CAFE DO BRASIL2
先週に続いて、「ブラジルの珈琲」について。
今週は、ブラジルでは珈琲をどんな風に飲んでいるかを紹介しますね。
焙煎した珈琲豆からどのような道具を使って、どう抽出するか。
国や地域によってかなり違うのをご存知です
日本の場合、ペーパードリップが主流。
ペーパードリップ用に中挽きにして、
上から細いお湯をゆっくりと指しながら珈琲豆のエキスを抽出する。
珈琲の色は真っ黒というより、琥珀色。
珈琲の量は100~150ml程度の珈琲カップで飲むのが一般的。
この量を抽出するのが珈琲スプーン1杯分(10g)程度。
では、ブラジルで一般的な珈琲とは
写真はリオデジャネイロのカフェで出されている珈琲。
ブラジルの珈琲は、日本と比べると「えっ~」って言いたくなるような飲み方。
世界第1位の珈琲生産国だけに、もっと洗練された、多種多様な飲み方かと思いきや、
これぞブラジルという大胆かつ独特な飲み方。
ついでに、ブラジル以外にも興味深い珈琲事情の国も軽くご紹介すると。
+++++
ブラジル
砂糖をたっぷり入れた珈琲をデミタスカップで1日何杯も飲む。
これをカフェ・ジーンヨ(小さなカップ)と言って、
ブラジル人の生活にどっぷりと入り込んでいる。
淹れ方はドリップ式とトルコ風(煮立て)。
味は一般的に農厚でミルクをたっぷり注いだ朝の一杯のほかは、
このコーヒーを入れたポットを人が立ち寄るところに置いて、
だれでも手軽に飲めるようにしている。
ちなみにデミタスカップとは・・・。
「デミタス」とは、日本の珈琲カップの半分程度の大きさ。
demiは半分、tasseはカップの意味。
コロンビア
お湯の中に黒砂糖とコーヒー粉を入れて煮立たせたのちに
上ずみを飲む「ティント」をことのほか愛している。
ロシア
ルシアンコーヒーといえば、コーヒーに砂糖、ココアを加えたものだ。
サモワールで紅茶を入れるのはよく知られているが、レモンやリンゴ、
ナシなど、フルーツの輪切りを添えたコーヒーも好まれている。
+++++ パオコーヒー「異国のコーヒーの飲み方」より
ブラジルでは、深煎した豆をエスプレッソ用と同じ程度に極細挽にし、
それを布でドリップするか、鍋でトルコ風に煮立てて珈琲エキスを抽出。
この方法を聞いただけで、その珈琲はきっと真っ黒で、とろみがあると想像。
日本で言うところの、香りや、苦みと酸味のバランスを感じるのは難しく、
ただひたすら苦いくなるはず。
その苦さをストレートで飲む人は少なく、これでもかぁ~というぐらいに
砂糖をたっぷり入れ「カフェ・ジーンヨ」。
きっと、イタリア人がエスプレッソを飲むように一気に飲み干すに違いない。
自分の味覚では、きっとお世辞にも「おいしい」とは感じないはず。
それでも、その地域の気候や天候、文化、生活習慣、味覚などにより
同じ珈琲豆をどう飲むのがおいしく感じられるかは百人十色。
今回のブラジル旅行では郷に入らば郷に従えの精神で、
そのいろいろを体験することで、新しい珈琲の世界を感じたいと思う。
できるならば、たまじ珈琲を持参して、ブラジル人にふるまうことで
彼らの反応も見てみたい。
地球の裏側で生活するブラジル人と珈琲を語り合えたらさぞかし楽しかろう。
ポルトガル語はまったくわからないけど、珈琲を飲みながら、
母国語と英語を交えて語り合えば、伝わるはず。
それも楽しんでみようかと。
2週間にわたる「CAFE DO BRASIL」と題したブログを読まれた方で
ブラジルに詳しい方、またはそんな人を知っているという方が
いらっしゃればぜひオーナーまでメールください。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
CAFE DO BRASIL
CAFE DE BRASILとは、「ブラジルの珈琲」という意味。
ブラジルの珈琲は1800年代初頭から生産されており、約200年の歴史。
1920年代、世界の珈琲市場はほとんどブラジル産による独占状態。
その当時で世界シェアのおよそ80パーセント。
しかし1950年代になると世界的に珈琲の生産が盛んになり、
ブラジル産が占める世界シェアは徐々に減少。
減少に歯止めをかけるべく、国策として珈琲産業に注力し、
ブラジルは現在でも世界第1位の珈琲生産国の座に君臨。
いつもブログを読んでいただいている方は、
いきなりブラジルの珈琲の歴史って・・・
いったいどうしたのと思われるかもしれませんね。
最近、時間があるとブラジルの珈琲農園を調べてるんです。
理由は夏にブラジルへ行けそうだから。
ブラジルの珈琲と言えば、どこの焙煎屋さんでも必ず取り揃えている商品。
メジャー過ぎて、味に個性がないという印象をお持ちの方も多いかも。
かく言う自分も例えば「ブラジルサントス」をストレートで飲むより、
個性のある(強い)インドネシアのマンデリンなどをブラジルサントスで
伸ばしてブレンドで飲むのが好み。
ブラジルは、尖がった個性ある味の珈琲を良さを残したまま伸ばしてくれる、
とても綺麗でバランスの良い珈琲(と自分は思う)。
改めて、ブラジルの珈琲を調べていて歴史の重みと日本人の深い関わりを学ぶ。
+++++
ブラジルでは1888年にようやく奴隷制度が廃止。
それまで農園で働いていた人々は街へと移り住み、農園は極度の労働力不足となり
国の経済に深刻な打撃を与えました。
同じ頃サンパウロ州においてはコーヒー栽培が盛んとなり始め、
サンパウロ州のコーヒー農園は人手を必要とし、
“コーヒー栽培に従事できる働き手となる定住移民=農民”の移住を
ヨーロッパ諸国に呼びかけました。
当初コーヒー栽培はヨーロッパからの移民によって行われていましたが、
労働の苛酷さに加え、第一次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ各国がブラジルへの移民を
停止したことで、それに代わる労働力がますます日本に求められるようになったのです。
こうして人々はコーヒー栽培の担い手となるためにブラジルへと旅立って行きました。
当時、移民を募る広告には“舞って楽しくそして留まる”=舞楽而留(ブラジル)という
当て字を用いた国名が掲載されていたそうです。
日本での暮らしに別れを告げ新天地ブラジルに希望の光を求めて、
1908年(明治41年)4月28日午後5時55分、781名を乗せた笠戸丸(かさとまる)が神戸港を出港。
52日間の長い船旅を経てたどり着いたのが、
今日もなおブラジル最大のコーヒー積出港である“サントス”でした。
東洋から来た小柄な移民たちを見たブラジルの新聞記者は、
他国の移民とは全く異なる日本人の清潔さや礼儀正しさ、
そして大勢の日本人が立ち去った後にチリひとつ落とさぬ彼らの姿に大いに驚いたといいます。
いつの時代も決して忘れたくない日本人らしい公衆での礼節心を感じさせられます。
“コーヒーは金の成る木”と信じてブラジルへ来た移民たちは、
この地へ来て生まれて初めて飲んだコーヒーの苦さに驚き、口に含んだコーヒーを吐き出して、
こんな苦いものを育てる為に遥々海を渡って来たのかと不安にかられたそうです。
そして奴隷解放から長い年月が経ってはいたものの、
農園を取り巻く環境はさほど変わってはおらず、
銃を持ち、馬にまたがった監視人の下で行う農作業は、
コーヒー栽培の過酷な肉体労働以上に精神的苦痛の芽を
日本人移民たちの心に植え付けたと言います。
収穫したコーヒーの実はコーヒー豆を取り出すために 広場に敷き詰めて天日乾燥される。
ブラジルでは主にこの「乾燥式」を行っている。 実にブラジルへ渡ってきた日本人のうち、
およそ8割の人々がコーヒー栽培に従事したと言われています。
サンパウロ州のほとんどのコーヒーの木は、
幾多の困難を乗り越えた日本人移民の手によって育まれ、
特に、今日ブラジルコーヒーの名産地のひとつとして知られる
サンパウロ州モジアナ地域においての活躍ぶりは、
ブラジルコーヒーの深い味わいを生み出す礎となりました。
+++++ 上島珈琲「珈琲コラム」 ~日本人移民とブラジルのコーヒー~より
たまじ珈琲の運営を開始して4年。
「ブラジルサントス」は常に扱ってきた商品。
この珈琲が生まれた歴史に触れ、現地で農園を見れたらとても大きな刺激になると思う。
珈琲というものへの向き合い方が変わると思う。
ブラジルの旅が実現した暁には、またブログで紹介しますね。お楽しみに
今週はこのあたりで。
ではでは。
リニューアル
GWが終わっての1週間。正直、きつかったですねぇ~。
GW中はいつもと同じ時間に起きて規則正しく過ごしたんですが、
やっぱり仕事の疲れというのは違うもの。とにかく重くて、怠くて。
特に肩こりが・・・。
さて、そんな気分を吹き飛ばすためにも、
今週のブログは元気が湧いてくるテーマ「リニューアル」と題してつらつらと。
なんのリニューアルかと言えば、ずばり、たまじ珈琲のサービス内容。
具体的には以下の2つ。
たまじ珈琲「年間サービス」
たまじ珈琲「商品ラインアップ」
以前からブログや、お客さまにお送りするメールで小出しに報告してますが、
GW中に何とかリニューアルが完了したので正式にお知らせすることに。
まず、年間サービスがどうリニューアルしたか。
コース名称の変更
お手軽コース(9,000円)の新設
変更した背景は、お客さまからの要望。
1年間という期間においては体調・季節の変化などから
消費量が増減する。増加したときにはアップグレードでいいが、
減少できるコースが欲しいとの声が多かったので新たに「お手軽コース」を新設。
それに合わせて、これまでの「月額×××円コース」という名称をやめて、
分かりやすい名称に変更したというわけ。
旧「なし」⇒「お気軽コース」
旧「1,500円コース」⇒「たまにはコース」
旧「3,000円コース」⇒「いつでもコース」
旧「5,000円コース」⇒「名称なし:個別対応(ご要望に合わせて柔軟に)」
次に、商品ラインアップのリニューアル。
ストレート珈琲が15種類程度、ブレンドが5種類程度は変わらず、
その商品ラインアップはかなり大胆に変更。
主なポイントだけ紹介しますと・・・
珍しい国々の珈琲(ラオス・ルワンダ・エルサルバドルなど)
モカブレンドの充実
水出しアイスのグレードアップ
1つめの「珍しい国々の珈琲」は読んで字の如し。
詳しくは以下ページを参照。
http://tamajicoffee.com/product
2つめの「モカブレンドの充実」は、
ブレンドシリーズ(たまじ・春・夏・秋・冬)のうち冬を除く4種類にモカをブレンド。
それぞれ分量やブレンドする組み合わせが異なるので
モカが醸し出す味や香りもさまざま。
そんな違いを楽しんでもらえたら。
3つめの「水出しアイスのグレードアップ」は、
かなりの時間を投入してブレンドする銘柄、ブレンドの割合、フィルターなど
細部にこだわったグレードアップ。
これまでの、後味に甘みがあってスッキリという特徴に加えて、
味の入り口により深いコクを感じることを意識。
これは自信作なので、これから暑くなる季節にはぜひお試しを。
リニューアルの内容、伝わりましたでしょうか
お時間ありますときに、オフィシャルサイトにアクセスを。
http://tamajicoffee.com/
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。
プレゼントシール
皆様、GWいかがお過ごしですか
私はこんなに何も予定のないGWでいいのかと思いながら掃除の毎日。
何もない時間をゆったり過ごすのに慣れていないせいか
何かやることを探そうとする自分を見つけて気持ちがpoorなことを実感。
ゆっくり・ゆったり過ごすというのは難しいものですね。
それにしても家がきれいになるのは気持ちいい。
やり始めると止まらなくなるのも困りものですが・・・。
さて、今週のブログは「プレゼントシール」と題してつらつらと。
そもそも「プレゼントシール」って何という声が聞こえそうなので先に背景を。
たまじ珈琲を販売いただいているルピシア・ボンマルシェさんから
「たまじ珈琲の種類にプレゼント用のパッケージを追加してもらえませんか」
という要望をいただく。かれこれ3か月前のこと。
昨年12月に「クリスマス限定」のパッケージを出したので、
「プレゼントパッケージ」を新たに追加しようかと関係者に相談したところ。
「それだと1種類の珈琲しかプレゼントにできないから、
プレゼントシールを作ったらどうですかそれなら、お客さまが選んだ珈琲に
シールを張るだけでプレゼント仕様になりますよ。」
というデザイナーからの提案。
現在8種類あるすべての珈琲がシール1枚でプレゼント用に変身。
すばらしい提案を迷わず採用して制作をスタートしたというわけ。
いろいろとやりとりした挙句、完成したシールが以下の4種類。
お客さまの好みに合わせて、選んでいただける。
4色の花はデザイナーオリジナル。
皆様、いかがですか(いつものことですが、自分はかなり気に入ってます。)
お客さまはもちろん、ルピシア・ボンマルシェの店員さんも楽しんでいただければ。
今回のプレゼントを制作しながら思ったこと。
普段なにげなく購入する商品の1つ1つをじっくり見ると。
ラベル、シール、パッケージの袋など、かなり工夫されているものが多い。
見た目だけじゃなく、実際に手に取ってみたときの触り心地も。
そんな中で、たまじ珈琲としては費用をかけた派手なパッケージは無理。
丁寧な仕事で、手作りの温かさを伝えながら、工夫を凝らして驚きと喜びを伝えられたらと。
そして今の商品に満足することなく、今後も改善を重ねていくことに。
ルピシア・ボンマルシェの店員さん、お客さま、
商品についてのご意見お待ちしております。
もちろん、今回のプレゼントシールのご感想も。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。