甲斐(がい)
神楽坂にある行きつけのもつ焼き屋さんでのこと。
待ち合わせした同僚が遅れるとのことで読書しながらもつ焼きとホッピー。
ホッピーはもちろん「黒」。本は珈琲が主役の推理小説。
先日、湯島のもつ焼き屋さんで「ホッピー赤」を初体験しましたが、
妙に綺麗な味でホッピーらしくない。やっぱり「黒」がお気に入り。
赤提灯ならではの喧騒の中にいるにも拘わらず妙に落ち着く。
今度ひとりで来てみるのもいいなぁなどと思ったり。
「今の仕事、やりがいがないんだよなぁ。転職しようかなぁ。・・・」
「やりがいより安定だろ。仕事にやりがいを求めるなよ。・・・」
30代そこそこの男性の会話。まぁ、よくある会話。
普段だったらそう感じておしまいだが、そのあとの言葉が気になった。
「仕事にやりがいが求められないなら、生きがいぐらいは欲しいなぁ。」
「まぁ、そうだね。俺の生きがいって何だろうなぁ。」
数日後。ふと、その会話を思い出し、やりがいと生きがいを調べてみる。
「遣り甲斐(やりがい)」
そのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張り。
「生き甲斐(いきがい)」
生きるに値するもの。生きていく張り合いや喜び。
両方に共通している「甲斐(がい)」
その行為の結果としての効果・価値・張り合いなどの意。
もう少し分かりやすく、自分なりの言葉で解釈してみると。
一生懸命に取り組んだ結果、その努力が報われたと感じられることが「甲斐」。
仕事でも何でも「やることに」甲斐を感じられたら「遣り甲斐」。
「生きることに」甲斐を感じられたら「生き甲斐」。
そこで考えてみる。自分にとって二つの甲斐とは何だろうと・・・。
「遣り甲斐」を感じるのはやっぱり仕事。ITでも珈琲でも。
ITでは製品を販売するためのマーケティングが主な業務。
ITとか、マーケティングとか、言葉はスマートなニュアンスを感じられる方も多いかも。
でも、実際のところは日々コツコツとした作業とパートナーとの信頼関係の積み重ね。
これが広告、セミナーなど、具体的な形となって実現し、
それが商売につながった瞬間がまさに甲斐。
(特に、注文書がFAXで届いた瞬間はガッツポーズとハイタッチ)
「生き甲斐」はまだ模索中。
「生きることに」甲斐を感じられるということは人様に喜んでもらえること、
人様の役に立ったと心底感じれらること。
(そういうことかなぁと、うっすらと感じている程度なので、まだ模索中)
とかく「遣り甲斐」や「生き甲斐」は前向きにガンガン進むようなイメージが先行しがち。
今回、言葉の意味を理解することで、地道な活動の先にある喜びの瞬間がそれだと実感。
気がづけば、今週のブログは珈琲とはまったく無縁の話しに。
たまにはということでお許しを。
皆さんの遣り甲斐、生き甲斐、なんですか
良かったら、聞かせてくださいね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。