たまじのつらつら記 「ゆっくり・ゆったり」コンセプトとしたたまじブログ。

アメリカン・コーヒー

寒い日が続きますが、皆さん、元気にお過ごしですか
数日前、朝起きると喉がいがらっぽく、唾を飲み込むとヒリッとする風邪の予兆。
しかし、その後の適切な対処により、風邪菌も退散した模様です。
うがい、手洗い、栄養のある食事、十分な睡眠、皆さんもご自愛を。
さて、今週のブログは久しぶりに珈琲豆知識を
先日実家でのこと。最近は豆を手引きして珈琲を楽しんでいる父親から、
アメリカン・コーヒーってお湯で薄めた珈琲だよね」という質問。
ということで、今週の珈琲豆知識はアメリカン・コーヒーについて。
アメリカン・コーヒーとは、1966年(自分がマイナス2歳)に設立された
株式会社日本珈琲販売共同機構を本部とする珈琲専門店フランチャイズ『コーヒーハウス・ぽえむ』が
日本(世界的にも)で初めてメニューとして登場させた珈琲。
第二次世界大戦後のアメリカ合衆国における一般的な焙煎度合いを日本で再現したもので、
正式名称は『アメリカン・ロースト・コーヒー』と呼ばれるんです。
これは和製英語で、アメリカではウィーク・コーヒー(weak coffee)が一番近い呼ばれ方。
この焙煎方法は世界基準である珈琲鑑定士用語には存在しておらず
日本を中心としたアジア圏のみで用いられている名称
そもそも『アメリカン・ロースト・コーヒー』は、浅煎りした珈琲で苦みが少なく酸味が強いのが特色
珈琲鑑定士用語に定義されている焙煎度合で比較すると『シナモン・ロースト』が最も近い状態。
珈琲の酸味が苦手と言われる方も多い一方で、酸味の強さ・くせが好きという方に指示される焙煎状態。
よって、シナモン・ロースト程度の浅煎りがお好きな方に向いているのがアメリカン・コーヒーなんです。
さて、ここまで読まれた方の中には「アメリカン・コーヒーって普通の珈琲をお湯で薄めたものじゃないの
という素朴な疑問を持つ方もいらっしゃるはず。(父親もそのひとり)
実はこの認識、あながち間違いとは言えないんです
というのも、1970年代に落語家などが『ただの珈琲、お湯で薄めればアメリカン』と
茶化し始めたのがきっかけで、日本全国に『お湯割り=アメリカン』のイメージが定着したという背景があるからなんです。
1964年東京:芝田村町の、とある石油会社ビル内の地下で営業している某喫茶店において、
アメリカ駐在帰りの会社員の客に、当時深煎りが主流であった日本のコーヒーに、
何杯でも飲めるようというリクエストのためにコーヒーカップより
ひとまわり大きいミルクカップに、コーヒー豆の量を少なめにして淹れることで、
浅煎りのコーヒーに見立てたのが、いわゆるお湯割り「アメリカンコーヒー」の発祥と言われています
[情報出典:ウィキペディア「アメリカン・コーヒー」より]
ドトールなどのコーヒーショップで日々お目見えするアメリカン・コーヒーの由来について
お分かりいただけましたでしょうか
ついでに、焙煎度合の話しが出ましたので「焙煎8段階」もご紹介しときますね
上から下に行くに従って、深煎りとなります。
ちなみに、アメリカン・コーヒーの焙煎度合は、2と3の間ぐらい。
ライトロースト(Light roast)
シナモンロースト(Cinnamon roast)
 アメリカン・ロースト(American roast):含まれるとすれば、このあたり。
ミディアムロースト(Medium roast)
ハイロースト(High roast)
シティロースト(City roast)
フルシティロースト(Fullcity roast)
フレンチロースト(French roast)
イタリアンロースト(Italian roast)
珈琲豆知識、楽しんでいただけましたか
珈琲にまつわる疑問・質問、どしどしお待ちしております
それでは今週のブログはこのあたりで。
ではでは

日記 2011.01.15