クリスマスイブ
12月24日。言うまでもなくクリスマスイブ。
どういう因果か、こういう賑やかな日に限って予定がなかったので、
自宅のコンロで珈琲焙煎をすることに。
自宅用焙煎機は珈琲仕入先のオーナーからお借りしたもの。
ガスコンロの上で珈琲豆を入れる円筒形の鉄カゴが電動でまわるシンプルな構造。
新品で購入すると20万円するというから驚く。
価格とは需要と供給のバランスで決まる、・・・納得。
初めて使うので、ネットでマニュアルらしきものを探してみたものの見つからず。
他社の製品で見つかったものを参考に読んでみるが、
そもそも構造が違いすぎるのであまり参考にならず。
こうなりゃ、今までの経験でやってみるまでと腹を決めてスタート。
まずは、生豆を投入する前に焙煎機をあたためる。
ガスコンロに火をつけ、焙煎機のスイッチオン。
予想以上に早いスピードで鉄カゴがまわる。その音がでかい。
珈琲の焙煎はとにかく煙が凄いので
寒さを我慢して窓を全開にしているだけに
近所から苦情が来ないかが気になる。クリスマスイブだし。
余計なことを気にしていたせいか、最初の焙煎は大失敗。
あたためすぎたため、生豆を入れて数分すると焦げ臭い嫌な匂いとすごい煙。
すぐに火を消したものの、そう簡単に煙はおさまらない。
換気扇や窓で必死に換気するものの、焙煎機から立ち昇る煙の勢いに負けてる・・・。
と思った瞬間、火災報知機が鳴り出す。
慌ててボタンを押すも、なかなか鳴り止まない。
しばらくするとチャイムが鳴り、隣人が心配して(怒って)玄関に。
状況を説明し、平謝り。
他人様のクリスマスイブを邪魔するのは道徳に反するとしばし自粛。
2時間後。
やっぱり焙煎したいという気持ちに勝てず。
今度は焙煎機をあたため過ぎないところで、生豆を投入。
大失敗の経験を活かし、とにかくに慎重に焙煎を続ける。
焙煎開始から8分30秒を経過したところで、いちハゼ。
ちなみに、いちハゼのハゼとは「爆(は)ぜ」。
つまり、熱で膨張した珈琲豆が最初にはぜる音。
その30秒後、にハゼ。
にハゼは、いちハゼに比べて細かくて早い音。
にハゼの途中で火を止めて、焙煎機から豆を取り出してみる。
少し焦げ臭く、すっぱい匂いがするものの、最初に比べれば十分いい香り。
この程度なら火災報知機が鳴らないことを確認し、その後、幾度か焙煎を繰り返す。
一番右側が最初の大失敗。真ん中が2回目、左側が3回目。
何回目か忘れたころに、やっと「それなり」のできばえに。
それが以下の写真。
一晩たってからの方がおいしいと分かっていながらも、
とりあえず飲んでみたい衝動に駆られ、珈琲を淹れる。
ちなみに、豆はブラジルサントス。
味は、初めて使う焙煎機の割には、いい感じ。
珈琲を飲みながら、キッチンを見まわすとものすごい珈琲のカス。
もうすぐ25日になろうとしているこの時間に掃除機をかけるわけにもいかず。
明日まで放置することに。
こんな感じで2011年のクリスマスイブは過ぎていってわけです。
皆様のクリスマスイブはどんな夜でしたか
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。