モチベーション
珈琲屋になって6年。
先日のこと、お客さまから素朴な質問なんですがという前置きのあとで・・・
「珈琲のお仕事をされていて良かったと思うのはどんな時ですか」
という質問をされ、その場では思うことを回答したわけですが、
その日の晩に風呂に入りながら、なんだかモヤモヤするので、じっくりと考えなおしてみることに。
お客さまにおいしいと言われたとき
お客さまにとって店舗という場所がいきたい場所になったとき
珈琲をとおしてお客さまとの距離が近づいたとき
珈琲という商品がお客さまの生活に良い影響を及ぼしたとき
たまこさん、スタッフがこの仕事を楽しい、充実していると言ってくれたとき など
どれも間違いなく良かったと思う事柄。言われて本当に嬉しい言葉ばかり。
そこに共通しているものが何なのかを今回はじっくりと考えてみることに。
大別すると、と
が同じグループ。
と
が同じグループ。
が前述の2つと違ったグループ。つまり3つのグループに分類できそう。
と
は、
「自分たちで作る商品・空間をお客さまに認めらた」ことが嬉しい理由。
真っ白なキャンパスに絵を描いて、それを褒められたり、認められたりするのと同じような感覚。
何かルールがあって、それに基づいて行う仕事とは異なり、
自分たちの感性、価値観、味覚などを信じて作り上げる達成感と
さらにそれを認めてもらえたという満足感が遣り甲斐やモチベーションにつながっている。
と
は、
珈琲の販売をとおして、店舗を運営する我々の人となりがお客さまに伝わり、
心を開いてくれたお客さまは自然とご自分のことを語ってくださる。
1回目、2回目、3回目と会う回数を重ねるごとに少しずつ情報が増え、距離が近くなる。
あるいは、珈琲をギフトで贈られたり、自宅で家族と飲まれたりすることで、
お客さまのまわりにいる方々に珈琲が届き、その方の生活に良い影響が生まれたり。
良い影響の意味が分かりにくいので一例を。
たまじ倶楽部で定期郵送をはじめられたお客さまから、
毎朝の珈琲で夫婦の会話が一層楽しくなったというメールをいただきました。
奥さまが、毎朝豆をミルで挽き、ハンドドリップして珈琲を淹れられる。
5分ほどかけて、香りを楽しみながら珈琲を淹れる時間は香りであったり、味の違いだったり、
どれが好みで、どれがいまいちかだったり・・・。そんな新たな会話が自然に生まれてくると。
他のお客さまからは、珈琲を飲むと胃が痛くなると言って飲めなかったお母様が、
たまじ珈琲は雑味がなく、後味がさっぱりしているので砂糖もミルクもなしで飲めますよと。
いずれのケースも、お客さまの向こう側にいらっしゃる、我々がお会いしたことのない方々が
珈琲でより深くつながったり、喜びがうまれたり。このようなメールをいただくたびに
嬉しくて、何度も何度も読み返すんです。
なぜ、こんなに嬉しいんだろう
考えた末の結論は、我々がお会いした、お話ししたお客さまが、本当に幸せそうだったからかと。
そのお客さまの役に立てた気がしたから。
最初の達成感や満足感とは違った感動がそこにあるような。
そして最後のは、
これまでの2つがあるからこそ、自分も、たまこさんも、スタッフも感じられることかと。
逆に、があるからこそ、これまでの2つを実現できているという想いも。
「鶏と卵」なんて良く言いますが、まさにどっちが先かどっちが後かはわからないけど、
相互に深く関係して、ぐるぐる回っていくものではないかと。
読み返してみると、何だか小難しくて、おかしなブログとなってしまいました。
読んでいただいた皆さま、ありがとうございます。
将来、自分がこのブログを読み返したときに、いま感じてることを思い出せるように
敢えて文章を修正せず、書いたままにさせてもらいますね。
今週のブログはこのあたりで。
ではでは。