うなぎ さか井
ニホンウナギ「絶滅危惧種」というショッキングなニュースを眺めながら、
行きつけの鰻屋さんに行きたい衝動に駆られたのが月曜日の夜。
そのお店とは井の頭線の浜田山駅から徒歩2分のところにある「さか井」。
50年近い歴史を持つ老舗。自分が浜田山に住み始めたが中学2年生なので、今から30年ちょっと前。
当時から変わらぬ味と雰囲気を味わえるお店。
長い時間が経過しても変わらないが凄い。とにかく凄いと思う。
たまじ珈琲の店舗を出店して1年足らず。
約50倍にあたる長い時間を変わらないを保ち続けることの凄さはお店を運営して改めて実感する。
そんなこともあって、去年あたりから「さか井」さんに足を運ぶ回数が増え、
ご主人とは家族ぐるみのお付き合いをいただいている。
そんな「さか井」は火曜日が休み。
月曜日の夜に発生した衝動は明日の実現は無理だと気付き、想いはさらに募る。
水曜日、今夜こそは行くぞと意気込んだものの、
夕方になってのっぴきならない予定が入り、この日も断念。
そして木曜日。たまこさんがヨガ教室の日だったことに気づき、敢え無く断念。
「さか井」に行きたいと思った月曜日から数えること4日。
金曜日の20時過ぎに、たまこさんと自転車で向かう。
梅雨も上がり、涼しい風が吹く気持ち良い夜を楽しみながら
「さか井」に向う気持ちは高まるばかり。
ガラッと扉を開けて「こんにちわ」と声をかけると、
ご主人がいつもの元気な声と愛嬌のある笑顔で迎えてくれる。
そうそうこの感じ、このワクワクした気持ちを感じたくて
「さか井」に行きたかったんだと自分の心の内を実感。
時間がちょっと遅かったこともあって、貸し切り状態。
ビールと鰻重の大盛2つを注文し、ご主人と楽しい会話を楽しむ。
ほわ~っと鰻の香ばしい香りがするたびに、すきっ腹にビールを流し込む。
もう我慢できないと叫びたくなる瞬間に「できたよ~」というご主人の声。
食べたいものを、食べたい時に、食べたい人と食べれる幸せ。
長かった4日間があったからこそ、ここまで感動できる幸せ。
ご飯がお重にこれでもかとどっしり敷かれ、その上にほわっと乗る大ぶりの鰻。
山椒を振りかけて食べる前にパチリ。
自分で言うのもなんですが、美味しさが写真に乗り移った良い出来栄え。
夢中で食べること15分。二人とも発する言葉は「美味しい」ばかり。
一気に食べつくして、食後のお茶を楽しむ。
幸せに浸っていたその時。さらに、この日はご主人から新しいサプライズ。
それがこちら。
店内の電気を消して、ご主人手作りの間接照明のみの大人空間。
長年通っているけど、このサプライズは初体験。
貸し切りだったこともあり、贅沢な空間を思う存分満喫。
ここって鰻屋と言いたくなるぐらい、大人空間。
写真だけ見たら、ちょっとしたBARですよね。
こんな最高の気持ちを感じさせてくれた「さか井」に心から感謝。
お客さまにこんな感動を、気持ちを提供し続ける「さか井」を目標に
我々も毎日を大切にしながら頑張ろうと思えた夜でした。
浜田山にお越しの際には、「さか井」に足を運んでみてくださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。