ブレンド
先週日曜日。思い出深い街、長野県の諏訪に
。
諏訪は高校のバスケットボール部
の合宿地。
約30年前の出来事を思い出しながら、妙にしんみり
。
昨日食べたご飯は思い出せなかったりするのに、30年前はくっきりと覚えてるもんですね。
その帰り道に寄ったのが珈琲焙煎機メーカーの井上製作所さん。
場所は中央高速の諏訪南インターから車ですぐ。まさに高速の横
。
訪れたのはお昼過ぎで、そこから濃い珈琲談義を3時間。
なんとも充実した楽しい時間でした
。
【井上製作所】
http://www.inoue-seisakujo.jp/
感想を言えば「珈琲は奥深い」「自家焙煎にしか作り出せない味がある」。
死ぬまで勉強ですね
。
井上製作所さんの焙煎機・ミルで試焙煎・挽をしてもらう過程で、
なぜこの機能があるのか、どうしてこうしないといけないのかを論理的に説明いただく。
これまで概念的に理解していたものがスッと理解できた感じ。
井上さんからもらった印象的な言葉
。
珈琲は農作物だから一定ではない(常に変化)
ブレンドは本来同じ銘柄で作るもの
もう少し解説しますね
。
珈琲は同じ年の同銘柄、同品種、同産地、同等級であっても
農作物ゆえに一定ではない。
よって、味を一定に、それ以上においしくするには豆に合わせた焙煎が重要。
さらに、その際に有効な方法がブレンド。
同じ銘柄の豆を異なった焙煎度合にして、それらを混ぜ合わせることで、
より複雑な味わい・バリエーションを作り出せるから
。
これが井上さんの解説
。
ブレンドと言えば、複数の違った持ち味を持つ珈琲を混ぜることにより、
ストレートコーヒー単品だけではなし得ない味を、
作り出すための工程だと思い込んでいた自分としては
井上さんの言う同じ銘柄によるブレンドという発想には脱帽
。
脱帽すると同時に、今後の商品開発においてとても重要なヒントに
。
Wikipedia
でブレンドを調べてみると。


コーヒー豆はその消費目的に応じて数種類混合されることがある。
これをブレンドと呼ぶ。ブレンドされたコーヒーはブレンドコーヒーと呼ばれ、
これに対して一種類の焙煎豆のみからなるコーヒーをストレートコーヒーと呼ぶ。
ブレンドは焙煎前に豆を混合するプレミックスと焙煎後に混合するアフターミックスがある。
プレミックスは調和の取れた味になり大量生産にも向いている一方で、
個々の豆の焙煎の加減を調整しづらい。それに対してアフターミックスは豆の焙煎状態を
最良にしやすいが、別々に焙煎する分手間が掛かる。


という解説。
自家焙煎でいうブレンドはアフターミックスですね
。
今回、井上製作所さんの製品に出会い、井上さんの話しを聞くことで、
これまで自分の中で凝り固まってきた珈琲というものへの概念(知識)を
良い意味でぶっ壊して
、新しい・柔軟な発想
をすることでお客さまによりおいしく、
魅力的な珈琲を提供できるかと
。
井上さん、大事な休日にも関わらず3時間もお付き合い、ありがとうございました
。
試焙煎したブラジルサントスとナチュラルの2種類は2ヶ月程度かけて
ゆっくり飲むことで、焙煎機の実力を実際に感じたいと思います
。
今週のブログは、メッセージで〆させていただきますね。
4年以上書いてきて、初めてのパターン
。
ではでは
。



