがですか
自分はひとめ惚れ。
皆さんにも気に入ってもらえれば最高。
そんなわけで、今週のブログは「談話室たま時」と題してつらつらと。
唐突ですが「談話室滝沢」という名店をご存知ですか
自分はこのお店を見かけるたびに、何か心を揺さぶられるものがあり、
ふらっと入って、ゆったりとした時間を過ごしたことを思い出すんです。
ちなみに、「談話室滝沢」を調べてみると・・・
1959年に喫茶室ルノアールとして開業。
しかし、当時のルノアール会の店舗急拡大路線を目指す他の会員の方針と対立し、
接客態度と静かな雰囲気を重視した喫茶店としてのコンセプトを貫くため、
談話室滝沢として再出発した。1966年に1号店がオープン。コーヒー・紅茶などの飲み物は
一律1,000円と割高であったが、マスコミ・出版業界を中心に利用者は多かった。
接客態度を重視する姿勢から、ウェイトレスは全て正社員であり、
また社員採用後は一定期間、社員寮に入れて接客教育を行っていた。
しかし、全寮制という社内制度が時代にそぐわなくなるとともに人材が集まらなくなり、
「サービスが低下して皆様に迷惑をかける前に」2005年3月31日を持って全店を閉店した。
なお、最終日前日当日の売上げは災害復興資金として全額赤十字に寄付。
===== ウィキペディア「談話室滝沢」より
「談話室滝沢」は珈琲を飲む空間として、
自分が子供のころに主流だった喫茶店(珈琲とピーナッツ)とはまったく異なる空間。
と言ってもホテルのラウンジとも違って、緊張せず、ゆったりした気持ちで過ごせる。
そんな体験をいまでも鮮明に記憶してるんです。
昔に比べて、カフェが急増し、空間もおしゃれになり、味もおいしく、さらに安く。
日本のカフェ事情は凄い勢いで進化し、快適になっていると思うんです。
でも、談話室滝沢が提供してくれていたような空間があったらなぁと思うこともたびたび。
そんな思いが根底にあって。
さらに、M先輩とかと運営してきた珈琲サロンの空間が
その談話室滝沢で体験した感覚と妙に重なるものがあって。
そんな想いから、珈琲サロンを「談話室たま時」にリニューアルしたんです。
そのイメージは、まさに昭和。大正でもいいぐらい。
とにかくノスタルジックでレトロな古き良き時代の時間がゆったりと流れる空間を
イメージしてもらえるもの。
そんな要望を理解してくれたデザイナーが制作してくれたバナー。
とても気に入ってるんです。
まさに、ひとめ惚れ。
談話室滝沢のように常時オープンしている喫茶ではないけれど、
そんな空間で休日の午後を過ごしたいという方が5名以上集まれば、
それに合わせてオープンするというコンセプト。
基本、2ヶ月に1回のペースで運営していきますので、
興味ある方はオフィシャルサイトに掲載するこのバナーをリンクすると表示される
「談話室たま時」の概要をご覧いただき、お気軽にお問合せください。
たまじ珈琲 オフィシャルサイト
http://tamajicoffee.com/
オーナーである自分としては、談話室滝沢で自分が体験したような
じんわりと想い出に残る空間・時間をひとりでも多くの人に体験してもらえたら。
そして、その空間で飲んでもらうたまじ珈琲の味を気に入ってもらえたら。
珈琲屋として最高の幸せかと。
そんなことを想像しながら、ゆっくり・ゆったりと運営していこうかと。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
イベント
6月に入りましたね。もうすぐ1年の折り返し地点。
2012年の前半、皆さんにとってはどんな時間でしたか
自分はいろいろな意味で実り多い時間でした。
そのためか、いつになくあっという間という感覚なんです。
前半の最後となる6月にもイベントが2つ。
今月も実りある時間が過ごせそう。
というわけで、今週のブログは「イベント」と題してつらつらと。
いずれのイベントもブログにいくどとなく登場いただいている
都立青山高校のバスケットボール部のM先輩宅で開催するもの。
6月17日(日) 談話室 たま時
6月30日(土) 2012年七輪会
まず、17日に開催する「談話室 たま時」は、
これまで「珈琲サロン」と呼んでいたものをリニューアルしたもの。
リニューアルしたのは名前だけじゃなく、そのコンセプト。
これまでは、たまじ珈琲がテーマを設定して、
それに興味がある人に集まってもらう形で運営。
「談話室 たま時」では、参加される方々がテーマとか目的を決める形。
M先輩と自分たちは、快適な空間の演出と会話への刺激を与えるのが役割。
今回はKさんという女性がコアとなって
その方とつながっている友人・知人が集まる。
珈琲好きという共通項以外にカフェビジネス、占いなど、
異なるバックグラウンドを持った方々が集まって
日曜日の午後をゆったりと過ごすもの。
新たな人との出会いに刺激を受けられるこの時間はとても楽しみ。
毎回、参加者を集うのは大変だけど、開催した後はまたやろうという気持ちになる。
開催することを目的とするのではなく、
集まりたいという人と縁あって出会ったら開催するというスタンスで続けることで、
参加されるすべての人にとって良い時間、良い出会いになると思う。
その中から、将来のたまじ珈琲のお客さまが誕生することももちろん期待しつつ・・・。
次に30日に開催する「七輪会」。
これは10年ほど前から開始した年2回の定例イベント。
庭に七輪を出して、春は焼き鳥、秋はさんまが主役のホームパーティー。
10年前は5~10名前後でやっていたこのイベントも今回は30名を超える規模に。
10名弱の頃は参加者全員の会話を楽しむ。
30名を超えると、庭で、キッチンで、リビングで、
それぞれの空間でできあがる輪に参加して会話を楽しむ。
参加される人たちは、こじんまりがいいとか、大勢の方が楽しいとか
それぞれの好みがあると思う。
自分はと言えば、談話室と同じで規模を大きくしようとしてきたわけではなく
自然と集まってくれる人が増えてきたのなら、それでいいかと。
今後も同じコンセプトで続けることで、
規模が小さくなったり、形が変わったりするかもしれないけど、
どういう形になっても七輪会は七輪会というのが自分の想い。
参加者がM先輩と自分だけの2名になったら終わりにしようかと。
とは言え、M先輩の家に30人以上って。いったいどうやって過ごすのか。
考えただけでも、楽しくなる。
参加される皆さん、その場その場で臨機応変に楽しんでくださいね。
ひとりひとりが快適かどうかのフォローはできないと思いますので。
怖いのは雨。庭というスペースがなくなったら、さらに大変。
まぁ、それも成り行き任せということで。ピンチが多いほど、さらに楽しいけど。
いずれのイベントもかなりほわ~っとした緩やかなルールで運営していますので、
かなり行き当たりばったり感がありますが、興味ある方がいらっしゃればご連絡くださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。